投資系YouTuberとしてフォロワー数11万超(2022年2月現在)の著者による草食系投資とは?「大勝ちよりも大負けの回避」をコンセプトにした著者の造語。しかしその言葉とは裏腹にチャートも詳しく、短期投資も上手い、実は肉食系とも思える知識で視聴者を魅了。
企業価値の分析や株式市場全体の状況を把握するための「ファンダメンタル分析」 も必要
私自身もチャート分析は株式投資に必要不可欠な“武器”ではあるものの、その武器の性能を上げるためには、企業価値の分析や株式市場全体の状況を把握するための「ファンダメンタル分析」 も必要だと思っています。
これは論争ではなく、お金儲けの話ですから、どちらも使いこなせるようになって、利益がよりたくさん出るのであれば、それに越したことはないのです。
とはいえ、私は認定テクニカルアナリストの資格も持っています。
「チャートおたく」といっていいぐらい、多くのチャートを見てきました。そんな私が“これぞ鉄板”と考えたのが今、その成功例をちょっとだけ披露した「待ち伏せピンポイント投資」 という手法になります(詳しくは第3章以降でこってり解説しますね!)。
と、その前にそもそも「テクニカル分析」 と呼ばれるものは、いったいどれぐらい優秀なのか?
私は日経平均株価を算出するための採用銘柄全225社の株価データを2013年8月から約9年分、検証しました。
その結果、 各銘柄がテクニカル分析上、上昇を続けているときの1日あたりの上昇率は0.3%~1.0%台で、平均は0.44% でした。
下落を続けているときの1日あたりの平均下落率もマイナス0.44%で、同じでした。
ただし、値動きが大きな銘柄に絞れば、0.6%~0.8%台の大きな上昇や下落を狙うこともできます。
仮に、日々、テクニカル分析上、上昇している株を前の日の終値で買って、当日の終値で売る、下落している株を前の日の終値で売って、当日の終値で買い戻すという取引を繰り返したとしましょう。
いったい、どれぐらいの成績を収められるのか?
上記のように、日経平均株価採用銘柄225社の、上昇や下落が続いているときの翌日の平均騰落率はプラスマイナス0.5%程度です。
たった0.5%と、あなどることなかれ!
元本100万円で始めて日々、0.5%の利益をコツコツ積み上げ、利益も含めた複利で運用を続けると、図6にもあるように、なんと、 500日後には1104%の利益。
つまり、元本が12倍以上に増えることになります。
まあ、あくまで皮算用です。はっきりいうとアオっています(笑)。これは理論上の数字であり、実際の投資では厳密に複利運用することは難しいので、このような数字にはなりません。とはいえ、テクニカル分析の手法の有効性は確認できるかと思います。 また、500日といっても毎日やる必要は一切ありません。
投資を始めて少し経つとチャートが読めたりするようになり楽しさも倍増する時期がある。しかし、いくらチャートの勉強をしても強いファンダメンタル要素には負けてしまいます。基本ファンダメンタルを重視して売買のタイミングをテクニカル分析、チャートで図るのが良いかと思います。デイトレーダーの人とかでチャートしか見ないという人もいるがそれではギャンブルをやっているのと同じだと個人的には思います。丁半博打は早めの卒業を。
インデックスファンドにコツコツ定額つみたて投資
コロナショックがあろうとなかろうと、つみたてNISAを使って日経平均株価のインデックスファンドにコツコツ定額つみたて投資をしていた人は全員、含み益のまま2020年を終えることができました。2020年のパフォーマンスがもっとよかった米国株価指数・S&P500や全世界株式に連動するインデックスファンドなら、なおさら利益が上がりました。
これこそ、長期定額インデックス投資が【投資の土台】になる理由です。 途中、乱高下が続いても株価が結果的に右肩上がりで推移すると、ほったらかしでも利益がどんどん積み上がる わけですから。
しかし、右肩上がりのハッピーエンドで終わった2020年の1年間、日経平均株価ベースならいつ株を買っても年末には利益が出ているはずなのに、 個人投資家の約半数は利益を出せていません。
きっと、その多くは長期つみたてインデックス投資ではなく、個別株を売買して失敗したのでしょう。「わざわざ欲をかいて短期売買なんかに手を出さないで、つみたて投資1本にしておけばよかった……」という、ため息が聞こえてきそうです。
個別株投資をしている個人投資家の多くは、投資した株が値下がりしても「損切りができない」。含み損を抱えたまま塩漬けにしてしまうのが大半です。
また、失敗する個人投資家の多くは、「これから株が下がるぞ」というような最高値近辺で思わず買ってしまい、そのまま塩漬けというパターンも非常に多いと思います。
いわゆる「高値つかみ」 というものです。
では、個人投資家はなぜ高値つかみをしてしまうのか?
その理由の多くは 他人からの情報で投資しているからです。
人からの情報で投資を始めると大抵高値で買いがちでなかなか利益が得られなかったりします。素人がそんな憂鬱な売買をしなくて済むためにドルコスト平均法という買い方があります。株価が高かろうと安かろうと関係なく毎回、毎月同じ額を買い増していくという方法。買った価格は長く続けていると平均化され高値つかみを回避できます。いやいや株の醍醐味は底値買いの高値売りという人もいるでしょうが普通の人がそれを目指して売買しても結局含み損で一年間が終わるケースも多いという事実を知っておいた方がいい。株式市場では日々、株の売買により利益を得たい人が参入しては種銭が尽きて退場というのを繰り返しています。デイトレードやスイングトレードだと勝ち越しているのは1割の人だけとも言われています。残りの9割の人は強気な売買の果てに手持ちの資金が目減して株式市場から早々と退場しているわけです。なのでこれから株を始めようという方はインデックスファンドやETFをコツコツ積み立て投資することをお勧めします。間違っても初めから個別株投資なんていうハードルの高い選択をしないように。
株式投資で必要な知識の大半は得られる構成になっています。これから株を始める人にとっては分かりやすく丁寧かと。草食系と謳っていることもあり堅実な一面も。確実に元本を増やしていきたいという人向けの書籍。
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