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お坊さんが教える イヤな自分とサヨナラする方法|小池 龍之介

一見すると幸せそうにしている人でも、他人に見せないところでは多かれ少なかれ「イヤな自分」を抱えています。人に嫉妬していたり、優柔不断だったり、ケチケチしていたり、心の中で他人の悪口がうずまいていたり、見栄を張りたかったり……。これらの「イヤな自分」=「イヤな性格」が心を支配してしまうときは、苦しくて、表情や話し方もキツイものになってしまい、自分の魅力を失ってしまいます。他人との関係もうまくいかないものです。話題の青年僧侶が、自分の中の「イヤな部分」とサヨナラして、心穏やかに幸せに生きる方法を解説します。「イヤな自分」=「イヤな性格」が心を支配してしまうと、知らず知らずのうちに「イヤな自分」オーラが発散され、他人にまで害をおよぼします。「イヤな自分」とサヨナラする方法。

「イヤな自分」→「ステキな自分になる」

「性格をよくしましょう」「人に優しくしましょう」と聞いて、異論を唱える人はいないでしょう。ところが、なかなか実践はできないものです。 「性格のいい人」というと一般的には「他人に尽くす人」「他人に親切な人」をイメージしますから、自分にとってどんなメリットがあるのかよくわからない。身も 蓋 もない言い方のようですが、結局、人は他人のためにはなかなか動けないんです。でも、実は、仏道で「性格のいい人になる」というのは、他人に何かをする、ましてや「してあげる」というような押しつけがましいものではありません。「欲、怒り、迷い」といったストレスのもとになる 煩悩 をなくし、自分の心をキレイにすることを指すのです。 「性格のいい人」になる効用を知るには、「性格の悪い人」であることのデメリットに思いを 馳せるといいかもしれません。自慢話ばかりしたくなる性格ですと周りから 煙たがられますし、グチっぽい性格ですと一緒にいてもリラックスできないので他人をもイライラさせます。あるいは、心の中でいつも他人と比べて嫉妬する性格ですと、いつも暗い気分で不幸なだけでなく、それが表情や雰囲気にも表れますから、人間関係もうまくいかなくなります。「性格の悪い人」であることで、自分にダメージを与え、他者にまでストレスを与えているのです。裏を返せば、「性格のいい人」であることは、自分にダメージを与えないこと、そして他人にダメージを与えないことにより、人間関係を豊かで幸せなものにしてくれるのです。

他人の愚痴を聞くのは気分的に滅入るものです。愚痴ばかり言っている人からは距離を置きたくなります。他人を攻撃する言動ばかりする人も同じ。人に尽くすことができなくとも最低限他人を攻撃しない人間でありたいと思っています。人を攻撃する言動がスカッとして気分が良かったりするものですが、それが返って自分を攻撃することに繋がったりするものなので注意が必要。愚痴を言うときの嫌だなあと言う感情が持つ負のエネルギーに吐き出す側もぐったりしてしまうものです。

「自己チュー」→「他者の心をつかむ」

正論を声高に言う人は多いですよね。「 夜 更かしはやめなさいッ!」「大事なのはお金じゃなくて、愛情だよ」「人の気持ちは移ろいやすいものなんだ」なんて。言われた側は「わかってはいるけど……さ……。何もそんなにリキんで言わなくても……」と、消え入りそうになったり、カチンときたりするものです。それなのに、なぜ正論を声高に言う人は後を絶たないのでしょうか。結局、威張りたいからなんです。大多数の人が納得する理屈を言うことで、水戸黄門の 印籠 を出したような気持ちになることができるからです。他方で、正論を持ち出すことで、何かを糾弾したいという気持ちもあるでしょう。これも「威張りたい」の表れです。相手に何かを指摘するとき、「正しい」とか、「間違っている」とか、客観性を 伴っているような言い方をします。だけど、その裏では、「こんな正しいことを言う私は、そんなこともわからないあなたより、価値があるのよ」というメッセージを放っているのです。

正論というのはいつの世も声高に叫ぶ人がいるもの。言われる方もわかっているので鬱陶しいことも。客観性を伴ったその言葉は何かを糾弾したい気持ちを満足させるかもしれませんが相手を不快にさせることも。

「自意識過剰」→「自身を身につける」

「向上心を持て」というメッセージも流行しているようですね。「向上心」というのは「欲」ですが、何かをはじめるときに「もっと上達したい」「前よりもよくなりたい」と、「欲」を起爆剤にするのも無理のないことかもしれません。でも、いざ何かをはじめたら、「向上心」は邪魔にしかなりません。たとえば、パソコンでデータ入力をしながら、「もっと早く」「一カ月後には一分に二百字打てるかな」などと考えていたら、集中力が落ちて進みません。これはマラソンで走っている最中に「後、何キロあるかな」と思うと疲れてきて、充実感が失われることと似ています。ですから、物事をはじめる前は「向上心」を燃やして目標を設定しても、やりはじめたらきっぱり忘れて、目の前の「やるべきこと」に没頭しましょう。そうすれば、「思考のノイズ」で疲れることなく、ランナーズハイのような充実感を得られますから、「向上心」も少しは役に立つというものです。

向上心を持つことは大事ですが、実際に物事が始めたら一旦忘れることをお勧めします。思考のノイズで疲れることにならないように。

お坊さんが教えてくれる、イヤな自分とサヨナラする方法。日常で起こりやすい様々な事象に著者なりの解決法を提示します。

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