原始人には現代社会に生きる我々のようにストレスはなく、ずっと元気に暮らせていた。「崎谷式パレオ食事法」はそんな原始時代の食事に着目し、健康で元気に生きるための方法。病気にならないための斬新な健康実用本です。
パレオ食
私たちの本来の体に適応しているのは、どのような食事でしょうか。それはすなわち、農耕革命以前、約260万年前から1万年前までという長い間に繰り返されてきた狩猟採集時代の食事です。
その第一の特徴は、 肉や魚に代表される動物性脂質とたんぱく質をたくさん食べること です。現代社会での一般的な食事では、たんぱく質の摂取カロリーが全体の約 15%と言われています。狩猟採集時代の食事に近づくには、その2倍、たんぱく質を全体の約 30%になるように摂取したいものです。脂質の摂取目標は 50%です。なぜならば、私たちの体は、長い歴史の過程において肉や魚を食べることに適応してきたからです。
脂肪という観点からも、肉は私たち人間の遺伝子にマッチしています。たとえば、植物に含まれる脂肪酸は、炭素(C)が 18 個です。脂肪酸は私たちの体内において、特に細胞膜を形成するために必要不可欠なものですが、その炭素数は 20 と 22 です。つまり、炭素数 18 である植物から脂肪酸を摂取すると、体内の酵素を用いて炭素数 20 と 22 に変換しなくてはなりません。ところが、私たち人間は、ネコ科の動物と同じく、この酵素がほとんど働きません。その点、肉類に含まれる脂肪酸は、炭素数 20 と 22。ヒトの体とぴったり合います。細胞膜という重要な組織を形成して維持し続けるには、どうしても肉を摂取する必要があるのです。肉や魚の重要性についてはのちほどさらに詳しく説明します。
続いて、 野菜と果物をたくさん食べます。 肉類の消化吸収を促し、体を健やかに保つビタミンやミネラルが豊富であることはご存じの通りです。ただし、でんぷん質ではないものに限ります。ナス科の野菜も避けたほうが賢明です。その詳しい理由はのちほど述べますが、要するに遺伝子に適応した食物は体の調子をよくしますが、体に合っていない食物は体内で分解できなかったり、細胞や細胞膜を傷つけて炎症を起こしたりして慢性病のもととなる場合がほとんどなのです。狩猟採集時代に食べたことがなく、農耕革命以降に食べられるようになった穀類、豆類、乳製品、加工食品は、本来の食習慣で考えると体に合っておらず、極力控えたほうがよいと言えるでしょう。
狩猟採集社会と同じような食事をすればそれで健康になるというのだが、飽食の時代に生まれた我々にはなかなかのハードルだ。味付けに使うさまざまなものを一切やめて健康体を得るか食事がもたらす感動体験を得るか二択を迫られるわけだ。
効果的な食べ方
日々の暮らしの中で、精神的ストレスをまったく感じない人はいないのかもしれません。生きていくうえでは避けられないものであり、また適度なストレスがあることで、それを乗り越えようとするモチベーションや乗り越えたときの自己肯定感が生まれることも多々あるでしょう。しかし 過度のストレスは体を 蝕みます。特に腸との関係は密接です。
ストレスには急激な一過性のものと、慢性のものがあります。 「逃げるか闘うか」といった急激なストレスを感じた際は、副腎髄質という組織からアドレナリンが放出されます。アドレナリンには血管を収縮させて血圧を上げる働きがあります。腸の粘膜を流れる血管も縮むため、血流が悪くなり、リーキーガットの原因となる腸粘膜障害を起こします。もちろん、ほんの一瞬、一過性のものであれば問題はありません。
これに対して慢性的にストレスを感じている場合は、副腎皮質からステロイド(コルチゾール)というホルモンが分泌されます。ステロイドには腸粘膜や気管から肺にかけての気道粘膜細胞がつくる感染防御物質IgAを分解する作用があり、それによって腸の病原微生物が増殖するとリーキーガットになるおそれがあります。慢性的なストレスがずっと続くのはとても危険なわけです。ちなみに頭部に重傷を負ったり火傷をしたりしてもリーキーガットが起こりますが、それはこのストレスホルモンが原因です。
ストレスは目に見えないものですが、ちょっと立ち止まってみましょう。体や心が疲れきっていませんか。私自身、脳外科医のときは体調がボロボロでした。激務で体を酷使していただけでなく、ストレスも相当にたまっていたからでしょう。いま念願の田舎暮らしをし、「病気を根本から治す」という本来望んでいた医師としてのミッションを果たせていることに深い喜びを感じています。よい食事をし、適度に運動をし、昼間は太陽の光を感じ、夜はぐっすり眠っています。家族と語り合い、愛犬と戯れる時間も楽しんでいます。おかげで体調はすっかりよくなりました。健康とはこういうことなのかと驚いています。みなさんにもライフスタイルを改善することでストレスを軽減し、健康な暮らしを手に入れていただきたいと願っています。
僕は食事でストレスを感じるってことはほとんどないのだが、世の中には偏食だったり宗教的な理由で食するものが制限されたり色々と事情がある人たちも。ストレスフリーの食事を心がけるために気を使うことが逆にストレスになってしまいそうだと感じた。あれやこれがダメというのではなく、なんでも美味しくいただければそれでいいのではとも思ったりもする。
食に対する意識を高めるための書籍だが如何せん偏っていて実践はというと現実的ではないと感じた。どこでも買える食材でそれなりの料理が食べられれば良いと思いました。
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