人気のnote記事『目黒の星付きイタリアンのオーナーシェフは、サイゼリヤでバイトしながら2億年先の地球を思う。』で話題の星付きイタリアンのオーナーシェフ、初の著書。学力の低かった著者が見つけたの必勝法を初公開します!
ぜんぶサイゼリヤに教えてもらおう
世の中には、僕のようなバカと、秀才がいます。
もし、このとき僕が秀才だったら、サイゼリヤじゃなくて二ツ星か三ツ星レストランにバイトに行ったかもしれません。一流から学ぶほうが早く星を増やせそうだし、周りからも「星を獲ってるのに修業に行くなんて、すごいですね」と尊敬されそうです。
なのに、僕が選んだのは街のファミレスの代表格のサイゼリヤ。星持ちの秀才シェフだったら、プライドがジャマしてこんな選択は普通できません。
サイゼリヤを選んだのは、本当にシンプルな理由です。
今、僕のレストランは生産性という課題を抱えている。
サイゼリヤは、すでにこの課題をクリアしている。しかも同じイタリアンで世界一だ。
ぜんぶサイゼリヤに教えてもらおう!
自分でウンウン思い悩んで、チマチマ経営改善するなんて、時間のムダでしかありません。 すでにうまくいっている所に飛び込んでいくのが、手っ取り早いのは明らかです。
堂々とショートカットしてしまいましょう。というわけで、僕はアルバイトとしてサイゼリヤに飛び込みました。
僕の店はチェーン店ではないけど、結局、チェーン店の経営の手法や生産性を高める仕組みを知らないことには、現状を打破できないと思いました。いつの間にか「ミシュラン思考」になっていたのを、リセットしなければならなかったのです。
そこで、僕は店休日や休憩時間にサイゼリヤでバイトしてみることにしました。
応募は普通に、WEBサイトから。自宅に近い店舗を選び、面接では経歴や志望動機など、全て包み隠さず伝えました。そして、見事採用。普通なら、経営のノウハウを盗みに行くスパイのようなものだから拒否されてもおかしくないのに、サイゼリヤは温かく迎え入れてくれました。
レストランを生産性で考える発想の転換。ファミレスの無駄のない生産性を盗み取り自分の店に生かす発想の転換。普通なら星付きシェフの店に修行に行ったりするのだろうが著者は逆転の発想でサイゼリアにバイトしに。最短で正解を見つけるには良い方法かと。クセとプライドの強そうな星付きシェフなどより完全マニュアル化されたファミレスで学ぶ利点を解説。
生き残りたければ本を読め
僕たちは人生1回しか生きられません。
そして、人生は長いようでいて短い。 18 歳で料理の世界に飛び込んだ僕も、今では 45 歳です。
短い人生を、どれだけ濃密に生きられるか。
どれだけ、より良い方向に変化し続けられるか。
今まで紹介してきたマヨネーズ理論のバイトや弟子入り、一日研修などは実体験として身に付きますが、本業が忙しすぎる人とか、家庭を持っている人は、なかなかそこまでできないかもしれません。
そんな人にオススメなのが、やはり読書です。
僕みたいなグータラな人間にとって、本を買って読むだけという手軽さは魅力です。
本の著者の考え方を理解して丸パクリできれば、ものすごいスピードで成長できます。
読書は人との出会いです。多くのすぐれた著者たちの見方や考え方を知れば、固定観念を壊してウェイト&ストップ思考から脱却できるようになります。
常識に左右されず、物事を多角的に考えられるようになるので、サバンナで生き残っていくための強力な武器になるでしょう。
サバンナでは、常に風下にいる必要があります。風上に立ってしまうと、においをかぎつけたライオンに察知され、食われてしまいます。
風下に立ち、情報という風を浴び続けていくことが大切です。
今何が起きているかを知り、自分がいる業界や、目指す分野、日本や世界の動きまで、情報を浴びるように入れて、常に動き続けなければなりません。
そのための基本が、次の2点です。
①いろんな分野の本を読む──広げる読書
料理人なら料理本だけを読んで料理の腕を上げていくのは基本パターン。少し気の利いた人は芸術や美術、茶道を習う人もいます。でも、それだとまだまだ足りません。
自分の仕事と全く違うジャンルの本を読めば、知識も視野もグングン広がります。
僕の場合、宇宙の本も読むし、ウォーレン・バフェットの本も、登山家の本も読みます。歴史小説やSFなんかも好きです。
ともすると、自分の好きな本や同じ考え方の人の本に偏りがちです。あえて普段読まない本や、自分とは反対の意見を持った人の本も読むと、思考が偏らずに済みます。
②トップの人の本を読む──深める読書
バイトや弟子入りでその分野でトップクラスの人や会社に学ぶのが超速で成長する秘訣のように、本もその分野でトップの人の本を読むのが基本です。
ウォーレン・バフェットは「時代によって変わる原理原則はない」と語っています。
これは真理だと思います。
世の中の変化によって変わるものがあれば、それは原理原則ではないということです。
だから、原理原則を語っていない人の本を読んでも、あまり意味はないかもしれません。情報収集のために5分ぐらいでババババッと読むぐらいならいいですが、じっくり繰り返し読むべき本ではないと思います。
読書はどの分野でも良質な情報を得られる便利な手段の一つ。駄本にぶつかることも多々ありますがそのすじでベストセラーになっているものならまず間違いありません。特に海外の書籍を翻訳したものには良いものが多くハズレがないことが多いです。選書のチェック項目の一つに数えられることなので覚えておくと良いでしょう。
ファミレスの生産性を学んで自分の店に活かし成功した星付きシェフによるノウハウ本。頑固な有名シェフのもとで何年もくすぶるよりファミレスで一気に実践力をつける方が有効という実例です。
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