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あたりまえだけどなかなか書けない 文章のルール|堀内 伸浩

インターネットの普及によりテレビや活字離れが深刻な状態に。僕も以前はガジェット系ブログで新しい商品の情報を得ていましたが、今では、YouTubeがメイン。しかし、活字との相性が良いものもあって、それが書評系ブログだと思います。まず、書評を読む人自体が活字好きであることが多いので相性は良くこれからも一定の指示は得られるかと思います。そんなブログを運営する上で欠かせないライティングの技術が学べます。「書く」ことで自分をアピールできるにはどのような文章ルールがあるのかがわかる書籍。

とにかく書けるところから書いていく

今は便利な時代になりました。どこから書き始めても、 ワープロのコピー&ペースト機能を使えば、文章の順番を入れ替えたり、文章を2、3行追加したり、削除したりということが、いとも簡単にできるようになったからです。また、パラグラフ(段落)ごとにバラバラに書きためておいて、あとからそれらをつなぎ合わせて1つの文章にするということも、簡単にできてしまいます。まさに「書けるところから書いていく」ということが、簡単にできるようになったというわけです。このような便利な機能があるわけですから、それを使わない手はありません。頭からスラスラと書いていける人は、そんなに多くはないと思いますし、文章は別に頭から順番に書いていかなければいけない、というものでもないのです。どこから書き始めたっていいわけですので、まずは書けるところから書き始める。こういうやり方もあるということを覚えておきましょう。そして、実際にやってみてください。

僕のように何も考えずに好きに書いていくスタイルだと、あまり気になりませんが、こだわる人だと書き直しを何度もしながら完璧な文章構成を目指すかもしれません。まず文章構成など考えずに好きに書いていくことをお勧めします。今はワープロソフトなどでいくらでもコピペやデリートができるのでまずは下書きしてみましょう。文章構成について考えながら書くよりもずいぶん楽にライティングできると思います。まず書く習慣をつけることで、これからの時代にあった文章による自己アピール力がついていくことでしょう。

カッコの使い方

普段なにげなく使っているカッコですが、カギカッコ(「 」)と二重カギカッコ(『 』)はどのように使い分けるべきなのか?明確に答えられる人は、意外と少ないのではないかと思います。そこで、このようなカッコおよび「…」などの符号について、その正しい使い方をまとめてみましたので、参考にしてください。

・「 」(カギカッコ)   ※①会話文を括るとき、②他の文章を引用するとき、③強調したい部分を括るとき、④企画名・記事名・論文名・芸術文芸作品名を括るときなどに使用します

・『 』(二重カギカッコ) ※①書名・雑誌名・新聞名を括るとき、②カギカッコの中でさらにカギカッコを使いたいときなどに使用します

・( )(丸カッコ)       ※語句や文の後ろに挿入して補足説明をしたり、値段や注意書きを入れたりするときなどに使用します

・〝〟(引用符)            ※他の文章や言葉を引用したときや、強調したいときなどに使用します

・「…」(3点リーダー)  ※言葉を省略したり、無言の状態を表現したりするときなどに使用します。通常、2つ続けて「……」という形で使用します

・「・」(中点・中黒)     ※①「中学・高校・大学」というように同格の名詞を列挙するとき、②「ワールド・ベースボール・クラシック」のようにカタカナ語の意味の切れ目を表すとき、③「八六・九点」のように縦書きの文章で小数点を表すときなどに使用します。

普段何気なく使っているカッコ。使い分けがしっかりできている人は意外と少ないような気もします。僕自身意識して使っているわけではなかったのですが、書籍を読む量が増えていくうちに、自然とルールが身についていたように思います。使い分けがきちんとできると読み手も読みやすいと思うので是非これを機に覚えておいた方が良いでしょう。

同じ語尾が続かないように気をつける

なぜ文章が単調になるのか?その原因の1つが、同じ語尾が続くことです。例えば、次のような自己紹介文。 「私は○○株式会社の×× です。奈良県出身 です。現在住んでいるのは埼玉県です。所属部署はマーケティング部 です。私が主に担当しているのはメールマーケティングです」いかがでしょう?「です」が5回も続くと、単調に感じたのではないかと思います。私の場合、同じ語尾は絶対続けないように心がけていますが、続いたとしてもせいぜい2回までというのを意識しながら書いています。その際、気をつけているポイントは次の3点です。

① 体言止め(名詞で終わること)を使う

② 主語を変えることによって述語を変える

③ 短い文章であれば、2つの文を1つに合体させる

以上の3点を意識して先ほどの自己紹介文を修正してみると、次のようになります。 「私は○○株式会社の××です。出身は奈良県ですが、← 主語を変えて、次の文章とつなげました

現在住んでいるのは埼玉県。 ← 「です」を取って体言止めにしました

所属部署はマーケティング部で、← 次の文とつなげました

主にメールマーケティングを担当しています」← 主語を変えて、述語を変えました

違いがおわかりいただけましたか?このように、ほんのちょっとしたことで文章にメリハリが出てきますので、ぜひトライしてみてください。

単調な文章になりがちな語尾の重複。同じ語尾が続かないように注意すると同時に並列表記などもあまり多くの項目を並べないようにすると良いでしょう。

SNSなど自己表現をする機会が増えた現代だからこそ、文章力を鍛えて、自己アピールのスキルを磨きましょう。書くことで自分を表現できるようになればセルフブランディングにも役立ちます。書いて書いて書きまくれ!!

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