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あの「売れ筋食品」には裏がある! あなたの知らない〝おいしい〟商品表示のカラクリとは!?

スーパーやコンビニに並ぶ消費者の食指をそそる数々の商品。こうした売れ筋商品の中には、消費者になかなか伝わらない裏事情がある場合がある。例えば、「カロリーゼロ」を謳う商品は「ゼロ」ではないかもしれない。「カロリーハーフ」のマヨネーズは、「マヨネーズ」とは別ジャンルのものであったりする。そんな商品表示の裏側をいくつも紹介した書籍。

「レモン1個分」は、実は6分の1個分の可能性が…

実は、ガイドラインでいう「レモン1個分」とは「果汁」のこと。レモンの果実における果汁の割合は30%程度ですから、1個あたりの果汁は約36gになります。果汁に含まれるビタミンCは、100g当たり50㎎。なのでレモン1個ぶんの果汁には約20㎎のビタミンCが含まれているという理屈です。食品売場で「レモン○個分」という表示を見つけたら、その数字を6で割るクセをつけたほうがいいかもしれません。

確かにビタミンCを語る上で「レモン○個分」という表示はよく見かけるが、こんなカラクリがあったとは。「レモン120個分」も6で割ると「レモン20個分」これでは確かにインパクトが弱い。

解凍した魚も「鮮魚」で問題なし!その納得しづらい理屈

レストランのメニューに「本日の鮮魚のムニエル」とあるのを見ると、鮮度の良いぴちぴちの魚を使っているんだな、おいしそうだな、と思うことでしょう。少なくとも、単に「本日の魚のムニエル」とあっさり書かれているよりも、ずっと食指をそそられるはずです。これに対して、メニューに「本日の解凍魚のムニエル」とあったら?ちょっと注文する木にはなれないかもしれません。なぜ、レストランに来て、わざわざ解凍魚を食べなければいけないんだと‥‥。

消費者庁の見解によると、メニューに「鮮魚」とあった場合、客はそれを見て、料理に使用する魚が新鮮だと認識すると考えられるので、解凍した魚を「鮮魚」と表示しても構わない、としている。要は解凍してもその魚の鮮度が保持されていれば鮮魚と謳ってもOKということだ。最近は冷凍技術も向上しているのでOKと考えるか。でも客としてみれば朝取れた魚を早い物流でレストランに届けそれを調理するのが、企業努力のような気もする。

マイルドな味の梅干しの多くが、添加物で味付けをしている

梅干しは元来、保存食。塩分が薄ければ、カビが生えやすくなって保存が利きません。そこで、漬けるときには梅の量の20%ほども塩を加えます。原料は梅と塩、それにシソと、いたってシンプル。これが昔ながらの「梅干し」です。しかし、減塩が叫ばれる今日このごろ。梅干しに限らず、塩ザケでもなんでも、塩辛いものは人気がありません。そこで、梅干し業界の主流となったのが、調味梅干というアレンジ食品です。

梅干しを選ぶ際は食品添加物で味を整えた調味梅干しも購入候補に上がることも多いかと思うが、こうした添加物が嫌な方は、食品表示欄をよく見てより自然な味付け(昆布や酢、砂糖など)のものを探すのがオススメです。

虫歯の原因にはならないけど、予防効果は期待薄?

ガム好きは虫歯になりやすい。この〝常識〟を変えたのが、近年、甘味料として有名になった、キシリトールです。スーパーやコンビニのガム売り場では、今やキシリトール入りが主流。ガム業界のイメージアップに果たした影響の大きいでしょう。

しかしこれらのキシリトール入りガムで虫歯の予防をするには90%以上配合したガムを、1日7回前後、決められた時間噛むことが求められる。ガムで虫歯予防するにはハードルが高く、ガムを噛んでいるからといって、歯磨きをしなくなってしまっては本末転倒。なお、キシリトールなどの糖アルコールを多く摂取すると、お腹がゆるくなってしまうことがあるので食べ過ぎには注意が必要です。

ハーフでも〝おいしい〟のは、普通のマヨでは使えない添加物のおかげ

スーパーのマヨネーズコーナーは近ごろ、「カロリーハーフ」タイプの花盛り。ダイエットしたい人の人気を集めています。しかしこの「ハーフ」タイプは、本当は「マヨネーズ」ではありません。そう名乗れるのは、卵黄または全卵、植物油脂、醸造酢または柑橘類の果汁を使い、油脂の割合が65%以上のもののみ。食品添加物は調味料(アミノ酸など)と香辛料抽出物以外、使ってはいけない決まりになっています。

「ハーフ」タイプの分類は「サラダクリーミードレッシング」という聞きなれない名前で油脂は10%以上50%未満で、水分が85%まであってもOK。様々な食品添加物も可。水増しした分、食感や味を調整するため、乳化剤や酸味料、増粘剤などたくさんの食品添加物が使われている。

知っておいて損はない、「製造時間」表示のズルイ抜け穴

スーパーの鮮魚売り場に並んでいる刺身のパックに、「夕方5時以降に作りました」といった内容のシールが貼られていることがよくあります。夕食用の買い物に行ったとき、こうしたパックを見かけると、さっき切ったばかりの新鮮な刺身なんだな、と思うことでしょう。

惣菜なんかでも同じことが言えるが、食品衛生法では、表示する「製造時間」とは最終的な加工をしたときであるとされています。これにはラベル貼りなども含まれており、ラベルを貼る手前まで作業を行っておき、冷蔵庫の保管。そして、夕方5時直後にラベルを貼ればその時間が製造時間になるという。

こうして見ていくと、僕たち消費者は知らず知らずのうちに欺かれ商品を買わされていることがわかる。賢い消費者となるにはそれなりの知識が必要だが、なんだかめんどくさいので、食品添加物入っててもいいし、製造時間が表示より古くても美味しければいいやと思う。まずいのは流石にリピートしないが‥‥

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