グローバルエリートなんと甘美な響き。読むだけで差がつくとあるが、読んだあと何も変化がなかったのですが何か?ビジネスに役立つ情報が欲しければ原著に当たるのが良いかと思います。
『良い戦略、悪い戦略』リチャード・P・ルメルト
スターバックスは、シュルツがミラノでエスプレッソバーの感動体験をしたことが出発点だった。「このエスプレッソ体験は、薄くまずいコーヒーを飲む米国人に人気になるはず」と仮説を立て、米国で小さなエスプレッソバーを開店し、顧客の反応を観察しながら米国人の好みに合わせて進化させたのがスターバックスの始まりである。「仮説→データ→新たな仮説→データ→……」と繰り返される学習プロセスが必要なのだ。この戦略思考に役立つ3つのテクニックがある。
3つのテクニックとは「核となる考え方に常に立ち返ること」「問題点を正確に見極めること」「最初の案は破壊すること」の3つ。この思考戦略で常に仮説とデータの検証を繰り返して行くことをやめないこと。これはどのようなジャンルの仕事にも活用できる不変の方法論だ。仮説と検証の繰り返しで常に今の案をブラッシュアップしてけば常に最高のものや仕事を届け続けることができる。
『イノベーションのジレンマ』クレイトン・クリステンセン
いつの間にかスマホのカメラ性能はコンパクトデジカメに並んでいた。動画も十分。荷物は減らせるし、いつでも気軽に写真を撮影できる。私はスマホで写真や動画を撮るようになり、コンパクトデジカメは買わなくなった。この時期、カメラメーカーの製品企画会議では、こんなことが起こっていたはずだ。 「ユーザーの声は?」 「『解像度を上げてほしい。きれいな写真を撮りたい』という声が圧倒的ですね」 「では満を持して、この新技術を新型コンパクトデジカメに投入しましょう」このように既存顧客の声を真剣に聞き、要望に合った高性能製品の開発を目指してヒト・モノ・カネを投資して、真面目に応えていたのだ。一方のスマホメーカーの製品企画会議では、こんなことが起こっていたはずだ。 「『オモチャだ』って言われちゃいましたね」 「でも『写真をすぐにメールできるのは便利。つい使っちゃう』って声もありますよ」こうしてスマホメーカーは手探りでカメラの機能強化を図ってきた。一方でカメラメーカーは、手探りでの開発は成功の保証がないので「リスクが大きい」と考え、避ける。そして気がついたら負けていて、市場から追い出されてしまった。この状況を解き明かすヒントが、 持続的技術と破壊的技術 という考え方だ。持続的技術は、製品性能を高める技術だ。コンパクトデジカメも持続的技術で性能を徐々に高めてきた。破壊的技術は、製品性能は下がるが、低価格・シンプル・小型化などを実現し、それまで使わなかった新しい顧客に使われる技術だ。スマホカメラは、破壊的技術だ。カメラ性能は低いが、常に持ち歩きメールも送れる。人々はスマホで写真を撮るようになった。
日本の企業はカメラも携帯電話も開発する技術は持っていたのに、それを一つに落とし込むスマホという答えを見つけることができなかった。そして今でもアップルは先行者利益とともに数々のアップデートを加え続け君臨し続けている。独自のiOSを武器にアンドロイドと戦い、その使い勝手の良さからアクセサリー類やパソコンも同社のものを揃える僕のような人間を多く生み出している。信者が多いことは新製品を出すたびにそれを購入してくれるユーザーがいるということ。そこがAppleの強みだろう。
『ティール組織』フレデリック・ラルー
あなたは自信を持って、「自分の仕事は楽しい」と言えるだろうか? ある調査では「仕事に愛着がある」人は、世界全体でわずか 35%だという。「誰もがやりがいを持ち仕事ができる、血が通った新しい組織はないのだろうか?」こんな問題意識を持った著者のラルーは、様々な業界で社員が自分の仕事を天職と考え、組織の高貴な目標達成のために働く組織に出合った。 どこも驚くほど似たような組織構造と仕事のやり方に辿り着いていた。ラルーはそんな組織を進化型(ティール)組織と名付け、本書で紹介している(原題は〝Reinventing Organizations〟。「組織を再発明する」だ。「ティール組織」は日本語版タイトルの妙である)。現代の組織は、大きな富を生み、貧困をなくし、多くの病気を根絶し人の寿命を伸ばしてきた。一方で社員は管理され精神的に病む人も少なくない。今の組織は限界なのだ。 「新しい組織の形をつくるなんてムリ」と思うかもしれないが、人類は新しい組織を生み出し飛躍的に能力を伸ばしてきた。ラルーは組織の進化を5段階で色づけしている。
『ティール組織』については僕のブログの過去記事に載っているのでそれを読んでもらえば、ざっくりこんな内容というのはわかるだろう。組織を一からデザインし直すことでスピード感を持って仕事ができる基盤を作ることができるので、これからのスタンダードとなりうる組織構成であるとも言える。
MBAでなくとも経営者でなくてもビジネスマンなら読んでおいた方が良い書籍が50冊紹介されています。僕も中には何冊か読んだことのあるものもありましたが、この書籍でエッセンスを掴んだら原著にあたるのが良いでしょう。
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