社会人になってからの学び直しが少ない日本。学び続ける他国と比べ自分の市場価値が低いことに甘んじている傾向がある。これからは外国からの労働者も増えていく時代。競争力といった点で市場価値の低い人は生き残れなくなるかも。そんな不安を払拭するためにも学び直しを見直そう。
学び直し
OECD(経済協力開発機構)の調査「PIAAC(国際成人力調査)2012」によると、日本人の 30 代以上の学校機関への進学率は、調査対象国 18 カ国の中で最下位でした。つまり、日本の 30 代の大半が、教育機関における学び直しをしていないのです。それに引き換え、海外出張すると、学びの習慣が当たり前になっている社会人にたくさん出会います。終身雇用のない国がほとんどなので、いつでも会社を辞めて転職できるように、より良い条件でやりたい仕事をやるために、自分の価値を高める努力をしているのです。そんな、「大人の学びは当たり前」の世界から日本を見ると、「学ばない大人」の多さに危機感を覚えずにはいられません。特に 40 代以降、時代の変化に振り回されて後悔しないように、 30 代までに学びを習慣化したほうがいい。私たちの世代は、そのようなフェーズ(局面・段階)に突入していると肌で感じています。人と同じことをしてマジョリティ(多数派)にいる限り、どうしても勝ち負けはついて回ります。けれども、人と違う自分の強みを発揮すると、ライバルは圧倒的に少なくなり、競争社会から抜け出せるのです。「人と違う強み」は「レア力」と言い換えることができます。ビジネス業界では、マジョリティの世界をレッドオーシャン(血で血を洗うような競争の激しい領域)、少数派のレア力の高い人が切り拓く世界をブルーオーシャン(競争相手のいない広い海のような領域)と言い表すことがあるので、この言葉を見聞きしたことがある人もいるかもしれません。
特に30代以上の社会人の学校機関への進学率は調査対象国のうち最下位というのには驚き。勉強しない社会人というのはもはや当たり前のようになってしまっている現状。変化が激しい社会だからこそ、学び直しを積極的に行っていかないと、すぐに時代の波にのまれてしまい、スキルは陳腐化してしまいます。最近の若い子たちのパソコンスキルやSNSやスマホの使いこなし方など見ていても、おじさんたちにとっては何をやっているのかわからないが、クオリティの高いモノづくりが行われていたりする。そればかりがスキルではないのだが、やはりそこで差が出てきてしまう。
立ち位置を確認する世界の中の自分を意識する
「そうは言っても、今のところ、英語が話せないことで何も不便は感じていない」 「これからも日本でずっと働き続けたいし、海外の情報には興味がないから、英語が話せなくてもどうにかなるはず」そう思っている人もいるかもしれません。しかし、安倍首相が、外国人労働者の受け入れ施策を拡大しているように、これから日本の移民の割合は増加する一方です。つまり、日本に住んでいても外国人と接することが当たり前になるのです。英語を話せない日本人が、英語が堪能な外国人に職を奪われる日が来るのも、そう遠くないだろうと私は想像しています。また、前述したエンジニアの話の続きになりますが、英語が使えると、日本の中だけでなく、世界の中で、自分がどんな立ち位置にいるのか意識するようになります。日本と海外で同じ仕事をすると何が変わるのか?今やっている仕事に英語力をプラスしたら、日本と海外ではどれくらい人材価値が上がるのか?というように、世界基準での考え方、価値観、物の見方になるのです。それは、個人の可能性の広がりにもつながります。たとえば、英語ができる優秀なプログラマーは、世界中のIT企業のヘッドハンティングの対象となっています。日本で人気のラーメン職人が独立を考えている場合、英語が話せれば、日本国内だけでなく海外まで視野を広げて店舗展開しようと思うかもしれません。もしくは、海外の情報にアンテナを立てていれば、「海外でもやっていけるかもしれない」、「海外で勝てるかもしれない」と考えるかもしれません。
僕は致命的に英語が苦手。中学校一年生レベルの英語で時が止まってしまっています。英語教育が盛んになり子供たちとの差はどんどん開くばかり。どうせ海外旅行とかいかないし、日常接する人は日本人だけなのでそれでも大丈夫。日本にきたなら日本語喋れとばかりに頑なに英語を拒否しております(English拒否男)
本を読む 読書でしか得られない知識がある
インターネットで日々膨大な量の情報に触れていても、本当の意味での学びになる体験はなかなかできないものです。なぜなら、ネットの情報で、知識や教養が深まるほど質も量も兼ね備えたコンテンツを探すのは、そう簡単なことではないからです。その点、本や漫画は、内容に関して出版社が責任を持って発売しています。著者も、どういう経歴の人かプロフィールに記されているのが一般的です。何より本は、著者の知識や思考が詰め込まれているものから、人間とは何か、生きるとは何かを考えさせてくれるものまで、活字による何らかの「体験」を与えてくれるのです。そんな読書体験による学びを、私は 20 年以上続けています。ここ数年は、1日2冊は読むようにしています。もちろん、〝積ん読〟することもありますし、何冊も併読することもあります。忙しくなると読書の時間を削ってしまいがちなので、集中して読む時間を確保するため、極力、夜の会食は入れないようにしています。書店に行くと、自分の興味のあるなしに関わらず、平積みされている本をまとめて買ったり、売り上げランキングでベスト 10 に入っている本を何冊も買ったりすることもあります。今では、いつでもどこでも活字を読んでいないと落ち着かないほどです。
僕の読書の原点は漫画の日本の歴史です。これがあったからこそ活字に親しみ漫画というゆるい入り口から読書への扉を叩いたわけです。このブログを読んでいる人は多分読書家。読書を定期的にする人は現在ではマイノリティかもしれませんが頑張っていきましょう。
競争力をつけるために、学習機会は逃してはなりません。皆が社会人になってからは勉強しないので、学習を続けているだけでレアな存在に慣れます。そこで差をつけていきましょう。
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