何かに対して努力した結果、自分や社会をあらぬ方向へ導いてしまうリスクを示す「まじめの罠」。あなたはこの罠にハマっていませんか?優等生が陥りがちな罠にかからぬよう「脱・まじめ」を!!
「まじめの罠」とは何か?
私たちは残念ながら、「親の言うことは聞け」「先生には逆らうな」「お上は絶対だ」といった受動的な態度、「素直でいろ」ということをひたすら強要される社会に生きています。全体的に従順であることがよしとされる社会です。その従順さから逃れようとすると「空気が読めないヤツ」として社会から排除すらされてしまいます。
しかし、3月に起きた東日本大震災で私たちが身をもって経験したように、親だって、先生だって、お上だって、すべてに限界があります。
たとえば石巻市の大川小学校では、児童の約7割が亡くなるか行方不明になるという大変な悲劇に見舞われましたが、その背景には小学校の先生たちの「まじめな」指導がありました。
震災発生時、先生たちは校庭に児童を並ばせ、点呼を行います。学校のすぐ裏には山がありました。しかし、地震による倒木の危険があったため、先生たちは山は避難場所としては適切ではないと判断します。そして、「より安全な」高台を目指して避難することに決めたのですが、それは、津波に向かって逃げることを意味していました。
私は石巻を訪問したとき、この災害に巻き込まれ、親子3人を失ってしまった方のお兄さんに詳しく話を聞くことができました。校庭に児童を並ばせた先生たちがもたもたしているとき、一部の保護者は先生の制止を振り切り、児童を連れて自主避難したそうです。そして、その児童や親の一部は助かりました。一方、先生の指導にまじめに従った人たちは、迎えにいった親も含めて津波に遭ってしまったのです。私はこの話を聞いた夜、胸が痛くてほとんど一晩中眠ることができませんでした。
パニック状態で完璧な判断などできない時はやはり最終的判断は自身でする以外ない。先生などの指導者が完璧ならばいいが、彼らも人間なのだから間違った判断をすることだってあるということを覚えておくべき。これは違うと思ったら自身の判断で。
「まじめの罠」が社会に与える害毒
日本の産業構造は「二重の経済(dual economy)」と呼ばれています。約1割の、海外でもしっかり競争できる産業と、約9割の、国際競争力のない産業で成り立っています。そして、GDPに貢献できるようなほとんどの付加価値は、これら約1割の産業が稼いでいて、残りの約9割は、「まじめの罠」にハマった過当競争を強いられ続けています。
そして、現在の日本政府は、この約1割の産業を増やそうとはせず、そこから納入された税金を残りの約9割にばらまき、本来であれば起こりうる新陳代謝を抑え、ゾンビみたいな産業の生き残りを助長する政策ばかりを 採っています。天下り団体が業界に口を出せば、日本独自のガラパゴス基準みたいなものがいっぱい出てきます。そうなると、優秀な1割の産業が生き残れなくなって海外に流出してしまうのです。結果として、約9割の、どうしようもないほうだけが残ってしまいます。
どれもこれもみな、まじめに一人一人がよかれと思って行動した結果、社会全体では政策論議がなくなり、業界が 廃れていくという悲劇を生んでいるのです。
国際競争力のない日本の企業。先進国であるにもかかわらず企業の時価総額ランキングで出てくるのは43位のトヨタが国内No.1(2021年度)なんとも情けない結果である。競争力のない9割の企業はガラパゴス化し形骸化していく。そんな日本で投資資金が集まるわけがない。
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