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インフルエンザ パンデミック 新型ウイルスの謎に迫る|河岡義裕 , 堀本研子

1918年のスペイン風邪や2009年の新型インフルエンザ、そしてコロナ。パンデミックは意外と身近に起きるものだということを目の当たりにした。コロナと対峙するためにも歴史に学び経験を生かしていくべき。

インフルエンザとはどんな病気か

ここまで新型インフルエンザという言葉を、特に断りなく使用してきたが、新型インフルエンザと季節性インフルエンザとは何が違うのだろうか。「新型」とは何かを解説する前に、まずは一般的なインフルエンザについて説明しよう。

インフルエンザは、多い年で、日本人の一〇人に一人がかかる、国民的な感染症である。病原体はインフルエンザウイルス。直径一〇〇ナノメートル(一万分の一ミリメートル) と中程度の大きさのウイルス病原体である。インフルエンザウイルスに暴露して、感染すると、数日程度の潜伏期間を経て発症し、三八度以上の発熱、頭痛、全身の倦怠感、筋肉・関節痛、咳、鼻汁などの症状が現れる。毎年流行を繰り返している季節性インフルエンザであれば、一週間程度で回復する。日本では例年一一月から四月にかけて流行する。

ある意味、ありふれた病気であるインフルエンザが恐れられるのは、強力な伝播力ゆえである。病原体であるインフルエンザウイルスは地球上に存在するウイルスの中でも、最も伝播力が強く、ヒトは、六歳頃までに、ほぼ一〇〇%が感染・発病するといわれる。しかも、インフルエンザウイルスでは、高等生物の免疫機構が病原体を迎え撃つときの手がかりとなる、抗原タンパク質が頻繁に変異する。そのため、一度感染したら終生免疫が獲得できる 麻疹 などと違って、一生を通じて、何度もインフルエンザに感染する(ただし最近は麻疹に対しても終生免疫は獲得できないのではという意見もある)。 「生まれてこのかた、インフルエンザになんて、かかったことはない」と強弁する人もいるが、これはまったくの思い込みで、ヒトがインフルエンザから逃れることは、まず不可能だ。

インフルエンザ外に出る回数が減ったコロナ禍でコロナと共に罹患しずらくなったような。やはり人混みを避けてマスクをしているのが効いているみたいだ。感染力の高いウィルスでも予防により回避可能。

新型インフルエンザに抗インフルエンザ薬は効くのか?

毎年流行を繰り返す季節性インフルエンザウイルスに対しては、タミフルやリレンザが有効なのは臨床的にも確認されているが、はたしてパンデミックを起こす新型インフルエンザにも抗インフルエンザ薬は効くのだろうか。幸い、二〇〇九年にメキシコで発生した新型インフルエンザ(A型、H1N1亜型) には、タミフルやリレンザの投薬治療が有効であることがわかっている。ただし、この新型ウイルスの感染は始まったばかりで、今後、ヒトの間で伝播していく過程で耐性ウイルスが出現する可能性がある。

新型ウイルスが耐性ウイルスとなるルートには、主に二つの可能性が考えられる。第一は、この新型インフルエンザウイルス(A型、H1N1亜型) に感染した患者がタミフルあるいはリレンザの治療を受けた際に、ウイルスに起きたアミノ酸変異により薬剤耐性になり、それが広まっていくというものだ。

第二は、今回の新型ウイルスがすでに流行しているタミフル耐性ソ連型(H1N1亜型) ウイルスとの間で、遺伝子再集合を起こした結果、組換え体が生まれ、タミフル耐性を獲得するというシナリオだ。第3章で説明したとおり、インフルエンザウイルスは、ときおり他のインフルエンザウイルスと「遺伝子再集合」を起こし、遺伝子が別のものに置き換わってしまうことがある。すでに二〇〇七年には、ヨーロッパ、日本など世界各地で、季節性(ソ連型) H1N1亜型タミフル耐性インフルエンザウイルスが流行している。こうした既存のタミフル耐性ウイルスと新型インフルエンザウイルスが遺伝子再集合すれば、タミフルが効かないウイルスがあっさりと誕生することになる。

インフルエンザも型が複数ありどれが流行るかによっても薬は変わってくる。毎年流行の兆しが出るとニュースなどで報道されるが、やはり参考にして予防したいものだ。高熱が数日間続いても大丈夫という人もいるだろうがやはり万が一のことを考えて予防は必須。

インフルエンザを中心にパンデミックについて深掘りする書籍。感染のメカニズムがわかれば予防にも役立つ。

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