となりの家のざんねんなお金の話｜横山光昭｜51Blog｜ざんねんな方たちのお金の使い方を厳選してご紹介

となりの家のざんねんなお金の話｜横山光昭｜ざんねんな方たちのお金の使い方を厳選してご紹介

2022年8月11日

貯蓄、資産運用、投資、これらをしようにもまずは家計がしっかりしていなければうまくいきません。多くの家計相談を受けてきた著者による残念な方達のお金の使い方を厳選して紹介。

自己投資好きの夫を抱えた妻の嘆き

中尾さん一家の家計を具体的に見てみると、夫婦はいわゆる「別財布」。手取り 30 万円のご主人は、自己投資として毎月 15 万円ほど使っていました。

残りは小遣いだったり、多少、家計に入れていたりといった状況です。

ですが、奥さんは 2 人分の収入を合わせ、しっかりと貯蓄を増やしていきたいと考えていました。

つまり、中尾さんの自己投資をどうにかする必要があったのです。

「まだまだ俺の実力はこんなものではない」などといって自己投資に走る人の特徴として、今の仕事がうまくいっていない、評価してもらえなくて不満があるなどといったことが挙げられます。

実際、中尾さんのご主人も、「もっと認められる道を探したいと思い、飲み会やセミナーなどに参加していた」と話していました。

しかし、出席するだけで満足し、たいした努力もせず、すっかり中尾さんに甘えてしまっている印象でした。

こういう場合、まずは目の前の仕事に一所懸命取り組むことが必要です。努力を続けていると、仲間にも信頼され、徐々にですが仕事もうまく回るようになります。

また、将来のことを考え貯蓄をしていくためには、右上図のような目安を持つことも必要です。中尾さんのご主人の場合はなんと、今までの 5 分の 1 の金額！

いきなりそのように減らすのは難しいかもしれませんが、ある程度投資できる予算の目安が持てると、ご主人の意識も徐々に変化してくることでしょう。

その結果、上辺の知識しか得られないセミナーや、人脈の広がりなど期待できない飲み会などに行くこともなくなれば、家計状況は格段に変わるものです。

今後は、教育費はもちろんですが、将来的には老後資金にも目を向けていく必要があります。頑張ってほしいものです。いわゆる意識高い系の人で、セミナーなどに多くのお金を使っている人は少なくありません。お金を増やすには自分の将来ばかりでなく、夫婦や家族の将来も見つめる目を持つことが大切です。

セミナーに足繁く通う意識高い系の人々。それが悪いわけではないが、実際問題高額なセミナーの元が取れた人というのはほとんどいないのではないだろうか？ならば自己投資ではなくコツコツ積み立て投資でもやったほうがよっぽどお金になる。まずはお金の知識を得たほうが良い。

車の残価設定型ローンに飛びついて

森本さんに限らず、こうしたトラブルは少なくないようです。その原因は、森本さんが残価設定ローンの仕組みをよく知らなかったことにあります。

通常のローンは、車体価格やオプション代などを含めた全額を、金利 5％などで分割返済します。

一方、残価設定ローンは、 3 年後に車を買い取る保障額を残価と決め、購入する車の総額からその残価を差し引いてローンを組みます。

残価を差し引いた分、通常より少ない金額でローンを組むことになるので、月の返済額が少なくなり、割安感があります。また、自動車会社によっては「特別金利」を設定している場合が多く、金利も低い傾向にあります。

これだけ聞くと、〝消費者思い〟のローンだと感じるかもしれませんが、実は違います。まず、通常、新車であれば 10 年くらいは乗り続けるケースが多いところ、残価設定ローンのユーザーは 3 年や 5 年といった期間で買い換えるため、買い換えが促進されてディーラーはもうかります。つまり、顧客を囲い込む方法のひとつになっているのです。また、ローン期間中はローン額だけではなく、残価分にも金利がかかっているので、クレジット会社ももうかります。このように残価設定ローンは、こうした業者たちがもうかる仕組みとなっているのです。

デメリットはそれだけではありません。あらかじめ走行距離の範囲が決められていて、それを超えると「走り過ぎ」とされてペナルティとなります。事故歴や修理歴もペナルティですし、車内の汚れや臭いもペナルティとなることがあります。

改造していれば元に戻さなくてはいけませんし、購入時に人気車だったとしても、手放すときに人気がなくなっていると、予定より低い査定額となることもあります。

車の残価設定型ローンのカラクリを知れば飛びつくのを躊躇する内容であることがわかる。如何にも消費者にメリットがある様な外面をしているのでタチが悪い。リバースモーゲージなども同じく消費者に有利なようでそうでもないものの一つ。スマホの買い替えプランも然り。世の中のこうしたものの売り方には注意が必要。

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