生活の中の天文・宇宙との関係性に焦点を当てながら、宇宙の面白さを紐解きます。最新の天文学や宇宙開発の知見も踏まえつつ思わず誰かに話したくなるネタ満載。謎多き宇宙を楽しんでみては?
流れ星って何が光っているの?
一瞬の輝きを見せる流れ星。身近な天文現象の1つですが、そのしくみは意外と知られていないものです。流星はなぜ光るのか、どこからやってくるのか、その正体に迫ってみましょう。
◎流れ星が光るしくみ
流れ星(流星) は、夜空に光る星が流れて見えるわけではありません。その元となるのは、 宇宙を漂う大きさが1mmから数cm程度の 塵 です。塵は秒速数kmから数十kmという猛スピードで地球大気に飛び込んできます。すると塵は大気をつくる分子と衝突し、自分の進行方向の大気を圧縮して高温になります。高温になった大気分子と気化した塵をつくっていた原子は、プラズマとなり発光します。これが流星の正体です。つまり流星は、天文現象ではあるものの、 地球の大気圏内で起きる現象 なのです。流星が光りはじめるのは地上からの高さが100~150km、消滅するのは高さ50~70kmほどです。
塵の速さが速いほど、また塵が大きいほど、明るい流星となります。とくに明るい流星を 火球 と呼び、国際天文学連合は「どの惑星よりも明るい流星」を火球と定義しています。とくに明るい火球の場合、その元となったものは塵と呼べるほど小さくなく、燃え尽きずに隕石として落下する場合もあります。また明るい流星や火球が流れた後、その軌跡に沿って煙のようなものが見られることがあります。これを 流星痕 といい、数秒ほどで消えてしまうものから1時間近く光り続けるものまで様々です。流星痕の変化を観測すると、上空大気の運動を調べることができます。
流星は、高さ数十km~百数十kmで起きる現象ですから地上の離れた2地点から同じ流星を見ると視差が生じ、背景の星に対して異なる経路を流れるように見えます。もし2地点以上で同じ流星を観測しその経路が記録できれば、塵がどのように宇宙空間から地球に飛来したのか、その軌道を求めることができます。そこから塵を放出した天体(母天体)を明らかにすることもできるのです。
宇宙の塵が流星となって発酵しながら高さ50km〜70kmほどで消えるのが一般的だが、稀にチリと呼ぶには大きなものが飛来した場合隕石となって地表に落ちる場合も。身近な天体ショーとも言える流星の正体がこれ。
宇宙人って本当にいるの?
SFなどにしばしば登場する「宇宙人」。科学的には地球外知的生命体と呼ばれる彼らは実在するのでしょうか。もし実在するなら、どう探し、コンタクトを取ればいいのでしょうか。
◎地球外生命を探す
そもそも「知的」かどうかは置いておいて、地球以外の天体に生命は存在するのでしょうか。かつては火星にも知的生命体がいると考えられていました。これは地上から望遠鏡で火星を観察して見えたすじ模様が、運河であると誤解されたことからはじまったもので、当時は運河を建設できるほどの知的生命体が火星にいると本気で信じられていましたが、探査機が火星に向かうようになるとその夢は儚くも崩れ去ります。しかし、かつて表面に海があったと考えられている火星は、微生物くらいであれば生命がいる(いた) かもしれません。現在でも精力的に火星探査が続けられているのは、 地球外生命の痕跡を発見できる可能性がもっとも高い天体の1つが火星 だからです。
また系外惑星も、地球外生命探しの有力な舞台です。 ハビタブルゾーンを公転する岩石惑星 であれば、生命が発生するかもしれません。しかし、岩石惑星は一般的に小さいためその姿をとらえることは難しく、ましてやそこに暮らす生きものの姿を見ることは不可能です。そのため系外惑星に生命が存在するかどうかを確かめるには、生命が存在するからこそ現れる「兆候」を検出する必要があります。例としてはオゾンやメタンがあげられますが、いずれも生命活動以外にも発生する可能性があるため、それらの検出が即生命存在の証拠とはなりえません。また緑色植物は近赤外線を強く反射する性質があります。
宇宙人がいるかどうか、とりあえず知的生命体かどうかは置いておいて生き物がいるかどうかを考えてみると可能性がありそうな星も。その代表格が火星です。広大な宇宙、地球と同じような環境の星が発見されれば知的生命体がいる可能性も否定できない!?
謎だらけの宇宙へようこそ!星座の由来からブラックホール、宇宙人まで、宇宙を語ると必ず出てくる疑問にフォーカスしてその謎に迫ります。
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