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人事部だけが知っている あなたの評価を上げる方法|高野 美佳|「できる社員」と「できない社員」

できる社員とできない社員を経営者と現場の声の橋渡しとなる人事部目線で紹介。社員の評価の裏側を大公開。人事部に「ちょっと時間ある?」と呼ばれたら昇格、異動、解雇の可能性大。

人事部はあなたの味方

このように、人事部は孤独な一面があります。経営者や社員の信頼を獲得するためにも、会社の機密を保持するためにも、しかたのないことです。

しかし、人事評価をされる社員の立場から見れば、人事部が孤独であることは重要な意味をもっています。

人事部が孤独であるからこそ、人事評価に対しても公正中立に客観的な判断ができると思われるからです。つまり、 孤独な人事部ほど、評価のプロフェッショナルに徹していると評価されるのです。

現実に、人事評価は上司の好き嫌いで決まることがあります。

しかし、真っ当な人事部であれば、偏った不当な評価に気づき、「評判」に関する情報収集をし、「評価」の調整に動く可能性があります。

つまり、人事評価は「上司の評価」と「まわりの評判」で決まるのです。

人事部は、あなたを客観的な目で見てくれている──。そう信じることが、あなたが社内で評価を得るための第一歩です。

人事評価は思っている以上に公平だったりする。不当な評価で会社の評判を落とすことは会社にとってもマイナス。SNSなどで拡散されたら会社の信用ガタ落ちです。まあSNSにそうした書き込みをするような社員は低評価でしょうが。

「部下の手柄は上司の手柄」と諦めれば悔しくない

上司は、部下に高いパフォーマンスを求めます。しかし、上司は勝手なもので、自分よりも部下が活躍し、目立つことを嫌います。人間には自尊心があるのでいたしかたありません。

営業部長のEさんは、会社の業績が苦しい時期に転職してきました。社長が業績回復の切り札として他社から引き抜いてきたのです。

Eさんが営業部長になってから、業績は順調に回復。数年かけてついに会社はV字回復を遂げました。Eさんは、V字回復の功労者のひとりとして社内外に知られるようになりました。

しかし、その後、事件が起きました。

V字回復の立役者を自認するEさんは、「自分の手腕で会社をV字回復させた」と社内外で吹聴し始めたのです。

それに激怒したのは、Eさんを引っ張ってきた社長です。 「彼を連れてきたのは、社長である自分だ。Eは手柄を独り占めしようとしている」

大ヒットドラマ『半沢直樹』(2013年7~9月)の中で、香川照之さん演じる大和田常務が言い放った「部下の手柄は上司のもの、上司の失敗は部下の責任」というセリフがクローズアップされましたが、 上司の多くは心の奥底で「部下の手柄は上司のもの」と思っているものなのです。

それ以降、社長とEさんの関係は悪化。社長はEさんを冷遇するようになり、社内での居場所を失ったEさんは会社を去る結果となりました。

Eさんは、「社長に引っ張ってきてもらったおかげで、V字回復に貢献できた」というように、自分の実績をアピールしながらも社長を立てる必要があったのです。

ちなみに、Eさんは、出社最終日のあいさつで、「当社のV字回復を成し遂げたことを誇りに思います」という言葉を残して会社を去っていきました。結局、自分がなぜ会社を辞める結果になったのか、最後まで理解していなかったのです。

上司を立てつつ自分の成果もアピールすることの重要性を理解していないとEさんのようになる。多くの人が陥りがちな罠でその辺を理解して社内でうまく立ち回る必要がある。成果を上げられたのは上司のおかげと持ち上げるぐらいがちょうどいい。腹立たしいげど(笑)

人事評価という社内でもわかりにくい事柄について深掘りした書籍。会社の闇を見るような気持ちで読み進めたが案外その実情は明るいものだったりする。良い会社ほど人事部がうまく機能している。

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