なぜ高学歴なのに深い知性を感じさせないのか?頭の良い人ほどプロになれない理由とは?目の前の現実を変革する「知の力」=「知性」を磨くための田坂流知性論。
答えのない問いに溢れる人生
成功したと思われる人生を歩んだ後でさえ、もう一つの道がどのような道であったか分からない。
それが人生の真実の姿であるならば、若き日に、進路の選択肢を前に我々が悩むとき、それは、まさに、「答えの無い問い」の前で 佇むときに他ならない。
そして、我々は、こうした「答えの無い問い」の前で、「悩む必要は無い。自分の好きな道を選べば良い」という声や「折角、極めて狭き門の学科に進学できるのだ。そちらを選ぶべきだ」という声に従い、人生の選択をしていく。
このように、自分の人生を見つめれば、そこには、進学、就職、結婚、転職を始めとして、人生の進路や選択に関わる「答えの無い問い」が、いくつもある。
そうであるならば、その「答えの無い問い」に深く向き合う力、すなわち「知性」というものが、人生において、どれほど大切であるかは、論ずるまでもないだろう。
そして、その「答えの無い問い」は、日々の仕事の中にもある。
「答えの無い問い」に深く向き合う力「知性」。人生の転機でこうした問いに向き合うことは誰にでもあることだが、そこまで深く考えずに人生を進む人が意外と多い。僕などは流されるままに生きてきたのでこの深く考えるということをしてこなかった。それでもそれなりに暮らせてきている。日々の暮らしの中にそのような答えのない問いを見つけることはあっても深く考えない。考えても大した答えが出てこないで動いた方が早かったりするからだ。
なぜ「目標」と「ビジョン」が混同されるのか?
「ビジョン」とは、「これから何が起こるのか」についての「客観的思考」である。
それは、「 Vision」という英語の語義通り、「見通し」や「先見性」「洞察力」という意味の言葉 である。
すなわち、「ビジョン」とは、未来に対する「客観的思考」であり、「主観的願望」や「意志的目標」ではない。 それは、「これから、こういうことを起こしたい」という願望でもなければ、「これから、こういうことを起こそう」という目標でもない。 「ビジョン」とは、どこまでも、「これから何が起こるのか」についての、客観的・理性的な思考であることを理解する必要がある。
では、なぜ、そのことが重要か?
もし、 我々が、企業や市場や社会の「問題」を解決したいと思い、そうした「問題」を生み出す企業や市場や社会の「仕組み」を変革したいと思うならば、まず、何よりも、企業や市場や社会が、「これからどのような方向に変化しようとしているのか」を洞察する必要があるからである。
なぜなら、企業や市場や社会が変化していく方向が見え、「これから何が起こるのか」が見えたならば、その変化を「追い風」とする「戦略」を考えることができるからである。ときに、卓抜な戦略によって、その変化を「良き方向」に導いていくこともできる。
例えば、一九九五年に始まった「インターネット革命」。
これは、そもそも、いかなる革命か?
そして、この革命は、これから世の中に、どのような変化を生み出すのか?
これから企業や市場や社会に、どのような変化をもたらすのか?
例えば、そのことについての洞察が、「ビジョン」である。
そして、その「ビジョン」が見えたならば、企業の経営者であれば、「その変化が、自社の事業にどのような影響を与えるのか」 を考え、「企業戦略」 を考え、「企業戦略」を考えることができるようになる。もし、それが、就職前の学生であれば、「その変化が、自分の進路にどのような影響を与えるのか」を考え、「個人戦略」を考えることができるようになる。
目標とビジョンの違いはわかるが、世の中には目標をビジョンと称し声高に語る薄っぺらい輩が多すぎる(笑)。就活生にこうした人間が多く採用担当者は辟易してることだろう。とりあえずビジョンとかいってればなんか深く考えてそうな印象を与えられると思っていると人事担当者には見抜かれていますよ。
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