序盤に犯人視点からの犯行シーンが語られ、その後捜査担当の福家警部補が事件を解決に導くよう糸を手繰り寄せていくスタイルのミステリ。刑事コロンボ、古畑任三郎が好きな人はこういった構成はおなじみだろう。
最後の一冊
必要以上に本に執着する犯人。
その理由が時間軸とともに語られ、徐々に犯行の一部始終が語られていきます。
なぜそこまで一冊の本に執着するのか?
捕まった後も、その最後の一冊のことを思い続ける犯人は読書家というよりコレクターのような人間。
僕も趣味は読書だが、ここまで本に対して思いを巡らせるほどではない。
つまらない本はすぐにブックオフに売り飛ばす人間なので理解不能なところはある。
あなたの珠玉の一冊はどれほどの価値を持っていますか?
本棚にあるだけで幸せな気分になることはあっても、本の保存状態にまで気をつかって管理するレベルではないでしょう。
オッカムの剃刀
犯行直前の行動が事件の鍵を握る人物を浮き上がらせる仕組み。
ヘビースモーカー、珍しいタバコの銘柄。
タバコを買って待ちきれずに買ったタバコをその場で吸う人物。
その時、ライターを持っていなかったため、店員からライターをもらう。
それが、店員の印象に残っていた。
僕も学生時代から社会人になってからも喫煙をしていた。
よく行く近所のお店ではワンカートン買うとライターをおまけにつけてくれたのを思い出す。
愛情のシナリオ
女優でなくとも、肌に気を使う女性は大半を占めている。
この女優も入浴後はメイクも落としていたはず。
空になった2リットルのペットボトルの水に着目。
コーヒーをミネラルウォーターで沸かして飲んだとしても、2リットルも使うだろうか?
いっぱいのマグカップのコーヒーが引っかかる。
どうでもいいが僕はコーヒーを豆から挽いて飲む習慣がある。
一日三回ぐらいフレンチプレスで入れるので1日に飲む量としては2リットル以上。
僕以外の家族も飲むので。
月の雫
被害者の所持品リストに載っていなかった運転免許証。
助手席側に側に落ちていた名刺。
ドライブが趣味だった社長。
交通違反で後一回で免停となるなど、特徴的な免許証。
どうでもいいが僕は免許の更新にいった際、持病を持っていないか?というチェック欄があった。
馬鹿正直に統合失調症のことを書いてしまったら免許の更新に診断書が必要に。
主治医にそのことを伝えて診断書を書いてもらい提出したら免許取り消しとなる。
交通裁判所から不服があるなら出廷しろという文書が届く。
晴れて無免許に!!
4編からなる刑事物の推理小説。読みやすいのだが、なんだか引っかかるところがなく、物足りなさを感じる。この手の小説は心に引っ掛かりがあった方が読み進める上でモチベーションが上がるような気がするのだが‥‥
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