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心がつながるのが怖い 愛と自己防衛|イルセ・サン|自分の本当の気持ちに気づき受け入れる

心の奥では愛されたいのに反対の行動や言動に出てしまう人がいます。せっかく関係を深めるチャンスなのに、関係が傷つくことを恐れて最初から関係を結ばない人。これを自己防衛戦略と言います。自分の本当の気持ちに気づき受け入れるためのメソッド。

自己防衛戦略とはどのようなものか

自己防衛の戦略のほとんどは、幼少期の早い段階でとられるようになります。この戦略は、困難のさなかにいる小さな子どもがとれる手段のなかでは最良のものです。ところが子ども時代の危機と近い状況に大人になって陥ったときにまで、無意識にこの戦略をとるようになったら、どうでしょう。 具体的な例を示します。 インガーの母親は彼女を育てているとき、苦況にあり、自身の痛みをインガーにしょっちゅう伝えました。幼いインガーにとって、それを聞かされるのは苦痛でした。子どもは大人の苦しみを受け止めきれませんし、保護者が困っているのを目の当たりにすると恐怖を感じるものです。そこでインガーは幼いながら、母親の注意を別のことに向けるため、まったく別の話題を切り出すという戦略をとるようになりました。 大人になり母となったインガーは、子どもたちが困ったことがあっても、自分に話してくれないのはどうしてか不思議に思うようになりました。子どもたちに理由を尋ねると、「話したことはあるけど、毎回、話題を変えられちゃうんだもん」という答えが返ってきました。 子どもとの会話を録音し、後から聴いてみたインガーは、近しい人の危機や悲しみを感じたり、耳にしたりするたび、話題を変えたいわけではないのに、変えてしまうことに気づきました。 そのような自己防衛の戦略を知らず知らずのうちにとることが、深い人間関係を築く妨げになることがあります。 かつて自身の精神の健康を守っていた行動パターンが、現在、子どもとの信頼関係を築く障壁となっていることを認め、見つめることではじめて、彼女は先へ進み、自身の戦略を変える選択ができるのです。

自己防衛戦略は幼少期の早い段階から取られるという。僕の場合も一定の距離を取りつつ人と接するのだが、ある一定のラインを超えるとべったりになってしまい、近すぎる距離が耐えられなくなって自分から距離を取るようになる事が多い。まさしく自己防衛戦略。

自己防衛の戦略が人格の一部と化す時

自己防衛の戦略をその人自身の性格と区別するのが難しくなることがあります。 自己防衛の戦略を自己の一部と認識している人は、その戦略をとっていると指摘され、別の方法を代わりにとるよう提案された場合、もちろん憤るでしょう。そういう人はこんなふうに言うかもしれません。 「俺を変えようとするな。ほかの奴から指図なんか受けないぞ。俺は自分でどうにかしたいんだ。こういう人間だとそっちが受け入れろよ」 誰かから疑問を投げかけられると、個人攻撃されたとか、批判されたとか感じる傾向があります。 自己防衛の戦略を完全に認識した上でのはじめの一歩は、自己防衛の戦略が、自身の内面をはっきりと感じることや、自分自身が置かれる現実を目の当たりにすることを避け、他者を遠ざける手段であると認めること。次のステップは、それを変えたいという願いと勇気を持つことです。 自分自身が災いを招き、ほかの人や自分自身と親密な関係を築く可能性をつぶしてしまっていると気づいたのなら、よい方向に向かっているといえます。 自分自身が渇望している親密な関係をどういうふうに避けているのか、正確に理解しているかはともかく、心を開いてそれを見つけ出すことに関心がある人は、すでに第一歩を踏み出しているのです。

自分が相手に一歩踏み込んでいる場合、相手がそれ相応の態度で接してこないと物足りなく感じるようになります。それで自分は距離感を誤っていることに気づくわけですが、その時はもう距離感が異常になっていて修正不能になってる事が多い。これが自分の人格であるとの認識を持ったのは仕事を辞めたとき。仕事関係の人間関係を一切無くしてしまうという大胆な行動をしてしまう。そうやって生きてきたので長年の友達というのが僕にはいない。

意識する事で前進できる

無意識に自己防衛の戦略をとることがあると知るだけでも、私たちの意識は高まり、自分自身の戦略に目を向ける能力が増します。 自身の内面への関心は、ほとんどの人は子どもの頃にはあまり持っていませんが、大人になって自分自身のなかに育てることができます。 同じパターンに陥って抜け出せなくなる前に、私たちは自身の戦略を調べ、そのうちのいくつかを有利になるよう調整したり、あるいはとり除いたりできます。 オープンで偏見のない、愛情に満ちた気づきと自己への関心を持てば、私たちは心を広くし、人生の多様性を心のなかに持つことができます。 そしてこの心の広さと自分らしくある勇気を持つことで、他の人たちに対してもオープンで寛容な見方ができるようになるでしょう。 そのような一人ひとりの取り組みが、私たちが自分自身の生命力を感じ、他者と愛でつながるため、まず何より必要な前提となるのです。

人間は生き辛さから逃げるように自己防衛戦略をとる。それを知っているだけでも、あっ、今は自己防衛本能が働いているなと認識できるように。適切ならば良いが過剰に反応してしまっている場合には気づきが必要。

他人と心を繋ぐのが苦手な人に送る愛と自己防衛の書籍。こんな理由で自分は人間関係を結ぶのが苦手だったんだと客観視できるようになる書籍です。

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