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自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術|細川英雄

企画書、プレゼン、会議、面接、SNSでどこにでもある内容ではなく自分オリジナルな考え方を表現するには?誰もが突き当たるどこからがオリジナルかという壁に立ち向かい解説します。

オリジナリティのもとは自分の「好き」

自分のオリジナリティを出す、というのが、表現するための重要な立場であることを述べました。 オリジナリティとは、自分の中の、自分にしかないもの、つまり、あなたの固有性です。

このオリジナリティが、あなた自身の固有のテーマをつくります。 あなたにしか表現できないもの、それがあなたの固有のテーマとなります。 このテーマは、自分で決めなければなりません。 では、自分で決めなければならないテーマとは、いったい何でしょうか。 テーマとは、自分にとって最も重要なこと、大切だと思われる事柄です。 それが決まるのは、自分の好きなこと、自らの興味•関心によります。 なぜなら、人は基本的に、自分の好きなこと、興味・関心に即して行動しているからです。

子どもならともかく、いい大人が好き放題にしていたら、この社会では生きていけない、こんなふうにあなたは思っていませんか。

こうした発想自体がすでに管理社会のなかで、自分のオリジナリティを失い、想像/創造の力を吸い取られている証拠です。

まず、人は自由に生きなければ人であることができません。 自由に生きたいと思うことは、人間の生存の原理であり、これはもっとも尊重されなければならないことなのです。

ですから、まず、あなたは、自由でありたいと願い、その自由であるためには、自分の好きなこと、つまり興味・関心に即して、何かを考えることから始めることになるのです。

自分の「好き」を突き詰めるとかなりの領域まで踏み込めます。あなたが何を好きでそれに情熱を注げるかが大事。熱中できる何かはあなたを成長させ継続することによってその道のプロへと変わっていくことでしょう。

社会をつくる個人として

組織あるいは社会によって個人が支えられることによって、一人ではない個人が生まれます。人が生きていくためには、必ず自分以外の他者を必要とします。現在、他者を必要としないと感じている人でも、そのように感じる自己を生成し、そのように考えるための言語もまた、それまでの他者との交流によって形成したものであることは自明です。そうした自己と他者を包むものが、組織=社会であるとするなら、個人は、社会によってサポートされるということです。だからこそ、具体的な例は、そうした「考える」個人の集団としての組織の中に、さまざまなかたちで見出されるものであるはずなのです。

こうした表現活動は、今までの活動にありがちだった即座の反応を期待しません。もちろん、そのための支援として、個人のつくりだす意図と場面に応じた適切な方向を組織として提示することはありますが、それ自体が目的ではないはずです。一定の限られた期間内で、あなた自身が考えたことを自分のことばで表現するのを組織はじっと待っているのです。それは、たどたどしくてもかまわない、あるいは多少間違っていてもいいのですから。

このような表現活動能力を獲得し、それを組織の中で生かしていくのは、ほかならぬあなた自身であり、そしてそれは、あなたが自らの考えていることを他者に向けて表現しようとする意思において、はじめて立ち現れる課題なのです。言い換えれば、あなたが自分自身の思考と表現をどう結ぶかということに直面したときでもあるはずなのです。その意味で、表現という活動はすべて「個人主体」でありながら、同時に、社会をつくる個人のためにあることを確認するものであるといえるでしょう。

その中で、自らの経験を自分のテーマとして示すことで対話を形成するという考え方を個人一人ひとりが有することによって、表現活動ははじめて他者とともに生きることをめざし、よりよい社会をつくるという方向性を持って動き出すのです。

俺は1人で生きていくと意気込んでも結局のところ誰かしら他人の力が働いています。例えばAmazonで商品が翌日に届くのは誰のおかげ?もちろん自分で倉庫に行き商品を受け取る人などいないはず。あなたも社会の一員として歯車の一部なんです。

自分を表現する表現手法を学び自身のオリジナリティを出していく。それは難しいことではなく好きを突き詰めることなどによって得られます。あなたの言葉を構成するのに必要なステップを踏む方法を解説。

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