投資にはある程度リスクはあるものの、ものによってはリスクを極力避けたおすすめできる投資方法も。貯金ゼロ家計を再生させてきた敏腕コンサルが、景気に左右されずに生きていくためのこれからの時代の「お金と自分の育て方」を紹介。
大勝ちではなく負けない! 初心者のルール
初心者のみなさんに投資についてお伝えする本なのに、こんなことを言うのもなんですが、投資はそう簡単に大儲けできるものではありません。
一攫千金!とか、100万円が200万円に!とかいうようなことは、堅実でローリスクな投資法のもとでは起こりません。
「地道にコツコツ、少しずつ」
そうです、貯金と同じような心構えが必要です。
これまでに、凄腕のディーラーやファンドマネージャー、億単位の利益を得ている個人投資家の方などとお話ししたことがありますが、みなさん一様に研究熱心でした。知識量も半端ではありません。
簡単にやってのけているように見えて、陰ではものすごく勉強されているんだな。そう感じました。
彼らに共通するのは、ほとんどオタク気質といっていいほど、投資の勉強を極め、のめりこんでいるという点です。それほどまでにとことんやってきたからこそ、マーケットの勝者になれたのでしょう。
株式市場では、投資家の9割が負けて1割が勝つといわれますが、その1割に食い込むには、かなり勉強しないとダメなのです。「かなり」というより、「全身全霊で」というほうが正しいですね。
何しろ、マーケットにはものすごく投資を勉強しているプロやプロ級個人投資家がゴロゴロいるのです。不勉強な人がやすやすと利益を出せるほど、甘い場所ではありません。
「オレ、そんなに勉強してないけど、株で勝ってるぜ」なんていう人もいるかもしれませんが、それははっきり言ってビギナーズラック。
そういう人は短期的にはたまたま勝てたとしても、長期的に利益を出していくのはまずムリだと断言できます。
ですから、 くれぐれも「投資」にのめりこまないこと。 投資を本業にしているような人たちと同じ利益を出そうと思うことが間違いです。
あくまで日々の生活の基盤である「貯金生活」は平行して続けてください。 投資生活を始めてからも同じです。基本は「消費・浪費・投資」でお金を使い分け、着実に貯金をしていってくださいね。
とはいえ、私は何も「プロ級以外が投資してもダメ」と言いたいわけではありません。
ただ、自分を過信しないでいただきたいのです。投資は宝くじのような、一発逆転の道具ではありません。バクチ気分で金融商品を買わず、身の丈に合った投資をしましょうとお伝えしたいだけです。
手持ちのお金を増やしたくて投資を始めたのに、結果的に減ってしまうこと。 これは絶対に避けなくてはなりません。 細く長く続けていくためには、大勝ちするのではなく、負けないことが大事です。
投資の世界をそうでない世界から覗こうとするとまず目につくのが100万円が200万円にとかこれから上がる10倍株とか夢のようなリターンを謳ったもの。なんだか怪しいハイリスクな世界に引き込む悪魔の言葉。投資情報誌や証券会社、銀行はハイリスクな投資対象で何度も取引させようと必死です。彼らは儲かろうが儲からなかろうが手数料で利益を得るビジネスなので、ユーザーの懐事情なんてお構いなし。FXなんかも同じ。「安値圏で買い高値になったらポーンと売るなんて朝飯前」とか豪語する投資家の言葉に釣られハイリスクな取引を繰り返す愚行はもうやめよう。
自分への投資が実は最もリターンが大きい
2章、3章では主に「お金を育てる=お金への投資」についてお話ししてきましたが、4章では、「自分を育てる=自分への投資」についてお伝えしたいと思います。
3章末のコラムでもお話ししたように、私は金融商品への投資で一喜一憂&右往左往した時期があります。
脈絡なくたくさんの金融商品に手を出し、冷静さを失いました。今思えば半ば中毒になっていたのかもしれません。
その経験をふまえ、私は金融商品 だけに時間やお金を費やすのではなく、自分自身を商品としてとらえ、「自己投資」をすることがもっとも効率的で効果が高いのではないかと思うようになりました。
「貯金生活」でもただあくせく節約に励むだけでなく、夢や目標、自分なりの楽しみを見つけて並行してかなえていくことで、両方に大きな成果をもたらしています。
そこで、「投資生活」でも同じように考えてみたわけです。
実際、金融商品への投資と並行して、自己投資をおこなうことによって、心の安定や精神的な成長を手に入れ、豊かな人間関係を築き、ストレスのない充実した生活を送っている依頼者の方々がたくさんいます。
どの方々も、「お金への投資」と「自分への投資」のバランスを上手にとることによって、非常に満足感の高い毎日を過ごしているのです。
お金や時間を費やす対象は自分自身だけではありません。
あなたの家族や大切な人たち、あなたを支えてくれるものや経験もその対象となります。
相談者さんのケースだけでなく、私自身も実感していますが、実はこの「自己投資」のほうがよっぽどリターンは大きいように思います。
自分自身の成長や他者からの感謝などによってポジティブな感情に満たされます。
結果として、毎日の生活が楽しくなり、いきいきと過ごすことができるのです。
先行きの見えないこれからの時代においては、自分の気持ちを前向きに保つことこそが、幸せに暮らす秘訣なのではないか、と私は考えています。だからこそ、この「自分への投資」が大切なのです。
結局自分への投資が一番効果がある。書籍で知識を得たり新たなスキルを手に入れるための勉強をしたり。芸は身を助けるというが本当にそう。これからの時代のサバイバル術はお金への投資と自分気の投資のバランス感覚を養うこと。どちらが欠けても残念な結果になるのでバランスよく。
年収が少なくても投資は可能。あなたがまだ若ければ尚更。コツコツ節約したお金を積み立てて運用すれば定年までにそこそこの資産形成は誰にでも可能。その方法を伝授します。
※この書籍はKindle Unlimited読み放題書籍です。月額980円で和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍が読み放題になるサービスが初回30日間無料となっております。PCの方はサイドバーのリンクより、スマホの方は下の方へスクロールしていただければリンクが貼ってありますので興味のある方はどうぞ。なお一部の書籍はキャンペーンなどで無料になっていて現在は有料となっている場合もありますのでその場合はあしからず。
【サブスク】 Kindle Unlimited
僕が利用している読書コミュニティサイト
【本が好き】https://www.honzuki.jp/