情報管理ツールやアプリは今や相当な数がありネット上にはその使いこなし動画が溢れている。そんな中、「アウトライナー」フリークの筆者が、個人利用の情報管理ツールはどうあるべきか考察した書籍。
サラリーマンの情報武装
昔、「サラリーマンの情報武装」という雑誌記事を読んだことがある。平成の始め頃のことだ。何の雑誌かは忘れてしまったが、要はシステム手帳を使いこなして「同僚に差をつける」会社員の話だった。記事広告だったかもしれない。はっきり言って他愛もない内容だったけれど、不思議と印象に残っている。
当時のサラリーマンはシステム手帳で「武装」したのだ。インターネットはまだなく、整理された情報を手元に持っていることが「武装」になったのだった。雑誌の付録として、さまざまな「情報」が印刷されたシステム手帳のリフィルが付いていたりもした(おすすめデートスポットとか現代用語の基礎知識とか最新世界情勢解説とか、その手のものだ)。
最近ではあまり馴染みのない方もいるかもしれないが、システム手帳というのはリングバインダー型の手帳のことだ。革製や布製のバインダーと、さまざまな目的のリフィルを組み合わせて使う。今でも少し大きな文具店などに行くと売っているけれど、持ち歩いている人を見かけることは少なくなった。
手元に情報を持つことで「武装」するという感覚は、インターネットの登場によってあっという間に消えてしまったように思える。情報を集めてきてシステム手帳で整理するよりもネットを検索した方が早いし、圧倒的に豊富なのだから。
もちろん、現代でも手元に持っていることが「武装」になる情報は存在する。階層的な組織の中で地位の梯子を登っていこうと思えば、公式には口にされない意思決定者や権力者の腹のうち、胸に秘めた思いを知っていることは「武装」になるだろう。飲食にかこつけてそうした情報を非公式にやり取りする場は「会食」と呼ばれ、ある種の人々にとってはあらゆることに優先する重要事となる。
システム手帳、懐かしい(笑)時代は変わり情報管理ツールといえばアプリが主流に。コード要らずで自分好みにカスタマイズできるものやそれをAIがお助けしてくれるものまで多種多様。データはクラウド上で管理され、どの端末でも即座に取り出せ、共有・非共有を自分で選べるそんな時代。アナログを好む人もいるがやはりアプリの便利さには敵わない。何せ時短につながる。会社やチームでで使うアプリを同じにすれば情報共有もお手のものなので、指定されている会社も多い。
タスクとメモを統合する機能
DAYSはタスクリストだけでなくメモ帳の機能を兼ねている。
通常ならタスクとメモには別のツールを使うことが多いだろう。タスクならタスク管理アプリに、メモならメモアプリや紙のノートにという具合だ。でも時として、ツールの間の「壁」が息苦しく感じてしまうことがある。
私には、タスクを書くときもメモを取るときも、脳の同じ場所を使っているように感じられる。私の感覚ではタスクリストとは「やるべきことについてのメモ」だし、メモとは「書き留めたことについて後からなんらかの処理をするというタスク」なのだ。実際、メモとして書かれてタスクに変化するものもあれば、タスクを考えているうちに思いついて書かれるメモもある。
ということでDAYSでは、タスクとメモを区別しない。電話や打ち合わせのメモも、思いついたことや気がついたこともDAYSに書かれる。大きなメリットは「どこに書くべきか迷わない」ことだ。笑うかもしれないけれど、「どこに書くべきか迷う」というのは、メモをめぐる最大の課題のひとつなのだ。適切な場所に書こうと思っているうちに、あるいは適切なツールを取りだそうと(アプリを起動しようと)しているうちに書くべきことを忘れるということは、驚くほど頻繁に起こる。だからDAYSでは、あらゆることをその日の日付の下という単一の場所に書くようになっている。
別に不思議なことではない。昔なら胸ポケットの小さな手帳に予定もメモも全部書いていたはずなのだ。
簡素化された使いやすいアプリ「DAYS」。僕は多機能派なので「Notion」を使っている。速攻でメモを残せるサードパーティー製のアプリ「Fast Notion」などもあり便利。こうしたアプリは流行りもあるので最近のアプリは余りチェックしていないが、新しもの好きのガジェット系YouTuberとかをフォローしていると自然と情報が入る。あなたもお気に入りのアプリを探してみては?
思いつきや発想を素早くメモに残すことは個人でも大事。さっきやろうと思ってたアレ何だっけ?みたいなことを防ぐのにも有効で、仕事以外でもメモする機会は案外多い。個人利用という点にこだわってこうしたツール選びをどうするかを考える書籍。
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