「書くことがない」「伝わらない」「読まれない」「つまらない」「続かない」書くことがしんどくなる要因を徹底的に潰していき、書くのが楽しい状態へ導くという変わった切り口の書籍。
着飾っていても結局バレる
「文章が下手だと思われたくない」
「きれいで正しい文章じゃないと恥ずかしい」
そう思う気持ちもわかります。ぼくも日々、その気持ちとの戦いです。
でもそうやってカッコつけた文章を書いたとしても、本音は多くの人にバレていたりします。人間の感覚は思っている以上に鋭いもの。いくらお化粧を 施して、キラキラに着飾った文章を書いても、 「あーこの人はこう書いているけど、ほんとはこう思ってるんだろうな」
「こういう表現するってことは、どこかに配慮しているのかな」
など、読み手にはある程度バレてしまうのです。
着飾っていることすらバレるのであれば、着飾る必要はありません。 これを「傑作」と言わずしてなんと言おうか。まさに映画史に残るような圧倒的な作品であった。
みたいな文を書かなくてもいいのです。 やっべ──!!!!
超最高!!
エンドロール終わっても足ガクガクで立てなかった!!
とかのほうが魅力的だったりします。
感情が伝わってくるような、身体の 躍動 が伝わってくるような「生の文章」はやはり魅力的です。 カッコつけてもどうせバレるのならば、最初から裸の魅力的な文章で勝負すればいいのです。
美しくキャッチーなセンテンスを作ろうとするよりストレートな表現の方が刺さる場合がある。特にレビューなんかは感情が乗ってているか否かが大事だったりする。ストレートな感想はいつも正直です。
「共感」を入り口にする
「共感」はものすごく大切な要素です。
お笑いの世界でも「あるあるネタ」をやるとだいたいウケます。いつの時代も「あるある」は強い。人は「共感」を求める生きものなのでしょう。
飲み会の帰りに微妙な知り合いと一緒に帰るのがつらいから「ぼく、コンビニ寄って帰りますね」って言ったら「あ、じゃあ私も」ってついてきちゃって、うわああってなる。
これは「人見知りあるある」です。 「あるある」がうまくハマると「あ、この人、自分と同じ感覚だ」と読み手に思ってもらえます。「この人、すごい私のことわかってる」と。すると信用してもらえるのです。
おもしろい文章を書きたいのであれば、日頃から「あるあるネタ」をストックしておくといいかもしれません。「こういう会話、よく聞くよな」「こんな人、けっこう多いよな」と思ったら、ささいなことでもいいのでメモしておきましょう。
ぼくが本を編集するときも、この「共感と発見」のバランスを意識しています。本の場合は「共感:発見」が「 6: 4」だったり「 5: 5」だったりしますが、とにかく「発見だらけ」の本は疲れるし「共感だらけ」の本は飽きられます。そのバランスを考えてつくるわけです。
似たようなことで、「読者の期待どおりの部分」と「期待を超えた部分」をバランスよく配合する ことも意識しています。
みんな「ホリエモンにはこれを言ってほしい」「オリラジの中田敦彦さんにはこれを言ってほしい」という「期待」を暗に持っています。堀江さんには「電話には出るな」「会議は無駄だ」「ネクタイなんてやめろ」と読者は言ってほしい。
その期待に素直に応えてあげる。これも「おもしろさ」につながります。水戸黄門で 印籠 がいいタイミングで出てくるように、予定調和にも価値があるのです。
あるあるネタを考えるのがうまいひとは日頃からよく人間を観察している。もちろんその観察眼は自分にも向けられるのでついついやっちゃうよねといった行動にも敏感だ。程よく共感を混ぜてやることで文章は生き生きとしてきます。
書くことを生業としなくても文章を書くシーンというのは案外多い。そんな時、億劫だと思う人には読んでほしい書籍。書くことを楽しんでやることで言葉が溢れるようになります。
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