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安心感 自己不安を「くつろぎ」に変える心理学|加藤 諦三|積極的な生き方を開くための心理法則

受身的依存心が発動してしまうと安心感やくつろぎを得づらい。そんな状況から脱出すべく今までの人間関係を再構築し、積極的な生き方をするための心理法則をレクチャー。

主張すべき自己を持たない人たち

依存する対象を支配しようとするのは、依存心の特徴である。

甘えた人間が恋愛をした場合も同じである。自分の恋人が自分の意のままに動くことを期待する。自分の意のままに動かないとき、すねたり、ひがんだりしはじめる。自分が何かを質問したとき、自分の期待するような答えが返ってこないと、すぐに傷ついておこりだす。

依存心の強い人は、依存の対象が常に自分の期待どおりに動くことを求め、期待どおりに動かないと傷つき、不機嫌になる。

日常的な会話においてすら、自分の期待したような会話がおこなわれなければ、そのまま相手に対して不満になる。相手は自分が求めるようなことを質問しなければならない。また自分が求めるような答え方をしない限り、不満になり、すねるのである。

そのように甘えた人間は、相手が自分の望むような形で動くことを常に期待し、要求する。その要求がとおらないといっては、傷ついたり、不機嫌になったりするのである。

そして、自分が依存していない相手、自分が甘えていない相手は、自分にとって脅威の存在であるから、たえずとり入ることを考える。依存の対象、甘えている対象以外は、自分の存在をおびやかすものなのである。

したがって、そのような外部の人間に対しては、極端なまでに気がひけてみたり、極端に遠慮をしてみたり、そこまで気がひける必要がないと思うほど、気がひけてしまう。決して自己を主張することがない。

いずれにしろ、甘えている人に対しても、外部の人に対しても、基本的には自己主張を欠いているということである。

主張すべき自己を持たないから、ある人に対しては他者の動きによって自分を確認しようとし、ある人に対してはその自己の不確実感からとり入るのである。

色々な人間と関わっていると付き合う相手の打算が見え隠れして嫌になることがある。これは自分のココを欲しがっての振る舞いなんだろうなとか相手の自分に対する期待が打算に見えてしまうことってありますよね。そういう関係性は求めるものがなくなったらすぐに終わるので距離を置いたほうが良い。いざという時、相互に求め応じ合う関係でなくては長続きしない。

自信のない人ほど自信を失う行動をする

人間というのは、つくづく不思議なものだと思う。というのは、自信を失えば失うほど、さらに自信を失うような行動をとりやすいからである。自信がある人は、さらに自信を持つような行動をしやすいのである。

たとえば、次のようなことがいえるだろう。

劣等感を持っている、いらいらしている、情緒が不安定だ、こういう人はどういうわけか、さらに自信を失うような行動をとるのである。それは具体的には、他人に自分を印象づけようとする行動である。

他人に対して、自分を印象づけることで、いよいよ、自分を殺し、他人の期待に沿った生き方をはじめるのである。  他人に自分を印象づけようとして、自分の弱点を隠し、そして、不自然に陽気にふるまったり、派手に行動したり、お金のある人はお金をばらまいたり、自慢話をしたりする。

このような行動をすることによって、実はその人はいよいよ自分に自信をなくすのである。いよいよあるがままの自分に自信を失い、あるがままの自分で他人に対することができなくなり、そして気が弱くなる。気が弱い人は、他人を傷つけまい傷つけまいと恐れる。他人に嫌われるのがこわいため、他人の感情を害するのを極度に恐れるようになる。

そして、自分の気持ちにしたがって行動するよりも、他人の気持ちにしたがって行動するようになる。常に自分のやったことに弁解が出てくる。弁解をしないでは何事もできないようになるのである。

よく、人間は自分の弱点の犠牲になるといわれる。

自信のない人は、ありのままで他人に対することができないために、「こんな有名人と知り合いである」とか、「自分のおじさんにはこのように大金持ちがいる」とかいう話をする。このような話をすればするほど、いよいよ自信を失うのである。

これは僕の場合だが一般的な同年代の男性よりも収入が安定しない。そんな悩みを抱えているにも関わらず、金がものをいう趣味を持ってしまう。やめればいいのに、他にもお金をかけずとも楽しめる趣味はいっぱいあるのにこうした趣味に走りがち。そこで僅かばかりの承認欲求を満たすのだ。趣味にはお金がかかるものと割り切っているのだが、一度お金をかけてしまうとなかなか止めづらい。思い切って今までのコレクションをまとめて売り払ってやっとそこから脱出したこともあるし、スパッと今までのことは忘れてやめることに成功したこともある。しかし、他人からの賞賛は変え難い承認欲求の果実なのだ。

不安を抱えるのは悪いことではないが、過度な不安はQOLを下げる。それをくつろぎに変える方法をレクチャー。不安と向き合い適度に付き合うことで見える世界も変わってきます。

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