これから投資を始めるにあたってパンローリングの書籍を読む機会がある人は多いだろう。そのくらいメジャーなパンローリングの書籍。しかし、ここには落とし穴がある。紹介されているマーケットの魔術師たちは何度も何度も繰り返し練習して自分の個性に合わせて投資スタイルを構築してきた。なので読んで真似したとしても思うように効果が現れない場合も。そんな先人たちの知識をうまく取り込み、自力で投資スタイルを確立するための指南書がこの書籍。
答えだけ求めても無駄
答えだけを求めていても、長期的に資産を増やすことはできません。例えば、ある居酒屋チェーンで成功している経営手法が、別の居酒屋でも成功するとはかぎらないように、だれにでも合った絶対的な答えなど存在しないからです。
今では「成功者」と呼ばれる投資家も、最初は素人でした。しかし、大多数の敗者と違うのは、何度かの挫折を乗り越え、試行錯誤を繰り返しながら「自分なり」の脳ポートフォリオを構築していったことです。
例えば「どこの市場や金融商品を選ぶか?」「ファンダメンタル分析やテクニカル分析をどのように利用するか(しないか)?」「売買期間は長期か、中期か、短期か?」「売買方針は順張りか、逆張りか?」「売買ルールの実行はシステムか、裁量か?」……など、自分の手法を自分のライフスタイルに合わせて、具体的に取り入れていきます。
ただし、そうした手法を最大限に生かすためには心理と資金管理が不可欠です。例えば、自分の手法がブレないためには精神面の強さが求められますし、リスク許容度を決定するためには自分の性格を踏まえておかなければなりません(具体的には、第2章と第3章で紹介していきたいと思います)。
株式やFX(外国為替証拠金取引)投資での最終的な勝者は、 10%程度といわれています。ということは、逆に 90%程度の大半が、資産を増やそうと投資を始めたものの、結果的に資産を減らしているわけです。
だれも敗者にはなりたくないはずなのに、多くの人が敗者になっているという事実があります。敗者にならないためには、何が勝者と敗者を分けるのかということを考え、投資を始めなければなりません。
多くの人は何の根拠もなく、自分には特別な才能があるという思い込みから、あるいはだれか他人の手を借りることで、 10%の勝ち組に入れると思いがちです。
しかし、私が知るかぎり、努力しない人間に結果は出ていません。だからこそ、努力した勝者への報酬は大きいのです。
投資関連の本は数多ありますがそのほとんどが投資のテクニック的なこうやって儲けましたという自分の投資スタイル本だったりします。それを鵜呑みにして真似しても扱う銘柄が違ったり時期的な問題でそうそううまくいくものではありません。
やはり投資の上達の近道は自信でトレードしまくってスタイルを確立することです。マーケットの魔術師と呼ばれる人たちも自信の研鑽で実力をつけてきました。あたかも簡単に市場で成功する法則のようなものを書いた書籍はほとんどが役に立ちません。投資に挑む心理的な心構え、姿勢だけ真似して、あとは様々なトレードスタイルの中から自分のスタイルに落とし込めるものを選び自信で築き上げましょう。
情報商材
情報商材の価格は1万円弱から 10 万円です。投資本は1500~3000円が一般的ですから、異常に高く感じます。
個人的に、情報商材サイトの構成は画一的で、宣伝されている内容は「少し大げさでは?」という印象です。しかも大半は、だれでも同じように簡単にできそうに書いています。最近では「情報商材を見極める」といったサイトで〝安心〟できる高額商材を売りつけるような、手の込んだところまで出てきました。
私自身、仕事柄「どういったものか」と、いくつか購入したことがあります。しかし、大半は自己裁量の部分が多く、簡単にまねができないように思いました。裁量部分が多いので、購入者が反論できないことも多いのでしょう。
多くの情報商材に見られる特徴として「販売者自身を守ることは徹底している」ことが挙げられます。例えば、返金に関して制限を設けたり、表現を曖昧にしたりして、要するに〝逃げ道〟をたくさん作っているのです。
売買ロジックは「情報漏れを防ぐ」という名目で詳しく教えません。詳細な検証結果を公表しているわけでもなく、個々の売買結果も同じ理由で、見せるのは「合計何ピップス(FXレートの最小単位)をとった」という漠然とした数字だけです。
そこから学べることがあるとすれば、マーケティングの方法だけでしょう。サイトには、もっともらしい話をちりばめながら「ひょっとしたら儲かるかも」と思わせる文言がつらつらと書かれています。商材に批判的な私でさえ、思わず引き込まれます。つまり、こうしたサイトの真の目的は、商材を売ることにあるのです。
「ネットで評判が良かったから」という理由で商材を購入する人がいます。しかし、どこのだれだか分からない人たちによる評判を鵜呑みにして、自分の資産をリスクにさらすのは論理的でありません。彼・彼女らに「責任」はないからです。結果に責任を取るのは自分だけです。全責任は自分にあると考えたうえで、その評判を信じられるでしょうか。
正直、このような情報商材を買うなら、書店で3000円程度の投資本を購入したほうが勉強になることが多いでしょうし、上達すると思います。逆をいうと、このような情報商材の多くは、内容の精度から考えて出版社で取り扱ってもらえないものが多いのでしょう。
情報商材に価値なんてないとなぜわからないのか疑問です。そんなゴミみたいな情報に1万円以上払うなら実績のあるトレーダーの書籍や相場の心理学に関する本を何冊か買って勉強することをお勧めします。情報という自分の勉強を必要としない安易な方に走る人はカモにされるだけです。
マーケットで成功するために落とし穴や地雷のありかを知っていることは重要です。そんな罠を回避するために必要な知識を与えてくれる書籍です。
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