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一流の人間力|井上裕之|仕事も人間関係もうまくいく生き方の教科書

人間性を高く保ち、日々成長を続けるために必要な習慣を実践的なアクションを提示しながら紹介していく。仕事と人間関係の両立を可能にする生き方の教科書。

損に思えても、ムダに思えても、愚直に素直に

素直に行動をする際に邪魔をしてくるもう一つは「損得勘定」です。

損得勘定とは、自分の目先の利益ばかりを追求することです。

人に言われたことに対して、「それをやったら、自分にとって損なのでは?」「それってムダなことじゃない?」と考えてしまう。

すると、素直に動けなくなります。何かを頼まれても断ることが増えたり、アドバイスに耳を傾けられなくなります。

損に思えても、ムダに思えても、愚直に、素直に行動することが大切です。

私が大学院生のときのことです。論文を教授に読んでもらいたくて3、4時間かけて、出張先まで追いかけていったことがあります。仕事の合間に教授は5分ほど目を通してくれました。そんなことをする学生はほかにいなかったので、教授の目に留まったかもしれません。

一見するとムダに思えます。しかし、私自身は、早く教授に見てもらいたい、という自分の気持ちに素直に従って行動しただけで、少しもムダだとは思いませんでした。

多くの「ムダ」を重ねた結果、どうなったか。私はほかの人より早く大学院を修了できました。

人はどうしてもその先にある損得を見て有益だとか無駄だとか考えがち。それでもあるデータにお金は人のために使った方が後の満足感を得られるというものがある。投資とはまた違う得難い経験ということだ。最近では推し活なんて言葉ができるほど一般的になったアイドルなどの応援もその一つかも知れない。手の届く範囲の人間関係を減らしてでも手の届かない相手を応援する。そんな生き方を選ぶ人が増えている。恋愛して結婚して子供を授かり子育てするという一連の本能的行動とはまた別の経験をできるわけだ。というかそうした流れを嫌った人が生み出した新たな人生の楽しみ方が一般化したものとも言える。

失敗は自分次第で「傷」にも「価値」にもなる

「失敗する」「失敗しない」という以前に、私には失敗の概念がありません。

どのような結果が出ても、そこに価値を見出します。

価値を見出せれば、自分の力になります。

物事の結果が出たときに、ある一面からは失敗に見えても、ほかの面から見れば、 成果(=価値)になっていることはよくあります。

知人の話です。その人は 20 代で1度目の結婚をしましたが、性格の不一致で3年で離婚。周囲からは「バツイチ」と言われたり、親からは「辛抱が足りない」と叱られたりして、「人生で失敗しちゃった」と落ち込んでいたそうです。

でも、 30 代で新しいパートナーとの出会いがあり、2度目の結婚をしました。二人のお子さんにも恵まれて、幸せな家庭を築いています。

最初の結婚で経験したことが学びになって、いまの生活があると言っていました。

一面だけを見れば、「離婚は失敗」だったかもしれません。しかし、ほかの面から見れば、いまの幸せな生活を手に入れるために不可欠な経験だったともいえるのです。

もう一つ、例をお伝えします。

書店に流通される本には、商業出版と企業出版があります。簡単にいえば、商業出版は出版社が制作費を出してつくる本。企業出版は企業が制作費を出してつくる本のことです。

読者ファーストでつくられる商業出版と比べて、著者サイドのカラーが強く出る企業出版は、不特定多数の人に読まれるという側面は少ないかもしれません。つまり、ベストセラーにはなりにくい。

でも、企業出版という形態で本を出される経営者の方は多くいらっしゃいます。それはなぜか。

本を出したことで、雑誌の取材依頼が来たりして認知度が上がったり、信頼性が高まることで、会社にとっては十分な利益を得ることができるからです。

思ったほど本が売れなかったとしても、それ以上のブランディング価値があれば、出版は成功といえます。

結果の価値を見つけるには、次の問いかけをします。

「この結果から何を学んだのだろう」

「この結果は私に何をもたらしたのだろう」

たとえ、失敗に見えたとしても、必ず結果には価値があります。

その結果は、必ず未来の力になります。

いつまでも失敗にとらわれず、どんな学びがあったか考えましょう。

本の出版は自身のブランディングと考え企業出版という形をとる人も多い。僕のところにもそういった人たちが献本しますとレビューやInstagramでのポストを狙った依頼がたまにくる。僕はそうしたしがらみに縛られるのが嫌いなので全てお断り(最近は返信のDMも面倒になってきたのでスルー)している。本の出版が一種のステータスとしての力を発揮するように、失敗にも効能がある。僕の場合、仕事を放棄して辞めるという失敗をしたが、続けていたらまず時間を取れなかったぐらいの時間を読書やエンタメの満喫に使うことができた。それにより、これも多分無縁だったであろう投資や観劇などと出会うことができた。人生何がどう転ぶかわからないものだ。

人間力、よく人間性が…と言われてきた僕でもそれを強化するための習慣で生き方を変えられるか?そもそも変える必要なんてあるのか?多様性が叫ばれる時代、自分の尺度で他人に人間性を求めるのはハラスメントではないかとも思ったりする。それでもやはり自身の物差しで測る人間性というのは重要かと。相容れないものと遭遇した時にどう振る舞うかこれが僕の課題。

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