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アドラーに学ぶ どうすれば幸福に生きられるか|岸見一郎|アドラー的思考の活かし方

自分の人生を不幸だと思い込んでいる人はこのアドラー心理学の考え方を知ればすぐさま幸福な人生のスタートを切れる。アドラー心理学の第一人者の岸見一郎氏が贈るアドラー的思考の活かし方大全。

ものの見方、捉え方

例えば、先に見たように、自分のことを暗いのではなく、やさしいと見ることができます。また、自分は飽きっぽいのではない、そうではなくて決断力があるのだというふうに見ることができます。本を読み始めた時、その本が今の自分には必要ではないことがわかれば、その本を閉じる勇気を持たなければ、時間の無駄になります。ですから、まわりの人には飽きっぽいとしか映らないとしても、自分は自分に決断力があると見ていいのです。また、自分は臆病だと思う人は、臆病なのではなく慎重であり、集中力がないのではなく散漫力があるというふうに自分を見直すことができます。

表裏一体とはよく言ったもので、物事は捉え方一つでどうにでも取れる側面があります。よくある短所が長所の場合もあるわけで、できるだけポジティブな言葉に置き換える訓練をすれば悩みの総量も減ることでしょう。

課題に挑戦しないこと

厳密にいえば、彼は前へ進みたいと思っているように見えるということです。「前に進むことを阻まれている」というのも、起こっている事態を普通に説明すればそのようにいえるということであって、実際のところは、彼自身が、前に進まないように決心しているのです。

なぜ前に進もうとしないのでしょうか。それは失敗することを怖れているからです。

失敗しないための最善の(この男性が最善と考えるという意味ですが)方法は、課題に挑戦しないことです。この男性のように、失敗することを怖れ、前に進もうとせずに「ためらいの態度」を取る人は多いでしょう。課題に挑戦しなければ失敗することもないわけです。

何事にも挑戦するには勇気がいります。何の躊躇もなくチャレンジできる人はなかなかいないのではとも思ったりもします。何かしら不安を抱えながらも人は新しいことにチャレンジするわけですから失敗を恐れ足踏みすることもあるでしょう。失敗しないための最善の方法が挑戦しないことになっていると何事も前に進みません。とりあえず一歩踏み出してその世界を体感してみることで道がパッと開けるなんてこともあるので積極的な人は得ですよね。

不可避の対人関係

先に見た言葉でいえば、私が他の人に役立っていると思える時に、そんな自分のことを好きになれるということです。そのように思える時、この生は生きるに値すると思えるでしょうし、そのように思えるよう他の人と関わるためには、対人関係を主な内容とする人生の課題を回避するわけにはいきません。

対人関係は生きている上で不可避なもの。どんなに引きこもっていてもいずれは直面する対人関係。人は一人では生きていけないので誰かに頼ることになります。自分が誰かに頼るだけでなく、頼られることもあるでしょう。そんな時人は自分のことを再評価することができます。幸せに生きるためにも他人に優しくすること、それも自己肯定感を高める一助になることでしょう。

人生のターニングポイントでより幸せを感じるためのアドラー心理学。今まで凝り固まっていたあなたの思考や心の動きを的確に示して解放へ導きます。

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