「われわれの美徳は,ほとんどの場合,偽装した悪徳に過ぎない」このようにラ・ロシュフコー(1613-80)の箴言は、愛・友情・勇気など美名の下にひそむ打算・自己愛一、二行の断言であばき、読者を挑発する。人間の真実を追求するフランス・モラリスト文学の最高峰。
われわれの美徳は、ほとんどの場合、 偽装した悪徳に過ぎない
われわれが美徳と思いこんでいるものは、往々にして、さまざまな行為とさまざまな 欲の寄せ集めに過ぎない。それを運命とか人間の才覚とかがうまく按配してみせるのである。だから男が豪胆であったり、女が貞淑であったりするのは、かならずしも豪胆や貞淑のせいではないのである。
今の世の中豪胆な女性もいたり、貞淑な男性?もいたりと一括りにまとめることは避けるべき世の中に。決めつけはその人の可能性を潰してしまう危険性がある。男女問わず欲を出していこうぜ!美徳なんて糞食らえ。
説教には、善意よりも傲慢のほうが多分に働いている
過ちを犯した人びとに向かってわれわれがする説教には、善意よりも傲慢のほうが多分に働いている。そしてわれわれは、彼らの過ちを正そうというつもりはそれほどなしに、むしろ、自分がそんな過ちとは無縁であることを彼らに篤とわからせるために、叱るのである。
説教ほど無駄な時間はない。先輩や上司の説教は傲慢あるいは自己満足であって説教する快感みたいなものに支配されている。一度説教の甘い蜜を吸ってしまうとやめられなくなる人も。特に酒の席では説教が最高のつまみになったりするので余計にその快楽を手に入れようとする輩も。
変わらぬ愛とは一種の絶え間ない心変わりである
つまりわれわれの心が、愛する人の持っているすべての美点に、ある時はここが好き、ある時はあそこが好きというふうに、次々に惚れこんでゆくのである。だからこの変わらぬ心は、同じ一人の相手に局限され、その人の中だけに閉じこめられた心変わりにほかならないのである。
一人の人間をここが好きここが嫌いとここに特徴を見ていくにあたり良いところが目立てば長く付き合いが続くものだと思います。人は自分のことは棚に上げて人を批判したくなる生き物。そうでない聖人みたいな人もごく稀にいるが、ほとんどの人は前者だ。絶え間ない心変わりを美点の発見で締められればそれが愛なのだと。
名言集みたいなものは世の中に数多くあるが、パラパラめくって読んでいると思わぬ発見があるもの。きっとあなたに刺さる名言もあるはず。
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