いわゆる仕事が速い人とそうでない人の仕事術を徹底比較。仕事が速い理由は処理能力の差ではなく課題の中核を考えて無駄なく作業に取り掛かっているから。その仕事で重要な部分がわかっているだけで取捨選択ができ、最小限の労力で最大限の成果を上げることができるのです。
本の読み方は「2通り」ある
仕事ができる人はおしなべて読書家です。本を読めば知識が深まるだけでなく、新たに得た知識を使って思考することにより、仮説の検証精度が高まったり、優れたアイデアを生み出したりできるようになります。
また、本を読むとモチベーションも高まります。先人の体験や主張から勇気を与えられ、物事に前向きに取り組もうとする意志が養われるからです。
読書には、大きく分けてふたつの方法があります。ひとつは、時間をかけてじっくり味わう読み方です。たとえば、小説や哲学書は、「自分が主人公の立場だったらどうするか?」「この思想を実生活とどのように結びつけることができるか?」などを問いかけつつ読み進める。そうやって時間をかけて思考を深めていく方法が適しています。
そしてもうひとつは、仕事の情報収集を目的とした、大量かつ短時間に読む方法です。この場合は、「仮説ありき」で、仮説を検証するための情報を探していくのが基本です。脳内に設定したキーワードをもとに手当たりしだいに本を手に取ります。そして、「これはエビデンスとして使えそう」「ここを引用すればいい」という箇所だけを選び取っていくわけです。ですから、あえてじっくり読む必要はありません。 「本はじっくり読むもの」という先入観にとらわれている人は、ジャンルを問わず時間をかけて丁寧に読み進めます。これが時間のムダにつながる恐れがあります。
ゴルフにたとえれば、ざっくり読むことは、新しいクラブを選ぶ、フォームを改造するなど、短期にできるレベルアップに相当します。
一方で、じっくり読むことは、体幹トレーニングと似ています。体幹トレーニングはすぐに効果が表れないのですが、長期的に見れば確実にレベルアップに貢献します。つまり、前者も後者も不可欠な工程といえます。
これと同様に、仕事が速い人は、本の内容に応じて読み方を使い分けているのです。
僕も小説などはじっくり味わいながら読むが、ビジネス書その他はざっくり読んでエッセンスだけ抽出しています。まず目次を読んで自分にとって重要だと思う部分の目星をつけてから、主要部分以外は流し読みします。読んでいく過程でここは重要だと思った部分はあとで見返す時のために付箋を(Kindleの場合ハイライト機能を使います)貼ります。ちなみに付箋は『ポストイットジョーブエコノパック透明見出し6831NE』いうのを愛用しています。付箋の下の部分が透明になっていて文字が読みやすいのでおすすめ。
「自分軸」で戦略を持つ
職場において「できる人に仕事が集中する」というのは一面の真理ですが、別の視点から見ると、「断れないから次々と仕事を押しつけられてしまう」ともいえます。 仕事を断れない人には「仕事を断ってカドが立つのは避けたい」「周囲の期待に応えたい」といった心理が強く働いています。言い換えれば「他人がどう思うか」という他人軸で行動しています。
他人軸で行動していると、いつまでも他人に振り回されることになります。不本意な仕事まで引き受けることになり、心身ともにストレスを抱え、仕事のパフォーマンスが低下する恐れもあります。
一方、自分軸で行動する人は、常に「自分はどうするか」という視点で決断します。ですから、状況に応じて仕事を断ることができます。仕事の質とスピードを高めるには、自分軸で動くことが肝心です。
自分軸を持つために、まずは自分の人生に戦略を持ちましょう。「戦略」というと、「敵と戦って勝つための考え方」「戦って勝つために取るべき選択肢」といったイメージでとらえている人が多いと思います。
しかし、人生の戦略は単に競争に勝つことを意味しません。「どうしたら人生が楽しくなるか、幸せになるかを考えること」というニュアンスです。当然、仕事も「戦略的」に考えていく必要があります。
仕事は自分以外でもできるものは積極的に部下に振る。そして自分だと時間がかかりそうな場合は得意な人にお願いする。僕は長い間ワンオペの仕事をしていたので、なんでも自分でやる癖がついていてなかなかこれが難しかった。習慣というのは恐ろしいもので無意識にそうしてしまい難題にぶち当たったらそこで仕事が止まっていました。仕事を他人に任せられるかどうかが肝となってきます。何も全て自分でやる必要はありません。どうしたら楽できるかを考えてもいいのだと気付かされた(笑)
仕事が速い人は何が僕らと違うのかをその違いとともに比較解説。目から鱗だったり、やっぱりそうした方がいいよな的なことがたくさん載っていて共感できる仕様となっています。僕らのどこがダメなのかダメ出しを食らってみませんか?
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