ちょっとしたことで不安を感じたり、イライラしたり、焦ったり。考えすぎは普段の振る舞いに影響を及ぼします。そんな「考えすぎ」を解消するための方法を収録。
SNSでの人間関係
人間関係には、毎日会う人や連絡を取る人だけでなく、直接会ったことがないSNSでの関係性も含まれます。
とくに SNSでは、見知らぬ人同士のコミュニケーションが容易であることから、SNS独特の人間関係が生まれやすくなっています。安易にフォローをした見知らぬ人や、とくに仲もよくなかった昔の知り合いとのつながり、フォローしてみて初めてわかるその人の性格などが、知らない間にストレスにつながることもあります。リアルな人間関係とは異なる点に注意しましょう。
例えば、「アンチ」「炎上」といった問題があります。SNSでは、見知らぬ人同士が交わす極端な議論を見かけることも多いことでしょう。
通常、議論の場には主張を伝えたい相手がいて、その相手に合わせて伝え方を変えていくのがほとんどだと思います。議論の相手が深い付き合いのある人であれば、その人の主張や主張をする背景に自然と耳を傾けると思います。
しかし、 SNSなどで関係性が浅い人を相手にすると、相手を考慮しないで議論が進んでいくことも多くなります。そのため、「(相手が誰であっても関係なく)絶対にこれは○○が正しい」「あなたは間違っていて私のほうが正しい」など、SNSの議論では極端な意見や感情がぶつかり合いやすいのです。
極端・過激な意見は人の感情を揺さぶりやすいため、人の考え方に強い影響を与えることがあります。自分が「アンチ」「炎上」行為に加担しないようにすることはもちろん、 過激な意見にはできるだけ、近づかないようにしましょう。
また、SNSでは、フォローする人を自分で選ぶことができます。現在のSNSはレコメンド機能も大変発達しているので、 自分が興味のある人、趣味嗜好が近い人の情報ばかりを選んでしまいがちな環境が生まれています。
馴染みのある意見ばかりに触れることには、安心感があるいっぽうで、思考が偏ってしまうリスクがあります。信じられる人の言うことだからと、発信する内容を鵜呑みにしていたり、拡散したりしていたら、あとからそれが事実に基づかない情報や噂だったと発覚することもあるでしょう。
そのため、SNSで誰かをフォローするときには、自分にとってストレスの少ない相手を選ぶことはもちろん、できれば、自分の考え方を極端に偏らせないように、定期的にフォロー・フォロワー関係を見直すようにしましょう。
見直すときのポイントは、自分のタイムラインと同じものを皆も見ていると思わずに、できるだけ事実に基づいた情報を複数のメディアから仕入れるようにすることです。ときには、あえて普段はかかわらないタイプの人をフォローするのもよいでしょう。
SNSと読書は似ていると思っていて、自分の興味のある対象には深く関わるのにそうでない意見や情報にはなかなか触れないという問題点があります。選書の際にはどうしてもタイトルにつられてしまう傾向がある僕は自身の興味の範疇でしか選書しません。SNSとの違いは本の方が分量が圧倒的に多いので、その分思わぬ出会いが多いということ。興味を深掘りする過程でその周辺の情報を目にすることがある点です。
世界中で100人に一人が罹っている「統合失調症」
統合失調症は、精神科医にとってうつ病と並ぶくらいよく出会う病気です。日本の患者数は約 80 万人(2014年/厚生労働省発表)で、人種に関係なく100人~120人に一人が罹る病気と考えられています。
では、統合失調症に罹ると、どこがどのように悪くなるのでしょうか?
統合失調症は「心の病気」と言われますが、正確には脳の病気と言えます。脳は人間のすべての活動を支えており、身体機能はもちろん、喜びや悲しみの感情、思考、視覚、聴覚などの五感も含め、すべてを司っています。統合失調症になると脳機能に障害が生じ、その結果、様々な症状が出てきます。
ただ、脳梗塞や脳出血などの脳の実質の障害とは違い、 統合失調症の場合は体にはほとんど症状が出ず、原因がわからないというのが特徴的 です。脳梗塞の場合は、特定の血管が詰まって体に 麻痺 が残る場合がありますが、統合失調症は見た目の変化も出ないし、体の変化も出ません。だから、統合失調症の発症初期はとくに発見するのが難しいのです。
統合失調症ではとくに「感覚」と「思考」に障害が生じやすくなります。感覚は一般的な五感を指しますが、そのなかでも統合失調症で問題が出やすいのが 聴覚の変化、すなわち幻聴 です。この幻聴が厄介で、言われたらイヤな言葉や会話が聞こえてくるケースが多くみられます。耳障りなことが聞こえてくるため、気分や行動にも影響が出やすくなります。
もうひとつの症状が思考に影響が出ることで生じる「妄想」です。これもまた厄介で、誰かに見られているのではないかという注察妄想や、嫌われているのではないかという被害妄想など、こちらも ネガティブな内容の妄想 が出やすくなります。普段、人が日常会話で使っている妄想と決定的に違うのは、統合失調症の妄想は確信的で訂正が難しいということです。その非現実的な内容を、周りが訂正しても本人が強く確信している場合は要注意です。
この特徴的な二つの症状である幻聴と妄想がみられたら、早めに精神科を受診しましょう。とくに、統合失調症は10代~20代の若い時期に発症することが多く、進行すると将来にわたって生活に影響します。早く治療を始めれば、その分症状も抑えられるので、早期発見、早期治療が大切です。
僕も何を隠そう100人に1人の存在。主に幻聴と妄想からくる不安症が症状としてあります。あとは発作が起こった際は脳機能が低下し行動不全の症状に陥ることも。何分間もどうしていいかわからずその場に立ち尽くし次の行動に移れなくなってしまいます。このような症状がある人は早めの受診をお勧めします。精神科はハードルが高いかとは思いますが薬である程度症状が緩和されるので医者にかかる意味はあるかと。
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