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実践型クリティカルシンキング 特装版|佐々木裕子|新人からリーダーまで使える、結果を出す人の新定番スキル

目標達成のために自分で考え、行動し、周りを動かすための実践的な思考術であるクリティカルシンキングを学ぶ書籍。スピードがものをいう社会で生き残るため、まったく経験のない新しいことに取り組む場面が増える。目標を戦略的に達成していくための教科書。

経験値のない事柄でも判断できる

1つめの理由とも関連してきますが、変化が激しい世界では、まったく経験のない新しいことに取り組む場面が多くなります。

クリティカルシンキングの2つめのメリットは、 必ずしも自分に経験値のない事柄・事象についても、自分の頭で考え、論理的な判断を行う力をつけられること。 自分で経験のあることって、けっこう予想できるし、大きくは外れないものです。でも、正解も前例もないのが当たり前の時代です。経験がないからできません、は通用しません。誰か教えてください、もダメです。経験がなくても、その人が言っていることがほんとうに正しいのか、ほんとうにそれでよいのか、自分が責任を持って判断するためには、自分で考える力が必要です。

つまり、どんな状況であっても、どんなことに対しても、自分の頭で考える力を磨く手段のひとつが、クリティカルシンキングなのです。

目まぐるしく変化する時代において自身の経験したことのないことに挑戦しなければならないことがいくつも出てくる。そんな時役立つのがクリティカルシンキング。自分で考える力を磨き、様々な状況下で能力を発揮できる人間に!!

「自分で考える」が求められてこなかった時代

たしかに、「今まで求められてきていない」というのはあると思います。じゃあこれから求められていくのかというと、はっきり求められていく場合と、結果的に失敗しながら学んでいくという場合と2通りある気がします。

今まで、といっても江戸時代とかじゃなくて主に 20 世紀ですが、学校でも職場でも、「なんでそれやんなきゃいけないんですか?」って聞き返すとか、自分で考えて違う方法でやるとか、そういうことを積極的に推奨する時代ではなかったですね。

むしろ、言われた通りにやらなかったり、そもそもの意義や目的を部下が上司に確認するのはよくないことだ生意気だと言われるような企業風土もあったかもしれません。

言われた通りやるのが1つの戦略だった時代だということです。右肩上がりの成長で、とにかく速く効率的に拡大生産をするんだという時代は、それがよかった。

でも、今の時代は、これまで通りに右肩成長で言われたことをとにかくやって、拡大再生産というわけにはいかないわけです。「そもそもの目的は……」というところから決めて、的を定めておかないと急激な環境変化に船酔いしてしまう。

これからは、クリティカルシンキング的な考え方ができる人じゃないと責任のある仕事を任せられないという時代になってくると、私は思います。

そういう意味では、時間軸で見ると、ちょうど今変わりつつある時期ですね。昔はそんなに物事が複雑じゃなかったという面もあるのではないでしょうか。日本はほぼ単一民族ですし、男性が働いて女性は家庭に入るという画一的なモデルがありました。経済も右肩上がりで「より豊かになる」という共通の目的があった。「何のためにこの商品を売るのか?」っていうのが自明だったので、考えなくてもよかった。

今は、ダイバーシティとかグローバル化とか、いろいろなことが複雑になってきて、ほんとうに正解がない。だから、「なんでこれやるんでしたっけ?」って、お互いに共通認識を持たないと、組織全体がバラバラに動いてしまいます。

あと、これは日本人のカルチャーになりますが、「阿吽の呼吸」でビジネスができていたという面もあります。「言わなくてもわかるよね」的な仕事の仕方も文化も、背景として長くあったように思います。

高度成長期には紋切り型な人間が求められるが故に、教育もそのように施されてきた。今は多様化が進みそんな勉強の仕方じゃ通用しない世の中に。突き抜ける何かを求められる時代。型にはまった人間は容赦無く消費される世界へ。正解がない時代を生きる我々は自分で設定した問題に自分で答えるしかない。それができない人間は社会の隅っこに追いやられる時代になった。

正解がない複雑になった世の中でベストな答えを出す人になるための思考法。何かに躓いた時に威力を発揮するクリティカルシンキングを武器に混沌とした社会を泳ぎ切ろう。

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