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人の心を一瞬でつかむ方法|コフート・マシュー , ネフィンジャー・ジョン|人を惹きつけて離さない心理学

人間の心理の面白さを感じさせるハーバード・ビジネススクールの必読書。あらゆる場面において我々を成功に導いてくれる書籍。相手の抱えている課題がなにであれ、アドバイスは一定である。〇〇をするだけで、人物のイメージはがらりと変わる!!

「強さ」は二つの要素から成り立っている

いきなりですが、「強い人」というのは、どのような人でしょうか。 「強い人」は、その意志の力で物事を成し遂げることができます。「強さ」はその人が、どれだけ世の中を思い通りに動かせるかを測る尺度です。

強さを感じさせる人は世間の注目を集めます。その力がどのように使われるのか──自分にとってプラスに働くのか、それともマイナスになるのかが気になるからです。

強さを感じさせる有名人の例は数えきれません。 「アメリカの外にいる 10 人の最強の事業家の一人」と称され、日産を立て直したカルロス・ゴーンや、破天荒ながら、自宅のガレージからスタートさせた会社を世界的企業にまで成長させたスティーブ・ジョブズなど……。英国初の女性首相マーガレット・サッチャー(1979~1990年在任) は、そのタフな姿勢から「鉄の女」とまで呼ばれていました。

見るからに弱々しい人物の場合、その人が何を目指しているかなど、誰も気にしません。仲間として受け入れることはあるかもしれませんが、彼らは世界を動かす能力に欠けています。その意味で、さほどの重要性がない彼らを気に留める必要はないのです。 「強さ」とリーダーシップは切っても切れない関係にあります。人は常に強いリーダーを求めています。強い人間は集団を脅威から守ってくれるからです。潜水艦の乗組員チームであれ、学校の友人グループであれ、「強さ」はリーダーシップに欠かせません。 「強さ」は二つの基本要素──世界を動かす「能力」と「意志の力」──から成り立っています。「能力」と「意志の力」がここではキーワードとなります。

この場合の「能力」には、世界を動かすために必要なあらゆる資質──体力、技術的スキル、社交術、苦労して手に入れたノウハウなどが含まれています。

脳外科医であれ、音楽家であれ、会計士であれ、高度な知識や訓練を要する仕事をこなしている人々は、周囲から注目を浴び、尊敬されます。

業界によっては、コミュニケーション能力が最も重要な能力とされることもあります。

たとえば外交官は、言葉を巧みに操るだけでなく、さまざまな非言語シグナル──ジェスチャーや目線など、言葉以外のサインを通じて洗練された社交術を発揮し、人々の尊敬と信頼を勝ち取ります。

コミュニケーション能力の高さとは、人当たりの良さだけにとどまりません。しっかりと自己主張できることも重要です。

遊び場でいじめっ子にからかわれたときに、とっさに言い返すことのできる子供は、次からはいじめられなくなるだけでなく、何をして遊ぶかを決めるときに意見を尊重されるようになります。そのためには、気の利いた言葉をパッと思いつく能力も必要でしょう。

能力が物事を成し遂げるための「ツール」だとすれば、意志はツールを動かすための「動力」だと言えます。

能力はツール、意志はツールを動かすための動力、まさしくその通りだと思います。勉強ばかりして能力は高いものの何も成し遂げられない人と能力はないのに未知の世界に飛び込む勇気、動力だけでなんとかやっていける人はどこが違うのか考えたらわかる。何事もバランスですね。どちらも物事を成し遂げるために必要な力です。

レトリックの基本要素

誰かの名言を引用すれば、華麗なレトリックを手軽に披露することができます。引用句の使用は、話し手が博学でさまざまな思想に精通しており、それらを結びつけて考える能力をもっていることを物語っています。

そういう意味で、引用句は一種のアナロジーとして機能しています。それは先人たちが築き上げてきた、身近な苦境を乗り越えるための処世訓なのです。

しかし、過剰にこれらのテクニックを使うと、先に述べたように逆効果になってしまいます。あくまで効果的な範囲で用いましょう。

僕は読書記録用にとブログや読書コミュニティーサイトにその本で気になった部分を引用して感想を書いているわけだが、これが意外と長く続いていて習慣になっています。僕は短いセンテンスを「これだ!」と見つけるのが苦手なので気になった部分丸ごと含む長い引用ですが(笑)。

人の心を鷲掴みにする方法が載っている名著だと思います。さまざまなテクニックが載っていて今すぐ実践したいものから時間をかけて習得すべきものまで人心掌握のイロハが学べます。

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