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会社勤めでお金持ちになる人の考え方・投資のやり方 NISA対応|中桐 啓貴

最近ではFIREという言葉が流行っているように20代〜40代のビジネスパーソンもお金と真剣に向き合おうという姿勢が定着しつつある。そんな人たちに向けた長期分散投資(株式・投資信託)の入門書。この本を読めば、どうやったら毎月の5万円で億万長者になれるか理解できます。

ハイブリッド社員になる

1997年にデビューしたハイブリッド車ですが、今や新車販売の2割をハイブリッド車が占めるまでになりました。私はハイブリッド社員もそれに負けない早さで今後浸透してくると思います。ハイブリッド車は電気モーターとガソリンで動きますが、ハイブリッド社員とは「社員」と「株主」の両方の顔を持っている人のことを表します。

ではなぜ、社員と株主の2つの顔を持たなければならないかを説明します。株式会社には「株主」「経営者(取締役)」「従業員」がいます。さきほどのこの3人の関係を表した図(第2章の〝株式会社のしくみを覚えよう〟の図)を思い出してください。そして、この3人が会社の生み出す利益を取り合っているという構図があります。

株主は「もっと株主配分を増やせ!」と言い、経営者は「こんなに経営をうまくやったのだから、役員報酬をもっと欲しい!」と主張し、従業員は「こんな安い賃金では働けない、賃金を上げてくれ!」と叫びます。

1998年にカルロス・ゴーン氏が日産にきたときは業績も株価もどん底でした。しかし、ご存知の通り、そこからV字回復を達成し、株価は5年間で400円から1400円まで上がり、現在も1000円前後で推移をしています。

この過程の中で経済的に潤ったのは、株主と経営者です。株主は株価が回復したことで潤い、経営者は株価連動型の報酬制度を導入したお陰で、数億円の報酬をもらいました。そして従業員といえば、多少ボーナスはよくなったにしても、株主や経営陣と比べると経済的な恩恵は微々たるものです。

従業員というのは会社に労働力を提供し、その対価として給料をもらいます。一方、株主は資本(お金)を会社に提供し、株主配分をもらいます。従業員が経営者まで上り詰めるには時間がかかりますが、株主にはすぐなれます。上場会社の株や投資信託を買えば良いのです。

年収が思うように上がらなくなった現代では投資にお金を回すことをしなければほとんどの人は財を築けない。一部の富裕層は別として一般人が億の金を作るには投資が必須。そして、そんな投資を必要とする一般の人ではなく富裕層の間では投資による収入が当たり前となっている。ならばそれに倣えば良い。

投資に関する勘違い、デイトレで儲け続けることの難しさ

株式投資はギャンブルではないですが、デイトレはギャンブルであると私はいい切ります。ギャンブルというのは、ゼロサムゲームです。勝った人がいれば、その分負けた人がいるのです。そこからは何の価値も生まれません。100万円儲けた人がいれば、裏に100万円負けた人がいる、それだけです。しかし、長期的な株式投資というのは違います。東インド時代でいうと、きちんと航海に出て、胡椒を持って帰り、それを売って利益を出しています。そしてその利益は株主に配当という形で還元され、残りのお金は会社の金庫に入り、1株あたりの株主価値を向上させます。だから株価は長期的に上がるので、株式投資はギャンブルではないのです。

しかしデイトレというのは、株式の価値など関係なしに株の売買を行っています。 私はデイトレの存在を全部否定するわけではありませんが、デイトレでお金持ちになるのはなかなか難しいと思っています。

実は私も、証券会社を辞めた後にデイトレをしたことがあります。私がデイトレから学んだことは次の2つです。

① 時間がもったいない

② 必ず負ける

何よりも、時間がもったいないということです。デイトレというのはずっと画面を見ていいなければなりません。値動きが少ない銘柄だとデイトレができないので、必然的に値動きの激しい新興株にいきます。値動きが激しいのはデイトレ銘柄と呼ばれ、1日で値段が5%~ 10%動きます。これは本当にもうギャンブルとしか呼びようがありません。株式マーケットが開く9時前から心臓がドキドキ鳴りはじめ、9時になれば自分の持っている銘柄を秒単位でチェックし、売買をします。それを午前中は 11 時まで繰り返し、 12 時半まではお昼休み。そして 12 時半から 15 時までまた目を皿にして画面を見続けます。このデイトレ相場というのは完全に需給関係だけで決まります。そこにファンダメンタルズ分析が入り込む余地は一切なく、チャート分析やヤフー掲示板の書き込みなどで値段が上下します。

1ヶ月間、真剣にデイトレ銘柄と格闘した私の戦績はマイナス5%。一方、最初に買った銘柄を売り買いせずに持っていたら、プラス30%でした。多少は他の人よりも株の売買が上手だろうと思っていましたが、見事にその自信は打ち砕かれ、2度とデイトレはやるまいと心に誓いました。

デイトレはギャンブルと心得る。それでもデイトレをやってみたいのなら止めはしないが、情報商材やトレードのシステムなど高額で買うのはいただけない。まず失敗するし無駄な投資になるのでここで注意喚起しておく。この本も僕も長期分散投資をお勧めする。その際なるべく若いうちから行うと時間と複利の効果が味方してあなたの未来をお金に困らないものとしてくれるだろう。

投資に関する不安を払拭し正しい知識で恐れないことが大事。間違ってもギャンブル要素の強いデイトレなどに手を出さないこと。甘い誘惑にはかからないことが大事。個別株とかもその企業の業績などに自信がない限り不安要素は拭えないので初心者はやめておいた方が良いだろう。

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