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禅が教えてくれる 美しい人をつくる「所作」の基本|枡野俊明|本当に役立つ禅の教え

所作がさりげなく美し人はなんだか輝いて見えますよね。「呼吸と姿勢を整える」「美しい言葉を使う」「朝起きたら窓を開ける」「箸や器を大切に扱う」などシンプルなことから正しい所作は身に付きます。禅僧が教える本当に役立つ禅の教え。

メールではなく、直接話す

今、もっとも頻繁に使われているコミュニケーションのツールはメールです。とくに若い世代はメールに明け暮れている、といっても過言ではないほどですね。

時間にも相手の都合にも関係なく、受信・送信ができるメールは、たしかに便利。私も使います。日頃の連絡事項や、お気遣いに対する感謝、ご様子伺いなど、その場にいながらどこにいる人にでもすぐ届きますし、マメな気配りを発揮できるのがメールだといっていいでしょう。

ただし、 あくまでメールは道具だという認識は持っていただきたい のです。

たとえば、何かで失礼をしてしまった相手にお詫びをするというケース。メールに「失礼をいたしました。申し訳ありません」と打ち込んで送信すれば、それで謝罪の気持ちが伝わるでしょうか。謝罪を受ける側に立って考えてみるとわかります。 「こちらの表情も見ずに(声も聞かずに)一方的に謝られても、納得いかない。本人が〝謝ったんだから〟と自己満足したいだけだろう。これじゃ怒りが収まらない」  道具を介したら誠意は伝わらないのです。「 面 授」 という禅語があります。 大切な教えは、師と弟子が直接顔を合わせて授けられるものだ、ということですが、道元禅師はこの姿勢をとても重んじ、厳しくそれを守るべきことを説いています。

私たちの日常でも、体をそこに運び、顔と顔を向け合うことが大切な場面があります。 謝罪のほかにも、お礼や依頼、相談事 など……。面と向かって気持ちを述べ、深々と頭を下げれば、その 表情や声の調子、所作からも誠意は伝わっていきます。 直接出向けない場合は電話でもいいですね。とくに先方が忙しい方の場合、会う時間をつくってもらうのが難しいこともあるでしょう。そのときは電話で直接話をして誠意を伝えたいものです。

確かにスマホが普及してメールやSNSでのやり取りが増え、それで日常はなんとかなってしまうシーンが増えた。だからこそ対面の重要性が際立ってくる。大事な時は顔を突き合わせてというのを忘れずにいたい。ZOOMとかで済まそうとすれば済んでしまうが、そこは足を使って会いにいく手間を惜しまずに。

携帯電話、メール、パソコンとの付き合い方

現代人の必携品ランキングというものがあったら、間違いなく、携帯電話がトップにランクされるでしょう。それほど携帯電話は生活にピッタリ密着しています。街中でもかけながら歩いている人がやたらに目につきます。話に夢中になっていて、他人にぶつかってもロクに「ごめんなさい」といえない人も少なくありませんね。

しかし、携帯電話でかけている通話のうち、本当に必要なものはどのくらいあるのでしょうか。おそらく、三〇%程度ではないかと思います。七〇%は、不要不急な電話で自分の時間を費やしている、ということです。

しかも、 雑踏でかければ必然的に大声になります。 衆人環視のなかで女性が、「え~っ、何ぃ! よく聞こえないんだけどぉ~!」と絶叫している図は、はた迷惑なだけではなく、さすがに眉を 顰めたくなります。せめて、場所柄はわきまえる。そんなルールを自分のなかでつくったら、人としての「株」の暴落は防げると思うのですが……。

人と人とのつながりを見誤るということも、携帯電話の落とし穴 だという気がします。住所録に登録されている人数の多さを自慢げに語る人がいます。「自分にはこんなにつながっている友人がいる」というわけですが、そのうちたしかな絆で結ばれている人は何人いるのでしょう。暇だからかける相手、かかってきたからただ無駄話をするだけの相手、ほとんどがそんな人だったら、人間関係があまりに寂しい、と思いませんか?

利便性という〝功〟を否定するつもりはありませんが、携帯電話には人間関係を希薄にするという〝罪〟もあります。そのことを頭に入れて、功を上手く使うのが、携帯電話とのつき合い方のポイントですね。

今、スマホとパソコンを取り上げられたら僕なんかは生活できないぐらい依存してしまっている。それらが故障となれば、金欠覚悟で代替品を買ってしまうだろう。それぐらい依存してしまっている。1日スマホやパソコンを使わないでいようと決意してスマホなし生活に挑んでみたが、スマホが気になってしょうがない。これはもう病気ですね。SNSやYouTube、配信アプリ、スマホゲーム、ブログから日常のタスク管理まで。スマホとパソコンがない生活は時間の余裕ができてなんだか不思議な感覚に。

ミニマルな生活を意識してみると意外な発見がある。美しい人になる道のりは長く、日々の生活の仔細な部分に宿るものを自分のものにすることで出来上がる。所作を見直しシンプルに生きるための教科書。

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