大谷翔平が培ってきた一流の思考を紐解き、挫折との向き合い方、自分の信じ方、孤独を恐れず謙虚であり続けること、そして夢を描き続けることの重要さを語り尽くす。その思考の一つ一つがワールドクラスの“二刀流”を育んだのである。
限界が見えるまでやっていきたいと思っています
メジャーか、ファイターズ入りか。
当時 18 歳だった大谷は、2012年ドラフトで日本中の注目を集めた。
球団側は交渉時にプレゼン資料「大谷翔平君 夢への道しるべ~日本スポーツにおける若年期海外進出の考察~」を用意し、日本人選手が日本球団を経由して移籍した場合と、直接挑戦した場合のデータを挙げて説明。熱意だけでなく、根拠に裏打ちされた内容が大谷の心を動かし、ファイターズ入団を決意した。育成方針を投手、打者のいずれかに絞らず、投手兼野手という異例の〝二刀流〟による育成を打ち出したことも大きかった。
入団を決めた後は、きっちり気持ちを切り替えた。「防御率をしっかりとって、チームの打者に楽に打ってもらえるようにするのが仕事だと思う」として、目標を投手では沢村賞、打者では打点王獲得に設定。投打にわたるトップ選手への決意を口にした。
限界が見えるまで。その限界を押し上げるのも自分自身だ。
二刀流でのファイターズ入りを果たした大谷。目標もしっかり定め投手でも打者でもトップクラスを目標とする決意を口にする。限界をつくらずさらにその上を超えていく姿勢はどこまで続くのか見ている方も楽しいものだ。誰もやったことがないことだけに限界は自分で見るしかない。大谷の目には何が写っているのだろうか?
自分が「やりたい」と思える練習であれば努力だとは思いません
修行僧のような真摯な生活も、大谷は努力と呼ばない。
「打ちたくなったから、打っているだけなんです。子どもがボールを打ちたくなって、バッティングセンターに行くような感覚ですね」
幼少時代、鬼ごっこやスポーツに夢中になっている時、誰も〝今、自分は努力している〟などとは考えもしない。
やりたいから、やっている。野球への情熱は子どもの頃と同様に真っ直ぐだが、大人の階段を上る大谷は、〝自分にとって必要なことだから行っている〟ということも踏まえる。
「プロの世界で戦っていく中で、1年1年の勝負が厳しいことを実感しています。まず、目の前のひとつひとつを確実に勝ち、前よりも良くしていく。その中で、自然と先にある目標やビジョンが見えてくるのかなという気がします」
目標を叶えるために今、何が必要なのか。それを意識すれば、自然と頭と体が動き出す。
野球が好きすぎて他のことに興味がないくらい野球に徹する大谷。努力を努力と思わないその姿勢は一般人には分かりづらいかもしれないが好きなことに没頭するあまり他が見えなくなる状態と似ている。どんな競技や職業でもこうしたずば抜けた集中力を持つ人間だけが頂点に君臨するのだろう。これで彼の挑戦は始まったばかりだというのだからワクワクする。
大谷翔平という人間を知るといかに自分が限界を低く設定しているかが浮き彫りになる。なんとなくこの辺が成功者でとか線引きをする時点で負けている。見えない限界がある人ほど大成する。限界を超えていく意味を痛感する書籍。
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