喧嘩になると10年以上前の出来事を蒸し返す。そんな妻の言動を目の当たりにした方は多いのではないだろうか?脳科学者がそんな理不尽な妻との上手な付き合い方を教えます。夫婦のすれ違いを妻のトリセツでズバリ解析!!
辛い記憶
女性は、感情に伴う記憶を長期にわたって保存し、しかも「みずみずしく取り出す」ことが得意な脳の持ち主だ。日常生活で起こる感情が、さまざまな色合いを帯びており、この感情の色合いごとに体験記憶が収納されているのである。心が動くと、その「感情の色合い」と同系色の引き出しに収納された過去の体験記憶が数珠つなぎになって、一気に引き出される。「感情によって連鎖される記憶」なので、当然、感情が増幅されて 溢れる。体験記憶を数珠つなぎで引き出すきっかけになる「感情の色合い」は、まさにトリガー(引き金)であり、それにはネガティブトリガー(怖い、辛い、ひどいなどの嫌な思い)と、ポジティブトリガー(嬉しい、美味しい、かわいいなどのいい思い)がある。女性脳は、自らの身を守らないと子どもが無事に育てられないため、危険回避のためのネガティブトリガーのほうが発動しやすい傾向にある。身の周りにいる、自分より力が強い者には、特にそうなる。一方で、全身で頼ってくる小さき者にはポジティブトリガーが発動されやすい。「夫にはひどく厳しく、子どもやペットにはべた甘い」が母性の正体であって、男たちがロマンティックに憧れる「果てしない優しさ」が母性なんかじゃないのである。それゆえ、夫にとっては「たったこれだけのこと」で、しかも 10 年も 20 年も前の出来事まで含めて、一気に何十発もの弾丸が飛んでくることになる。問題は、怒りの弾丸で撃たれているうちに、夫が徐々に命を削られてしまうことだ。
夫婦喧嘩あるあるの感情を伴った記憶の蒸し返し。そして、夫側がそれを覚えていなかったりして否定などしようものなら妻の怒りが爆発する。一発の被弾から連続でマシンガンのように不満の弾丸が飛んできます。こういう時は早々に謝ってしまった方が得策だ。飛んできた弾丸を全て受け止めていたら徐々に体力を削られてしまいいいことなんてない。
実家ストレス
男には見えないことの一つに、家庭内の女女問題がある。女性脳は、半径3メートル以内を 舐めつくすように〝感じ〟て、無意識のうちに支配している。その空間を自分の思い通りに制御できないと、「見落としていることがある」感覚に陥り、不安と不快感が募り、ストレスがたまる。嫁姑が互いにイラつくのは、この「制御領域」がぶつかり合うケース。できる主婦は、台所やリビングをミリ単位で認知し、無意識のうちに完全制御している。このため、自分の置いたものを動かされたり、動線をさえぎられることに大きなストレスを感じるのである。ときには、夫でさえも入ることを嫌う。姑にしてみれば、できる嫁ほど、当然のことのように、自分(実家)のルールを持ち込んだりするのだから、たまらない。かといって、何も手伝わない嫁も腹が立つ。女と女の見えないバトルは、男性から見たら、何かしらの強いストレスの結界を感じるだけで、手も足も出ないのである。賢い嫁は、姑の結界に、無邪気ながらに、ややおずおずと入り込み、やがて共通ルールを増やしていく。賢い姑は、かつて自分が感じた「姑の結界での疎外感」を思い出して、嫁をいたわる。要は、双方の察する能力と思いやり。これがどちらかに欠けていると、嫁姑間だけでなく、実の母娘でもバトルを繰り返すことになる。
嫁姑問題は家族間の永遠のテーマ。うまく立ち回る嫁姑がいる一方で、多くは不満を抱えて実家でのバトルを繰り広げる。男性はそのバトルを傍観することしかできないわけだが。触らぬ神に祟りなしだ。
ネガティブをポジティブに変える
さて、記念日をより幸せな記憶にするための、二つの方法がある。それが予告と反復だ。まずは予告から。「来月の結婚記念日には、ふたりの思い出のあのイタリアンに行こう」と、少なくとも1ヵ月前には伝えよう(思い出のレストランがなければ、「君が行きたがってたあのレストラン」でもなんでもいいのだが)。肝心なのは、「時間」をあげること。言われた日から、記念日までの4週間を、記念日以上に楽しみ、味わい尽くすのが女性脳の特徴だからだ。情緒を時間軸に蓄積させる女性脳は、何かを楽しみに待つのが大好きだ。「ふたりの思い出のあのイタリアン」という夫の言葉を何度も思い返しながら、その日を思い描く。仕事の帰りにウィンドーショッピングを繰り返して、とびきり素敵なワンピースを選ぶ。ワンピースに似合うパンプスを取り出して磨く。予定の日から逆算して美容院を予約する。ふだんはしないパックをしたり、ネイルサロンにも行ってみたりする。数ヵ月前から予告できる旅行もいい。どこを歩こうか、どこでお茶をしてどこのレストランで食事をしようか、お土産は何にしようかと、ガイドブックを買い込んだり、インターネットで検索したりしながら、すでに夫とともにその地を歩いている自分を思い描く。さらに、その旅行で着る洋服や靴、バッグ、新幹線で食べるお弁当選びもある。予告から当日までが長ければ長いほど、楽しめる時間も量も多くなるというわけだ。近未来の記念日に言及したひとことだけで、こういった記念日へのプロセスを作り出す。それが、プロセス指向の女性脳に、絶大な効果をもたらす。
記念日の予告と反復。これは記念日以外でも女性と関わる上で知っていると何かと役立ちそうだ。何かの予定を楽しみにしたりして過ごす時間も大事というわけだ。
理不尽な妻との上手な付き合い方を脳科学で究明。女性特有の考え方や心の動きなどを知ることでその理不尽の訳もわかってきます。
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