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アドラー心理学を職場に取り入れてみた|小泉健一|人の悩みはすべて対人関係である

人の悩みは全て対人関係。社会人になる特に職場という厄介な人間関係により悩みは尽きないかと。職場の対人関係、部下へのマネジメント、そしてやりがいについてアドラー心理学が一役かいます。

組織とアドラー心理学の関係性

会社や組織での悩みに触れる前に「組織とは何か」ということについて書いておきたいと思います。組織の前提を知っておくことで、それにどうアドラー心理学が即していくか理解しやすくするためです。

組織の定義とは、 共通の目標や目的を共有し、それを達成するために協働を行う集団 を言います。ここで大事なのは「共通の目標や目的を共有する」ということでしょう。当たり前のことではありますが、これが出来ていない組織も多いのではないでしょうか。かくいう私の会社も、会社のビジョンが末端まで浸透しているかというとそうとは言いきれません。組織の皆が全員、目標や目的を共有するためには、コミュニケーションが必要です。会社や組織は「人」で出来ています。対人関係がすべてだといっても過言ではないでしょう。

では、組織の目的は何でしょうか。私なりの言葉で表現すると、 社会や人々に貢献し、長期的に存続発展する ことだと考えます。長期的というのがポイントです。短期的な成果を求める場合にもチーム編成をすることはありますが、その場合は組織のメンバー間の連携よりも個人のスキルが重要視されるでしょう。会社という組織は未来永劫、存続発展することを目的としていますので、長く関わるメンバー間の関係性が非常に重要になります。経営層と従業員の意識の違いによって不祥事を起こしてしまう会社もたまにニュースで目にしますね。

ピラミッド型の組織だと意思の疎通が下まで届いていないことがよくある。経営トップのやることに対して同じモチベーションで下層も仕事できるのが理想。どこの会社もそうだが現場が経営層に対して文句を言う構造をよく見かける。その結果が迷惑行為による炎上などに。

Z世代の指導方法がわからない

Z世代とは、だいたい1990年後半〜2010年前後に生まれた人のことを指し、生まれた時からすでにインターネットなどが普及していた世代のことです。デジタルネイティブだからこそ、世界中と繋がることに違和感がないため、多様性を大切にしたり、社会に対する自分の貢献度合いなどを大切にしたりする世代です。

今のマネジメント層の年代の人が彼らの世代の価値観を理解できないのは当たり前です。

私も今は10数年会社におりますが、最近の新入社員は自分たちとは価値観が違うとつくづく感じます。今のZ世代と呼ばれる人たちはしっかり自分の未来、キャリアビジョンを考えていると思うことが多々あります。同じ会社にずっと勤めることが当たり前だった私たち以上の年代では考えられないくらい、すでに副業を始めようとしていたり、仕事観のようなものを語っていたり、「立派だな」と感じる経験があります。

Z世代の指導方法に悩んでいるマネジメント層の方はぜひ尊敬の念を持って彼らのビジョンを聴いてみることをオススメします。そしてそれを実現するためにサポートしていくという意思を示すのです。多様な価値観が当たり前になったからこそ多様な指導が必要になります。

Z世代の人は、「人生の主人公は自分である」というアドラー心理学の「自己決定論(主体論)」を強く持っている人なのです。そしてその主体性を活かしてあげられるような職場作りが求められます。自ら何かを教えて指導するというよりは、何を求め仕事をしておりそれを活かしながら組織(共同体)のために何をしてもらうべきなのか?を考えて指導することが望ましいでしょう。口で言うのは簡単ですが、なかなか難しいかもしれません。

Z世代は転職によるキャリアアップやスキルの習得に余念がない意識の高い新卒が多いイメージ。しかし、頭でっちになりがちで実際に手を動かすことをしない輩も多いのも事実。人生の主人公は自分であるというZ世代の心をうまく操りながら扱えるようになる必要がある。

アドラー心理学の本は数多く出版されているがどのように職場体験に落とし込むかなどはあまり論じられてこなかったような。職場の悩みを解消するアドラー心理学がここに。

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