結婚していなくても仕事は充実、時間やお金も自由に使えて趣味も勉強も自分次第。そんな楽しい日常をおくっているのになぜ「はやく結婚しなさい」と急かされるのか。結婚しなくても幸せは手に入ります。
ひとりを楽しむための工夫は「人」
年齢という数字だけで単純に考えると、年を重ねている人のほうが、若い人よりも先に亡くなる可能性が高いです。「年上の友人はいるけれど」「同世代の友人を除くと、年上の友人しかいない」という方もいらっしゃると思いますが、それだといつか年をとったときに、友人が皆いなくなって、正真正銘のひとりぼっちになってしまう可能性もあります。それを避けたいなら、頼りになるのは年下の友人です。自分の知らない若い人の世界を教えてくれたり、話をすることで新たな刺激をもらえたりすることもあります。年下の友人は同世代や年上の友人よりも長い期間、つながっていられる相手になることでしょう。年下の友人を作るコツは、フットワークを軽くしておくことです。誘われた飲み会へ行くと1人や2人は年下の方がいるはずですし、もし年下の方から「◯◯について教えてください」と頼られることがあれば、親切に対応しましょう。そうするうちに縁が生まれて、何度か関わるうちにいい関係性の友人になれるかもしれません。
僕は病気を発症してから自宅警備隊で病院、歯医者、美容院、スタバ以外外に出ません。ライブ配信アプリで知り合った若い子たち(中には僕のようなおじさんもいますが)のお喋りをただただ聞く毎日。僕一人では見られなかった世界を見せてくれる彼らは生きる活力になっています。ひとりを楽しむといった点ではブログや読書、動画編集などの趣味がありますがやはり人恋しくなるのが常。圧倒的に引いた距離感ですがそれなりに楽しくやっている毎日。たまにそんな行動を否定的にとらえる発言を目にしますが、そこは同志がいるので「そんなことないよ」と励まし合います。
サードプレイスを持つ
サードプレイスを選ぶ基準は、深めたい趣味でも、今興味関心のある物事でも、ボランティア活動でも何でも構いません。趣味の習い事であれば、無料の体験教室が開講されているので、電話一本で新しいコミュニティに飛び込むことができます。また、今すぐにやってみたいことが思いつかないという方は、自宅付近の小規模な飲食店(カフェ、居酒屋、スナックなど)に通ってみるのはいかがでしょう。そこで自分が暮らす地域の仲間をつくるのもありです。家と勤め先との往復では出会えない、その土地に根づいた人々とのつながりが生まれるはずです。いきなりリアルな集まりに参加するのに抵抗がある方や、今はあまり時間がないという方は、インターネット上のクローズドなコミュニティ「オンラインサロン」に参加するのもおすすめです。会員制のコミュニティで、サロンの主宰者が掲げるテーマに関心を持つ人たちが集まっているので、そこで仲間ができることもあります。家では基本的にひとりの時間を楽しんでいる。でも、外には仲間たちと同じような目標に向かって、一緒に活動する場があり、自分らしく、そして賑やかに過ごせる。このように、ひとりの状態と誰かと交流する状態が繰り返されることで、ひとりの暮らしをより一層楽しめるのではないかと思います。
僕がリスナーをしているライブ配信アプリでは様々な配信者さんが配信しています。自分の趣味と同じ趣味の雑談配信を探すのも良いし、僕のように推しの配信者さんから繋がる輪で新しい世界を覗いてみるのも面白いです。家にこもっているのに疲れたらスタバにでも行って甘いものを飲んだり食べたりしながら、家とは違った環境で読書やパソコンなどによる作業をするのも良いです。
孤独を楽しむ余裕も持つ
インターネットが発達し、SNSやメッセージアプリが普及したことから、オンライン・オフラインの感覚がなくなりました。いつでも、どこでも誰かとつながることが容易になり、ひとりでいるときでも、移動中でも、孤独を感じることが少なくなったのではないかと思います。そのため、ひとりぼっちでいることを恐れ、孤独に不安を感じやすくなっているのかもしれません。ふと気づいたときに「自分はひとりである」と実感すると、漠然とした恐れを抱いてしまうのです。そのせいかもしれませんが、「孤独」という言葉は、一般的に「さみしいもの」「あまり望ましくないもの」として捉えられることが多いようです。「ひとりぼっち」や「ぼっち」など、マイナスのニュアンスで語られることが少なくありません。その背後には、さみしさを感じることがないように、友人や家族や恋人と過ごすのが「充実した生き方」である、という考え方が透けて見えます。でも、孤独とは本当にさみしいものでしょうか? ひとりではなく、誰かと一緒にいたら、孤独感を確実に払拭できるのでしょうか?誰かと一緒に暮らしていようといまいと、人間は本質的には孤独な生き物です。生まれてくるときも、死ぬときも、その瞬間はひとりきり。夫婦であっても、カップルであっても、それぞれ人は独立した個体として生きていますし、どんなに仲が良くても、ふたりがひとつになることはありません。だからこそ、誰かと一緒に楽しい時間を共有したり、試練を乗り越えたりする経験が尊いのではないでしょうか。
インターネットやSNSが普及して人との関わり方も随分と変わってきました。僕は学生時代にポケベルやパソコン通信が普及し始め通信の発展を肌で感じながら生きてきました。今では考えられないぐらい不便だった過去を知っているだけに、良い時代になったなと思います。リアルとネットとの使い分けがうまい若者たちを見て勉強させてもらっています。
結婚しない生き方には共感しか選択肢がない僕。結婚不適合者で周りにも独身者が多い身としては肯定的に読むことができた。
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