仕事から早く解放されたい、職場の人間関係が良好ではない、給料が不満。そうした理由で仕事に対して前向きな気持ちを失ってしまった。そんな人のための嫌な仕事を「ご機嫌な仕事」に変えるアイデアやノウハウを詰め込んだ書籍。
仕事とは誰かの役に立つ創造
私たちに例外なく備わっている「動けば何かが生まれる」という素晴らしい能力によって、これまでの労働は「創造」に変わります。
ただし、これだけではまだ十分ではありません。それぞれが創り出したものを仕事として成り立たせるためにはあるものが必要になります。それは、「自分が創り出したものを受けとってくれる人」の存在です。
仕事がもたらしてくれる恩恵のひとつに「お金」があります。仕事をするとお金がもらえるという因果関係はあまりにもあたりまえすぎて、私たちはふだん「なぜそうなるのか」についてあまり考えることはありません。
けれども、そこには「ご機嫌な仕事」の実現に欠かせないとても重要な鍵が隠されています。それは、仕事の結果としてお金をもたらしてくれるのは雇い主ではなく、自分の仕事を受けとってくれた人だという事実です。
企業などの組織に属していると見失いがちですが、他人の仕事に対して「役に立った」と感じるとき、それを受けとった人たちは対価としてお金を支払うのです。
そして、この「役に立つこと」が「ひとつ意識」によって見えてくる仕事のもうひとつの姿です。
自分の仕事が社会の役に立っていると感じた時、給料以上の自己肯定感を得ることができます。給料が良くてもそれを感じられないとお金のためだけに働くことになりそれはそれで不幸です。役に立ったという実感は思いの外大事。
いっさいの計画を手放すやり方
過去や未来を思い悩む時間がどんどん少なくなり、「いまここ」で最大のエネルギーを発揮する瞬間が増えてくると、私たちは時間という概念から次第に解放されるようになります。
そしてこのことは、しあわせに働くための新たな可能性も提示してくれます。
「いっさいの計画を立てずに進めることこそ最善の策」
という、従来の常識ではあり得ないやり方です。
ここで、第6章で書いた「運命のメカニズム」の話を思い出してください。私たちは自分の役割を探す道のりで、損得勘定やリスクヘッジによって選択する眼を曇らせていました。
そこで私は、それらのノイズに邪魔されないように、あえて「自分で決めずに、運命のメカニズムに身を委ねる」という、やはり常識では考えられない方法を提案しました。 「ひとつ意識」における仕事の目指すところは「創り出したものを誰かの役に立てること」であり、それによって「この世界全体のしあわせの総量を増やすこと」にあります。であるならば、私たちを生み出した「創造のエネルギー」は、その目的を達成するために、それぞれをしあわせの総量を増やす役割へと導いてくれるはずです。
計画を立てずに仕事をするやり方は、これとまったく同じ仮説に基づいています。
もし、私たちの立てる計画が、しあわせの総量を増やす仕事を完成させることだけを目指し、それに必要な工数を純粋に予測したものであればまったく問題ありません。
けれども多くの場合、さまざまな意図や思惑によって私たちの読みは大きく歪められてしまいます。
「3か月後には売り上げを立てたいから、締め切りは1か月後にする」
「自分の実力をアピールするためにも1か月で終わらせたい」
「上司がうるさいから1か月でやるしかない」
この我欲のようなものから発想された計画が、実は本来しあわせな道のりであったはずの仕事を無理のある苦しいものにしています。役割探しにおけるノイズと同質のものが、私たちの計画にも混ざってしまっているからです。
そこで、「創造のエネルギーの目的に合致すれば必ず最善のサポートを得られる」という「運命のメカニズム」の法則を再び使います。 「この仕事が本当に役立つものなら、そしてこの世界のしあわせを増やすことに少しでも貢献するなら、最良のタイミングで最高品質のものができあがるに違いない」
という確信をもって、あえて計画を手放してみるのです。
もちろん、過去や未来に囚われたままの状態で計画を手放すのはあまりに無謀です。「運命のメカニズム」を動かすために「本気を出す」というエンジンが必要だったのと同じように、「計画を立てないやり方」にも動力が欠かせません。すでにわかっているように、ここでの動力は「いまここ」で仕事をすることです。 「さすがに仕事の現場で試してみる勇気はないよ」と思うかもしれません。おっしゃるとおり、まずは肩慣らしをしてから本番に臨むのが得策です。
ぜひ、「個人的な資格を取る」「趣味の大会に出場する」「一人旅に出る」など、失敗しても他人に迷惑をかけないプライベートなイベントで試してみてください。
具体的に行うことはたったひとつしかありません。計画を手放して、目の前のことを「いまここ」で淡々とやるだけです。
何か打ち込める趣味のようなものを見つけると精神衛生上いいです。仕事とは関係ない個人的な行動をしてみるとイマココを感じられるはず。いつの間にか趣味で始めたことに本気になっていると充実した時間を感じられることでしょう。
今の仕事が嫌、毎日がそんな考えで支配されているという人のための処方箋。様々な手法であなたのそんな状態を診断し処方箋を出します。
※この書籍はKindle Unlimited読み放題書籍です。月額980円で和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍が読み放題になるサービスが初回30日間無料となっております。PCの方はサイドバーのリンクより、スマホの方は下の方へスクロールしていただければリンクが貼ってありますので興味のある方はどうぞ。なお一部の書籍はキャンペーンなどで無料になっていて現在は有料となっている場合もありますのでその場合はあしからず。
【サブスク】 Kindle Unlimited
僕が利用している読書コミュニティサイト
【本が好き】https://www.honzuki.jp/
【シミルボン】https://shimirubon.jp/