会社勤めをしていると様々な悩みが生まれてくる。会社の業績が悪く何年も給料が上がらない、新規採用がないためいつまでも下っ端で雑務を押し付けられる。頑張っても報われないと思っているあなたに会社員→起業→経営を経験した人生の先輩が、悩みに寄り添い、背中を押すメッセージを送ります。
個人の権利を守り過ぎると息苦しい
飲み会の席で、ポロッと口を滑らせたら、翌日、会社でみんなが知ることになっていた──なんて、笑えない話ですが、そんな経験をしたことがある人も少なくないでしょう。
上司と客先に同行する移動中、思い切って打ち明けたプライベートな話を、客先に着くなり「今、こいつが……」と話題にされて、頭が真っ白になった、というエピソードも聞いたことがあります。
あなたは、「口の軽い上司」に悩んでいるようですが、私は、口が軽い人、調子のいい人にもよい面があるように思います。
私が小さいころ、近所に「スピーカー」というニックネームで呼ばれるおばさまがいました。
私の祖母は、「あの人にしゃべると、近所中に知れわたるから気をつけろ」と言うのです。
ですが、気をつけろ、と言いながら、祖母は毎日のようにそのおばさまと談笑し、情報を仕入れたり、情報を提供したりしていました。
子ども心にも、大人の世界は、ややこしいと思ったものです。
あなたの上司の口がどれくらい軽いのか私にはわかりませんが、プライバシー・個人情報・守秘義務・肖像権──ここのところの個人の権利を守り過ぎる風潮を、ちょっと息苦しく感じるのは私だけでしょうか。
私は今よりもほんのちょっとだけ、口の軽さが許されるくらいが生きやすく感じます。あくまでも主観的なものなので、測れないところがもどかしいのですが。
僕の肌感覚だとおしゃべり好きほど口が軽い印象だが、その辺の線引きができない人の方が多いような気もする。どこまでその場にいない相手の話題をしていいものかは微妙だ。よく他人を通して褒めると良いなどというがそれと同じように影口を叩くのでは訳が違う。聞く側もしっかり自分の尺度で判断しなければこのスピーカーと呼ばれるおばさんと変わらない。
さまざまなジャンルの「本物」に触れてみる
世界を舞台に活躍しているオーケストラの指揮者である女性と食事をご一緒させていただいたことがあります。
そこで、彼女が語ってくれた「耳に穴が開く」 という話が印象的だったので、ご紹介します。
彼女は、クラシック音楽のファンのすそ野を広げようという活動をしていて、子どもたちがクラシックと接する機会を精力的につくっています。
子どもたちをホールの観客席に招待し、オーケストラを前にして、「今から、ホルンの音を聞いてみようか!」と声をかけます。そしてホルンの音を徐々に強調し、「ホルンの音が聞こえたら、教えて」と言います。
間もなく、会場にいた子どもの一人が「聞こえた~」。続いて、二人目が「聞こえた!」。三人目、四人目……と、歓声があがるそうです。
つまり、子どもが、ホルンの音を聞き分けられるようになるというのです。彼女はこのことを、「耳に穴が開く」と表現していました。 「大人になってからでも、間に合いますか?」とお尋ねしたら、「もちろん!」とのこと。 本物に触れることが大切 なのだと理解しました。
センスを磨くには「本物」の絵画を鑑賞したり、「本物」の世界遺産を訪ねたり、「本物」の料理を味わったりすることです。
すると「目に穴」が開いたり、触覚が研ぎ澄まされたり、味覚が開花したり、嗅覚が敏感になったりするのでしょう。
大人になってからでも間に合うのです。
本物に触れることは昔と比べて容易になったと感じています。SNSの普及によりおすすめの場所やものを検索しやすくなったりして、興味さえあればいくらでもそのようなものに触れることができる。
居場所を求めて働きがいのある職場へ。今いる環境に疑問を感じたら広い世界を見回してみて!どんな人でも自分の居場所を見つけられるのが今の世の中。窮屈さを感じる場所から一歩外へ出てみよう。
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