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図解 身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本|左巻 健男|ふだん気にもしないで使っているアレもコレも

科学技術や科学の恩恵を受けたものに囲まれて生きる現代人。液晶テレビ、LED電球、エアコン、ロボット掃除機、羽根のない扇風機など普段何気なく使ってるアレやコレやもどんな仕組みで動いているかを紐解きながら科学を実感する書籍。

コンセントの穴の長さ

コンセントの穴の長さをじっくり見たことがありますか。よく見ると左右で長さがちがいます。これには、ろう電、感電、アースが関係しています。

ろう電と感電とは

電気が漏れることをろう電といいます。

ろう電が原因で、人が電流回路の一部になり、電流が体内を通って大地に流れていくことが感電 です。

屋内の配線や電気器具は、電気が漏れないように絶縁されています。ところが、長い間使っていたためにコードやプラグなどが痛んだり、水をかぶったりすると、ろう電が起こりやすくなります。

万が一ろう電が起こると、大きい電流が流れて発熱したり、火花が飛んだりして、火災の原因になります。また、ろう電は感電事故の原因にもなります。

洗濯機など、水まわりで使う電気器具のろう電による感電をさけるため、アースをつけて、電気を大地に逃がしてやる必要があります。

ふつう、家庭に配電されている100ボルトの電圧なら、体に流れる電流は小さく、命にかかわることはめったにありません。

しかし、水まわりだと体が濡れていて人の電気抵抗が小さくなり、非常に電流が流れやすくなります。

もし体に100~300ミリアンペアの電流が流れると、心臓が不規則に鼓動して、数分後には死ぬといわれています。そこで水まわりにはアースをします。

アースをしていない場合、ろう電のときに電気器具にふれると、人体を通って床などに電流が流れることがあります。

アースをすることにより、電流は人体よリもずっと電流が流れやすいアース線を通って大地に流れるため、人は安全 というわけです。

コンセントの穴の大きさがちがうわけ

2口コンセントは、 長い穴のほうがアース(大地に接地)してあります。その区別を長さで示しているのです。

コンセントは、2本の電線に独立につながれています。コンセントの長い穴のほうを接地側(アース側)といい、短い穴のほうを非接地側(電圧側)といいます。感電するときはこの電圧側に触ったときです。

二口コンセントの穴の長い方はアースだったんですね。僕が小さい頃針金をコンセントに突っ込んだことがあるのですが火花が散ってパァンッ!と音が鳴っただけで感電しなかった理由がわかりました。

「かぜ薬」として薬局で売られている薬は、総合感冒薬と病院で処方される薬の違い

「かぜ薬」として薬局で売られている薬は、総合感冒薬 といいます。この薬と、病院で出される薬やワクチンにはどんな効果やちがいがあるのでしょうか。 「かぜ」という病気は存在しない

そもそも、かぜ(風邪・感冒)とは何でしょうか。実は、かぜという「病気」は存在しません。かぜの正式名称は「かぜ症候群」といって、症状の組み合わせにつけられた名前です。

お医者さんのカルテには、症状によって「急性 鼻 咽頭炎」「急性咽頭炎」「上気道炎」といった言葉が書かれます。これはあくまで症状であって、かぜの原因はアデノウイルス、コクサッキーウイルス、そしてインフルエンザウイルスといった様々なウイルスであることが多いといわれています。しかし、素人には細菌の感染症との区別がつけにくく、注意が必要です。 かぜ薬は対症療法でしかない

薬局で売られている総合感冒薬は、次の図のようにいろいろな効果を持った薬が配合されています。いずれも症状をやわらげる「対症療法」で、根本的に原因となるウイルスや細菌を退治するものではありません。

病院では症状から、あるいはウイルスや細菌の迅速検査から、病気の原因となるウイルスや細菌がわかる場合があります。原因が細菌であれば、細菌の増殖を妨げる抗生物質が処方されます。

細菌は自分で増殖するので、それを妨ぐことができる抗生物質で症状をおさえ、病気を治すことができる のです。

なお、抗生物質が処方された場合は、定められた量と回数を守って飲み切りましょう。症状が軽くなったからといって服用をやめると、後で述べる耐性菌を生んでしまいます。

抗生物質はウイルスには効かない

これに対して、ウイルスは私たちの体の細胞の中に遺伝物質(DNAやRNA)を送りこみ、自分の複製をつくらせて増えていきます。ですから、基本的にウイルスに対しては抗生物質は効果がありません※3。しかし、ワクチンを打っておけば感染をおさえ、症状を軽減するのに有効です。また、特定のウイルスに効く抗ウイルス薬も開発されはじめています。インフルエンザに使うタミフルやリレンザが有名ですね。

総合感冒薬で症状をおさえるだけでは根本的な解決になりませんし、無理に出歩くとまわりに感染を広げる原因にもなります。まずはワクチンなどで病気を予防し、万が一具合が悪くなったら、きちんと病院を受診して休みましょう。

僕は風邪をひいても病院に行くのが面倒で、家に置いてある総合感冒薬を飲んで乗り切ろうとするのですが結局長引いたりして割高になることが多い気がします。医者で処方される薬には抗生物質や抗ウイルス薬がありそれらが速い回復を助けてくれる。

日頃、科学の恩恵を知らず知らずのうちに受けている我々。その仕組みを知ると行動や気分が変わることもあります。ちょっとした豆知識として知っておくと役に立つものも多数ありブレイクスルーも!科学の扉を開いてみませんか?

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