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不倫|中野信子|最新の学術論文と科学的エビデンスをもとに、不倫をめぐる謎を解き明かす

不倫をめぐるさまざまな謎を最新の学術論文と科学的エビデンスで解き明かす。動物実験や過去行われた今では禁じられた実験なども盛り込まれ不倫物語も!サイエンスに疎い人でも気軽に読める書籍となっているので気軽にどうぞ。

貧しい国ほど不倫率が高い

あなたは、けっして不倫は許されないと思っていますか? それとも、別にかまわないとお考えでしょうか?

国際世論調査のシンクタンク「ピュー・リサーチ・センター」の調査(2013年)によると、不倫が「道徳的に許されない」と考える人の割合は、パレスチナとトルコの 94%を筆頭に、ヨルダン、エジプト、インドネシア、レバノンなどイスラム教圏の諸国では 90%以上です。割合の低い順ではフランスが 47%とダントツですが、次いでドイツ 60%、インド 62%、イタリアとスペインが 64%と続きます。 一方、日本は 69%でした。これは国際的に見れば決して高いほうではありません。

ただし、「不倫は許されないと考えている」ことと、「実際に不倫している」かどうかは、別の話です。

パリ在住の米国人ジャーナリスト、パメラ・ドラッカーマンは著書『不倫の惑星』(早川書房、2008年刊)で、「貧しい国ほど不倫率が高い」という指摘をしています。

同書には「結婚もしくは同棲している人々」のなかで「1年以内に複数の性交渉の相手をもった人」の各国比較が掲載されています。

トップは西アフリカにあるトーゴ(男性 37・0%、女性0・5%)、以下、カメルーン(男性 36・5%、女性4・4%)、コートジボワール(男性 36・1%、女性1・9%)、モザンビーク(男性 28・9%、女性3・1%)、タンザニア(男性 27・6%、女性2・5%)と続きます。また、南米諸国の男性も浮気率が高く、ボリヴィア8・6%、ブラジル 12・0%、ペルー 13・5%などでした。  逆に浮気の比率が低いのは欧米諸国で、アメリカ(男性3・9%、女性3・1%)、フランス(男性3・8%、女性2・0%)、イタリア(男性3・5%、女性0・9%)、スイス(男性3・0%、女性1・1%)、オーストラリア(男性2・5%、女性1・8%)となっています。最低はカザフスタン(男性1・6%、女性0・9%)、バングラデシュ(男性1・6%、女性は不明)でした。

残念ながら同書には日本の調査結果が載っていませんが、日本人の性的傾向については、他の調査があります。

たとえば、一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターが20歳から69歳までの男女を対象としておこなった調査を解析した「JEXの『ジャパン・セックス・サーベイ』からみる日本人の性行動の実態」という調査報告(調査は12年11月に実施)があります。

同調査によると、「過去1年間に決まった交際相手(配偶者・恋人)以外との性的コンタクトを持った人」の割合は、男性1821名中1170名(64・3%)、女性929名中270名(29・1%)でした。なお男性の場合、未婚者は76・3%、既婚者は57・3%が特定の交際相手以外と性的コンタクトを持ったと答えています。

不倫に対する意識だが結婚するならもう一生その人と添い遂げる覚悟が必要。それでも遊びたいなら家計に負担をかけない程度にプロと遊べばいいと思っている。残念ながら僕にはそんな能力がないので不倫どころかパートナーさえいない。一部のお金持ちな男性がまだ若くて怖いものがない女性を手玉に取っているように感じる(←あ、逆かお金さえ払えばいいと思っている男性が女性の手のひらで踊らされてるのか)。

「妬み」がフリーライダーをあぶり出す

不倫に限らず、共同体の中に隠れているフリーライダーがあぶり出される際、「妬み」(envy)という感情が検出のモジュール(装置)として用いられます。

一般的に、相手が持っているものを自分も手に入れられる、自分と相手との差は大きくないと感じるときほど、妬みは強くなる傾向にあります。いわゆる「シャーデンフロイデ」──他人の不幸や失敗を知って「ざまあみろ」と嬉しくなる感情──は、その相手が自分と同等の階層(所得、外見、才能など)に所属するという類似性が前提になっています。

また、自分と相手との比較対象が自分にとって重要なことであるほど、やはり妬みが強くなります。学歴が大事だと思っている人間は、身近な人間が自分より良い学歴を持っていると妬ましく、外見が重要だと思っている人間は自分より美人の同僚を妬ましく思う、というわけです。

一方、自分とは明らかに違う世界に住んでいるセレブや著名人などに対しては、憧れの気持ちになります。妬み感情にならずに「あの人は特別だね」と思うようになるのです。しかし、スキャンダルが発覚し、「なんだ、あの人も私たちと同じだったのか」と思われるような要素があると、妬みからくる攻撃感情を誘発しやすくなります。

とくに、近年急速に広まった各種SNSは、一般人も芸能人、著名人も同じサービスを使い、誰でもアカウントが登録でき、一般人でも著名人に対して気軽に直接メッセージやコメントを送ることができるため、勘違いを誘発させやすくしています。 20 世紀までの「TVや新聞といったマスメディアに出ているのは一部の有名人であり、一般人とは違う世界に生きている」という線引きがあった状態とは、まったく状況が違います。良くも悪くも有名人が身近な存在になった結果、妬みの対象になりやすくなってしまったのです。

さらにネットの発達によって、以前であれば知らなくてもよかったし、知ることもできなかった「うまくやっている他人」やフリーライダーの姿が簡単に見えてしまい、その結果、自分の相対的な貧しさを意識しやすくなってもいるのです。

いずれにしても、不倫報道を見聞きして妬みを抱く人は、不倫した人間を自分たちと同じ階層に属した人とみなしているのです。

妬みの本質である比較は人間である以上避けては通れない道かも。どうしても隣人や同僚、有名になってもその業界の人とは比較せざるを得ない。そこには知らず知らすのうちに妬みの感情が芽生える。自分は自分と言い聞かせてもついついSNSの投稿を見て自分もそういったものやサービスを受けたいと思ったり美味しそうな料理を満喫したいと思うようになる。そうした機会を極力減らすために危険を察知したら(影響を受けてるなと感じたら)フォローを外す(通知設定をオフにするだけでも違います)など対応が必要。

不倫のメカニズムを解明して自分が当事者になって泥沼化しないようにするための書籍。基本打ち込める趣味などを持っていれば不倫などに時間を割くことはなくなりそうなものだが…

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