世界で1500万人に読まれているデール・カーネギーの「人を動かす」を半世紀の時を超え今、本当に使えるテクニックとして最注目!交渉、会話、リーダー論として今でも有効な心理術なのでは?
優秀な営業マンのすごい褒め方
加えてここで、ホメる際の注意事項にも触れておこう。 ホメるときは、なるべく「二人きり」のときを選んだほうがいい。 というのも、人は自分がホメられるのは嬉しいくせに、他人がホメられているのを見るのは嬉しくないからだ。 それは、オランダ・レイデン大学のルース・フォンクが行った実験からも明らかだ。 フォンクは、3人1組で「それぞれの印象を話し合わせる」という実験をした。 ただしそのうち1人は彼が仕込んだサクラで、2人のうちの1人を必ずホメ、もう1人に対してはありきたりの印象しか言わせないようにしてあった。そうしてトークが終了した後に、2人がサクラの人物に対してどのような印象を持ったか聞いてみたのだ。 すると、ホメまくられたほうはサクラに対して好意を持ったが、ありきたりの印象しか言ってもらえなかった側は好意を抱かなかった。 それどころか「卑屈でいやらしい」と悪印象まで持ったのだ。 人をホメて、周囲から「 贔屓 している」と穿った見方をされてもやっかいだ。 人をホメる際は、相手と二人になったタイミングを狙うようにしよう。
大勢いる中でひとりを褒めるのは褒められた人はいい気分だが、それ以外の人には不服な時間となってしまうだろう。「なんであいつだけ」となってしまったらせっかくの職場の雰囲気が台無しだ。二人きりの時ならその心配がない。よくある褒めのテクニックとして、本人がいない時に褒めてそれを間接的に相手に伝えるというのがあるが、回りくどいのであまりお勧めできない。恋愛とかだったらまだしも、職場の仕事仲間にそれを利用するのはやめた方がいいかも。
一瞬にしてモテる「アクティブリスニング」
ニュース解説者の池上彰さんが、ある本でTOKIOの国分太一さんとV6の井ノ原快彦さんを絶賛していた。 池上さんは、二人が司会を務める番組に出演して長時間しゃべったのに、収録後、全く疲れていないことに気がついたという。 理由を考えた結果「彼らの聞き方が素晴らしかったからだ」とわかったそうだ。 二人は池上さんの話を、 「それ、おもしろいですね!」 「へぇー、それでどうなったんですか?」 「池上さん、ボクらにも教えてください!」 と、身振り手振りを交え、ある時には身を乗り出し、目を輝かせて聞いてくれたというのだ。それで自分もノリノリになって、あっという間に時間が過ぎてしまったのだという。 池上さんは「あれなら彼らがモテるのは当然ですね」と納得していた。 そう、聞き上手はモテるのだ! カーネギーも、聞き手にまわることの重要性を、繰り返し説いている。 話し上手になりたければ、聞き上手になることだ。興味を持たせるためには、まず、こちらが興味を持たねばならない。 『人を動かす【新装版】』D・カーネギー著 人に好かれる六原則より 会話というのは、自分で話すよりも、人に話させるほうがいい。 人間はおしゃべりがしたい生き物だから、自分の話を聞いてもらえることで嬉しい気持ちになる。聞き上手ほど好かれるのは、こういう理由だ。
相手が乗り気で話を聞いてくれている時はやはり気持ちよく話せるもの。人たらしと呼ばれる人はこれが絶妙にうまい。聞き上手の最終形として目指したいところだ。
「幸福度」を高める二つの原則
幸福でいるには「ネガティブなことを考えず、未来が明るくなるポジティブな考えで頭の中を埋め尽くしなさい」というのが、カーネギーの教えだ。 実は カーネギー自身、若い頃には人一倍のコンプレックスを抱え、挫折を味わい苦しんだが「もっと前向きに生きる方法」を模索し、性格改善に取り組んだ。 人はどうしたら幸せを感じることができるのか!? ここでは幸福度を高めるとっておきのワザを二つ、お教えしようと思う。 一つ目は「自分の理想を引き下げる」 ことだ。 例えば「理想は社長なのに現実は係長」という人がいるとする。社長と係長では役職にかなりの開きがあるが「バリバリ働いてすぐにトップに立ってやる!」と邁進できているなら問題ない。頭の中はポジティブな考えで埋め尽くされている。 だが「なんで俺はいつまで経っても係長なんだ。このまま社長になんかなれるわけない」と嘆いているなら問題だ。幸福にはまるで程遠い。こういう場合は目標を変更するといい。 社長になるのは諦めて、まずは課長代理を目指すのだ。 理想と現実のギャップが程よい距離ならば、人はそれをモチベーションにできる。 だが、どんなに頑張っても手が届かない〝埋めがたいギャップ〟があると不幸を感じる。ネガティブ思考の原因が「高すぎる理想」なら、理想を引き下げるのが一つの手だ。 ◎自分が幸せを感じられる人たちと付き合う 二つ目は「自分より下の人間と比較する」ことだ。 人は社会の中で生きている。どうしても周囲と比較して、自分のポジショニングを確認せずにはいられない。 周囲が年収1億円超の大金持ちなのに対して、自分だけが周囲の1割り程度の年収だとした場合、惨めに感じるのも当然のことだ。 そういう場合は、これまでとは違った人たちと付き合ってみてはどうだろうか。 自分より年収が低い人と付き合うのである。周囲よりも自分は多く年収をもらっているとなれば、優越感に浸り、幸福な気分でいられるだろう。
会社組織でトップを目指そうとすると相当の技量が必要だ。なのでそれを目標にしてしまうとなかなか実現が難しく萎えてしまう。そうではなく今ある役職から一つずつステップアップする目標に変えてみると実現の可能性がグッと上がるだろう。それをモチベーションに頑張ってみては?
多くの人に読み継がれる「人を動かす」。デール・カーネギーの名著から学べることは多いがそのエッセンスを現代に落とし込んだ書籍。
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