苦手の克服、時間との競争、無理して変えるそんなことをせずとも自分の強みを知る唯一の方法があります。それが「フィードバック手帳」と名付けた「究極の手帳術」である。その作り方・使い方をご紹介。
「言葉」で自分自身をコントロールする
人生をマネジメントしていくうえで、もう一つ大切なことがあります。
自分自身をきちんとコントロールすることです。 「マネジメント」には、「馬の 手綱 をさばく」という意味があります。
馬というパワフルな動物を一本の手綱によって掌握し、意のままに操る。洋の東西を問わず馬術が特権階級のたしなみとされてきたのは、一点をコントロールすることで、スマートにミッションを遂行することの象徴だったためでしょう。
あなた自身のことを思い浮かべてください。自分自身を、意のままに操れているでしょうか。おそらく、「ちょっと自信がないね」という人が多いと思います。
では、人は何によってコントロールされるのでしょうか? 「言葉」がそれです。
たとえば、「何かをしたい」という意欲が、自分の内面から湧き出てきたとします。そのときに、それを「言葉」として書きとめて意識化することで、自分自身との約束をしてしまう。いわば目標設定です。
そして以降は、この約束をもとに自分自身をコントロールしていきます。他人から押しつけられた約束ではなく、自分との約束です。
自分との約束をあらゆるものごとの中心に置くこと、そのことをドラッカーは「 真摯 さ」と呼びました。真摯さほど、あなたを成長させてくれるものはありません。
自分自身をマネジメントする仕組みこそが「フィードバック」です。
言い換えれば、「言葉」を「行動」へと変換し、 さらには、自分の意図した「成長」へと導く「もう一つの脳」なのです。
言霊というが本当に言葉の威力というのはあるものだ。目標やビジョンを掲げることをしなさいというビジネス書や自己啓発本が多いのもそのせいだと思います。言葉に行動が引っ張られることはよくあることでそれゆえの言霊ということです。
毎日継続する
一年の目標をもとに、「一日のフィードバック」を繰り返していきます。
①一日のフィードバック
自分との対話 & 目標設定 「一日のフィードバック」では、「自分との対話」にそれほど時間をかける必要はありません。最低限、目標が目先のTODOリストにならないように心がけてください。
一日の目標は、一年の目標を念頭に置いて考えます。
そして、「作業レベル」の具体的なものに落とし込みます。
一日の目標設定をする際の「四つの空間」の使い方は、『「四つの空間」の使い方に悩んだときは』 を参考にしましょう。
実践者の経験では、一日の作業量は一〇~二〇個くらいが目安であり、あまり多くしすぎると負担になります。もちろん、適切なペースは人それぞれだと思いますので、実践しながら調整していってください。
この作業は、なるべく前日の夜のうちに済ませましょう(『一日の目標はいつ書き込むか』 参照)。
②一日のフィードバック
目標と成果の照合 達成した目標は、そのつど横線で消していきます。その際、いわゆる「見え消し」にして、書いてあった内容が見えるようにしておきましょう。このように、生活を送るなかで手帳と随時向き合い、達成状況をチェックします。
また、発見した「強みの原石」もそのつど書きとめていきます。毎日見つからなかったとしても、毎日意識し続けていくことが肝心です。
そのうえで当日の夜、「次の一日のフィードバック」の準備として、あらためて「目標と成果の照合」を行います。
③次の一日のフィードバック
自分との対話 & 目標設定 「目標と成果の照合」の結果を、次の一日に生かすことが大切です。 達成した目標は、単にそれで終わりとせず、翌日以降にさらに伸ばしていくことも検討してみてください。
達成できなかった目標は、必ず行うべきものでなければ廃棄を検討してみましょう。もちろん必要であれば翌日に繰り越します。
1日のタスクを10個程度に絞りそれをきちんと終わらす。タスクの完了後も見えるようにするために見え消し(書いてあった内容が見えるように)を行います。パソコンなどで管理する場合はチェックボックスを活用すると良いでしょう。1日のフィードバックを都度行うことで達成度を認識できます。
メモ帳一つで始められる手帳術。紙の手帳の方が望ましいとは思いますが、フィードバック主体で考えるとパソコンやスマホでも代用できるかと思います。続けられることが大事なので長続きする方法で。
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