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SNS時代の文章術|野地秩嘉|誰もが短い文章を書く時代になったからこそ、長くても、わかりやすい文章に

SNS時代にふさわしい文章術とはどんなものか?短く、絵文字で表現する手法は簡単だが、誰もが短い文章を書くからこそ、長くてもわかりやすい文章が光る。語彙を増やし句読点を減らし、それでいて読みやすい文章。これからのビジネスマンにとって必携の書。

SNS時代のビジネス文書

SNS時代になって、文章は横書きが主流になった。そして、近未来には紙の文書さえもなくなり、PC画面、タブレット、スマホで文章を読むようになる……。

わたしはそう書いた。けれども、最後まで縦書きの日本語が残るジャンルがあると思う。それが慶事、弔事にかかわるビジネス文書であり、特に社外へ送るそれは縦書きのままだと思われる。

たとえば、会社の代表取締役を務めた人物が亡くなったとする。社葬を行わなくてはならない。その案内をメールだけで通知することはまずありえない。社葬の案内だけではない。新会社の設立、新社屋の披露、周年行事の開催といったそれは新興の企業でもやはり縦書き文書を作成して、社外へ送付するのではないか。

礼儀作法を重んじる会社は封筒、便箋のデザインにまでこだわる。さらに封筒に貼る切手もわざわざ記念切手を入手して貼りつける。大変な手間ではあるが、わたしはそういうことを評価する。ビジネス文書を作成して送付するならば、そこまで徹底的にやった方がいい。相手は必ず「なるほど」と思ってくれる。

このように、社外に送るビジネス文書については書類、手紙の礼儀作法を重んじるべきだ。それは自分のためというよりも相手のためだ。ネット上にある文書例のなかからもっとも礼儀作法を重んじる例文を見て、それをアレンジして作成するのがいい。

ただし、それはあくまで社外に送る文書の場合だ。社内に周知するための情報を紙にプリントして配付する会社はだいぶ少なくなっていると思われる。社内連絡はパソコンのモニター上で行われるのが一般的になりつつある。その書式はネット上に載っているビジネス文書例よりもさらに簡略化されていて、表題と内容が書いてある程度だろう。

封筒や便箋、切手にまで気を配る。僕は小学校の頃に切手収集に熱中していた時期があったが、途中で飽きてしまった。行き場のなくなった切手を手紙を出すときに貼って送ったら意外なほど評判が良く自分でびっくりした。切手一つでこんなに喜んでもらえるとは思っていなかった。細部にまでこだわりを見せるというのはいつの時代も同じで例えSNSが普及した世界でも。ビジネス文書なんか定型文をコピペしてなどとは思わず丁寧に。

「文は人なり」の時代

学校でも社会でも、教師、もしくは上司は文章を書く時、「キミの個性を出してごらん」と語りかける。

それが間違っているのだ。

自己表現における個性とは出そうと思って出せるものではないからだ。たとえば、作文に「てめえ、殺してやる」と書いたら、周囲とは際立った文章として認識されるだろう。しかし、それは個性ではない。丸裸になって通りを走るのと同じことで、単なる変人の自己表現である。個性とはそういうものではない。

SNS時代になって大切なのはオーガニックな文章を書くことだと、わたしは主張してきた。

プレーンで飛び跳ねた表現のない文章である。形容詞も控えて、事実だけを淡々と書く文章だ。そうやって、素っ気ない文章を書いていると、実はそのなかに書いた人のキャラクターが出てくる。隠そうとしても言葉遣い、句読点の打ち方にその人独特の特徴が出てくる。

個性とはすなわちそれだ。ことさらに出そうとするものではなく、放っておいても、読んだ人にはわかってしまうものが個性だ。生徒の作文を1年のうちに何度も読んでいる教師はたとえ新人教師であっても、「ああ、これは下山田くんが書いた作文だ」とわかるという。それはそうだろう。文章には書いた人が思っている以上にその人の特徴が出ている。 「よし、個性的な文章を書いてやろう」と鼻息を荒くすることはない。「個性的に書け」と指導するのはひどく間違った行為だ。

長いこと文章を書くことに携わっているのその人その人のカラーみたいなものが出てくる。今書いているこの文章も俺色なんだと思うが、本人は案外気付かないもの。とにかく文章を書きまくっていれば必然的に読みやすい文章になるのではと思い、ブログを始めた。最初はノートに手書きで綴っていたが、如何せん字が汚いのでノートの見栄えが悪く途中で挫折。デジタルの美しいフォントで書けるブログに変えてからはもう6年以上続いてます。

SNS時代だからこそ映える文章術。わかりやすく読みやすい文章が書ければビジネスにも活かせるし趣味での交流もうまくいきます。語彙が増えれば短くても伝わりやすい文章が書けるようになるので読書などと並行して書くことを意識すれば無敵に!!

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