毎日の献立を考えたり、欠かさず手料理を作ったりするのは本当に大変だと思います。終わりがないこの「毎日のごはん問題」で体力を削ってしまわないため、その気持ちに寄り添う書籍。
手料理に追い詰められて
「おいしかったよ」の一言もなく、感謝もされず、味が薄いだの、濃いだの、バリエーションが少ないだの文句だけ言われる。気に入らない料理は食べてもくれない。食後もテーブルはそのままで、各々が好きなことに没頭し出す。自分自身は食べたいものも食べられず、家族の残り物を一人で食べる生活。なのに毎日「ごはんを作らねばならない」のである。
そしてその後もそういった「料理がしんどい」という声が僕のところにどんどん届くようになりました。もしかしたら、その講演会まで僕が気づいていなかっただけかもしれません。
思い起こしてみれば僕も「そう」かもしれない。
10 年前はまだ子どもも生まれる前で、仕事もプライベートでも料理が楽しかった。そして子どもが1人、2人、3人と生まれ、楽しみも増えるけれど、その反面、年々家事や育児にかける時間が増えていく。朝から晩まで料理の仕事をし、朝ごはんも夜ご飯もちゃんと作るのは当たり前。料理で愛情を伝えるのは当たり前。料理研究家だから見た目も栄養バランスも良く、品数もできるだけ多くしなければ。
そうやっていつのまにか僕も自分で自分を勝手に追い詰めていることに気づかされたのです。
そして彼女との再会は、あらためて、「料理を作る人が救われる、気持ちがすっと楽になる」、そんな活動をしたいと思う契機となりました。
この本は、「料理がしんどい」と感じる人へのメッセージとして、僕が日々の中で、感じたこと考えたことを書いたものです。僕自身、子育て真っ最中で試行錯誤していますし、読んだら即解決できるような問題ではないとは思います。でもなんだか料理がしんどいなと思ったときに、ちょっと読んでもらえたら。そしてまた料理をしてみようかな、という気持ちになってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。
旦那(主夫の場合、嫁)がいつもの料理を当たり前のものと勘違いし、食べても美味しいとかありがとうの気持ちが感じられない。そんなとき不毛さを感じてしまう人は多いのでは。最近ではダブルインカムの家庭も増えてきていて男女平等の家事分担をしているところも増えていえるようだが、ほとんどが女性に家事を押し付ける形なのではないだろうか。僕も決まったメニューしか作れないのでレパートリーが少なく、たまにしか料理をしません。それでもありがたがって「美味しい」という感謝の言葉をもらえるのでまた作ろうという気になります。男性が料理をしない場合、たまに作ってくれたとき必要以上に褒めると男性も調子に乗ってレパートリーを増やすため努力してくれるかもしれません。
「1日3食ちゃんと」は、必要ですか?
たとえば、「1日3食ちゃんと」は本当に必要なのか。 「1日3食というのがちゃんとしたリズムであり、子どものしつけにも絶対必要」とすると、休みの日、とくに長い夏休みなど、朝ごはん、昼ごはん、夕ごはんと作り続けてすっかり料理が嫌になる。そんなことはありませんか?
本当に1日3食必要なの?
我が家のケースを書いていきます。
まずは朝ごはん。元来大食いの僕は、ご飯に味噌汁におかずに野菜と朝からモリモリ食べたいのですが、子どもも妻もパン派なので、必然的にパン食の朝ごはんになります。子どもの希望でお餅という場合もありますが、その時は子どもたちが自分でやってくれます。楽だわ♬
メニューは基本的にパンと焼いたキャベツやブロッコリー。そして目玉焼きやゆで卵などの朝ごはん。フランスロケでの名言「サンシャイン」後は、コーンフレークとヨーグルトだけや菓子パンだけの日もあります。料理家にしては質素だね、とか全然作らないんだね、とよく言われますが、その日は僕のサンシャインが輝かないから仕方ないです。
そして昼ごはん。僕と妻は、実はあまりしっかり昼食を食べません。体質だと思うのですが、僕はごはんを食べると急激に眠くなってしまいます。特にお昼ごはんを食べると、床に崩れ落ちてとろけるように眠ってしまいたくなる。午後からは全く使いものにならないおっさんになってしまうのです。妻は妻で、おなかがいっぱいになると体が重くて仕事にならないそうで、仕事で作った料理や昨日の残りものなどを軽くつまむ程度で済ませています。
子どもたちはというと、平日のお昼は給食にお任せ(給食は本当に素晴らしい!)。そして、休日のお昼はというと……最近では、ちゃんと作らなくてもいいか、と考えるようになりました。
1日3食きちっと料理しなくても別に問題ないと思います。最近では冷凍食品なども美味しいものが増えているし昼はコンビニでおにぎりを買ってきてそれで済ますでも十分家族は満足かと。子供さんがいる場合、コンビニ飯を逆に喜ぶなんてこともあるかと思うので躊躇する必要はありません。
料理のせいで心に負担を抱えないための方法論、いかに気分転換しつつ料理を楽しく続けるかをテーマにその方法を模索します。
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