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脳のコンディションを良くする88の挑戦|内田 伸哉|「未知の自分」と出会う習慣

ルーチンワークで1日が終わりがちな人に向けたちょっと変わったアクティビティ。頭と気分を即効でリフレッシュするアイディアが詰まった書籍。

アイディアを100出してみる

企画書を考えたり、サプライズを考えたり、新しい料理のメニューを考えるとき、どこから考えていいかわからないという場合は、とにかく「吐き出す」ということから始めてみましょう。たとえば料理だったら料理、新規ビジネスなら新規ビジネス、家の設計なら設計に関する知識をとにかく集めて、考えて、ちらかしてみましょう。できれば文字の形に落として、限界まで色々な情報をアウトプットするのです。

たとえばマジシャンは、「新しいマジック」を考えるときにとにかく「不思議」を書き出すという作業をします。東京タワーを曲げる、誰も触れていないノートに文字が勝手に書かれる、ニワトリが空を飛ぶ、水が一瞬にして氷になる、虹の上を渡る、などといったアイデアをどんどんと出していきます。おおよそひとつの新しいマジックを作る前に100個ほどのアイデアを吐き出します。

この時に大切なのが「できる限り具体的に出す」ということです。たとえば「ものが曲がる」と「東京タワーが曲がる」だと、実際の情景が浮かびやすい方は「東京タワーが曲がる」ですよね。同様に、子供のお弁当の献立のアイデア出しのときも、「キャラ弁」ではなく「ピカチュウのキャラ弁」というように、より具体的に考えましょう。具体的に考えると鮮明に情景を描写できるので、「良い」「悪い」がクリアに判別できます。

そして、アイデアの数は重要です。量より質、という言葉がありますが、量あっての質です。どんなときも新しい何かを生み出す脳みそを鍛えるためには「100個」を目安にアイデアをだしてみましょう。

考え始めは苦しいですが、あるポイントをすぎると「考える」ということに対する障壁が「ふっ」となくなり、突然考えるのが楽しくなってきます。ランナーズハイに似ていますね。そこまでひたすら「吐き出し」をしてみてください。限界まで出し切る行為が脳を確実に鍛えます。

アイディアを100考えるというのは慣れていないとなかなか絞り出せない。年始に100の叶えたいことを書き出そうとして20ぐらい書き出したらそこからなかなか進まなかったりする。なので無理矢理100にするため、絶対やりたくないことも加えてみたりした。ここでポイントとなるのは考えてアイディアを捻り出す工程。この「吐き出し」で脳は確実に鍛えられます。

音楽を流しながら仕事をする

いい思考のヒントやアイデアが出るかどうかは、環境や状況に左右されます。同じ仕事をするにしても、オフィスでするのと、工場でするのと、カフェでするのとではまったく出てくるアイデアや考え方が変わります。だから、もし、いつもと違うアイデアを出したいのなら、環境を変えるのが手っ取り早い手段です。

一番お金をかけず、すぐにできて、脳に環境の変化を認識させる方法が「仕事中に流す音楽を変える」ということです。もし、今まで曲をかけて仕事をしたことがなかったら、音楽をかけて仕事をしてみてください。もし、あなたがいつも曲をかける人ならば、いつもと違う曲を選んで仕事をしてみましょう。

聴覚に限らず、可能であれば視覚も変えてしまえば、よりその効果は高くなってくるでしょう。もしあなたがカフェや屋外で仕事をすることが多い職種であれば、是非いつもとは違う環境で仕事をすることを心がけてみてください。また、いつも自室やオフィスで仕事をするのであれば、たまにデスクのちょっとした模様替えをしたり、オープンオフィスの場合は違う席で仕事をしたりするのもいいと思います。

僕は普段音楽を聴きながら作業しているのですが、たまに気分を変えたい時はApple Musicで自分以外の人が作ったプレイリストを聴いたりします。新しい音楽と出会えたりするのでお勧めです。スタバに行った時はなるべくその雰囲気を感じるためヘッドホンはせずに環境音とBGMを聴きます。カフェで流れるような音楽は普段好んで聞いたりしないので気分が変わります。

脳を鍛えるのに有効な様々なアイディア。試してみるとブレイクスルーが起こったりもします。新しいことに挑戦するのが億劫な人にもチャレンジしやすいものから行い新たな自分を発見してみては?

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