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新・箇条書き思考|菅原 大介|「ファクト」と「ロジック」を身につけ箇条書きの「中身」に命を吹き込む

箇条書きの中身に命を吹き込み「ファクト」と「ロジック」を身につければ、より高い成果が期待できるようになります。箇条書き思考をあらゆるビジネスシーンで活用する方法を紹介していきます。

ネタは皆と同じでいい、切り口をとがらせろ

情報には発信源としての「独自性」があると、より注目度・共感度が上がります。

人は「この人(この会社) の言っていることなら間違いがなさそうだ」という直感で参照する情報を選ぶことが多いため、いかにその選択に耐え得る自分らしさ(自社らしさ) を持てるかが勝負です。

とはいえ、「自分には(自社には) 独自性はない」と思うかもしれませんね。

取り扱うネタは、あくまで周りの人と同じもので大丈夫です。むしろ多くの人に情報を届ける観点では、同じものほどいいくらいです。その代わり、「切り口」をとがらせることがポイントです。

たとえば、若い人向けのファッションの聖地として不動の人気を集めるSHIBUYA109では、情報の発信源であり続けるために、施設自ら来館者に店頭アンケートを行ったり、高校生/大学生を集めたグループインタビューを実施したりして、その結果を定期的に発信しています。なかでも「 20 歳前後の女性のハッシュタグ検索行動」を共同調査したニュースリリースは、「切り口」をとがらせる意味を学ぶのに格好の題材です。

同じソースでも切り口を尖らせればインパクトのある情報になる。統計などからこうした尖った情報に研ぎ澄ますにはコツみたいなものが必要だが、それを日常的に訓練すればものすごい武器になります。

ヘビー・ミドル・ライトに分けて傾向を探る

まず、「営業指標を議論する販促会議」シーンに適した「ギャップ」の使い方を紹介します。

販促会議は、「利用金額・利用回数・利用頻度」などの営業指標を用いて、方針や対策を討議することがメインの場です。

当然その場で共有される情報は、的を射たものである必要があります。しかし、セオリー通り一生懸命分析したが、販売データにあまり特徴が見つからず、気の利いた報告ができなかった、という苦い経験はありませんか?

たとえばエリアごとの状況を報告するにあたり、地域別に取引先顧客の状況を分析してみて、次のような結論に至る場合です。 ・東京・大阪など大都市エリアの顧客は、売上金額・利用頻度ともに高い。

・各地域とも、「初期導入費用がかからない」ことが一番評価されている。

このような「報告」を行ったとしても、「データを資料にまとめたこと」以上の仕事価値は残せないでしょう。なぜなら、報告内容が当たり前すぎるからです。

そこで、顧客の「利用データ」を比較して箇条書きのコメントに変化をつけてみましょう。

会議で取り扱う営業系の重要指標を、量の大小に応じて、「ヘビー・ミドル・ライト(多い・ふつう・少ない)」に分割して、特徴を箇条書きで書き出していきます。

たとえば、「飲食店広告媒体の顧客満足度レポート」でいえば、次のようなアウトプットになります。

この例では、広告主である飲食店に自社メディアをより多く使ってもらうために、ヘビー・ミドル・ライト(多い・ふつう・少ない) の差異により導き出される考察から、これからやるべきことを結論づけています。

箇条書きを量の大小によって分類して「ヘビー・ミドル・ライト(多い・ふつう・少ない)」と表記してみる。それぞれに細かな考察を加えればこれから進むべき道を示唆したちょっと有用な情報に変化します。自身の頭の中の整理にも使えるのでぜひ試してみてください。

箇条書きの持つ可能性をとことん突き詰めた書籍。日々なんとなく分類していることをあらためて箇条書きというもので再構築していく書籍。

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