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「本心がわからない」ときに読む本|晴香 葉子

およそ9割りの人が恋人に嘘をついたことがあるという。男性にとっても女性にとっても衝撃的な数字だがわかる気もする。悪意のある嘘から、自分をよく見せたいと思うあまりはなってしまった嘘。多種多様な嘘を見破れたらどうだろう。相手の嘘の多くに潜む本心を解き明かすべく書かれた書籍。相手の嘘を大目にみるか、罰するかはあなた次第。

バレない嘘とバレる嘘

米国のあるウェブサイトの調査では、男性が恋人に嘘をついてバレなかった確率は 83%、反対に、女性が恋人に嘘をついてバレなかった確率は 95% という結果が出ていました。どちらの数字も高いことがまず驚きですが、 回答に協力した女性たちの嘘は、100% 近くバレていない ことになりますね。女性の嘘が見破りにくいのは、どうやら小さい子どもの頃かららしく、ロバート・ウッド・ジョンソン医学校のマイケル・ルイス博士の調査結果では、なんと3歳の女の子も、見破りにくい嘘をつけることがわかりました。3歳の子どもたちに、「おもちゃを見てはいけないよ」と告げて、5分ほど部屋を留守にします。その後、おもちゃを見たかどうか1人ひとりに聞いていく実験を行ったところ、言いつけを守らずにおもちゃを見た子どもの割合は 85% で、そのことを認めたのは 38%、嘘をついたのは女の子のほうが多く、女の子の嘘のほうが、見破るのが難しかったそうです。しかも、質問に答える際、 嘘をついている子のほうが、笑みを浮かべ、屈託のない表情を見せたそうなのです。3歳にして、上手に嘘をつくためのふるまいが、ある程度身についていることになりますね。

女性の嘘はほぼバレないというのはわかるが、男性の嘘も83%もバレていないというのは驚きの高い数値。女性はなんでもお見通しと思いきやそうでもないのですね。バレる嘘とバレない嘘があり幼い子でも女児の方が嘘を見破るのが難しかったという結果には驚き。女は皆、女優ということでしょうか。幼い頃から嘘を巧みに使う能力が本能的に備わっているのが女性ということでしょう。それはよりよい遺伝子を残すために強い男性を選び取る際にも発揮されるものなのでしょう。

親は「模範的嘘つき」の先生!?

「狼少年」や「ピノキオ」のお話は繰り返し耳にし、嘘をついてはいけないと、情報として与えられているにもかかわらず、実生活では、たくさんの嘘を毎日見聞きし、その矛盾に強く抗議することもなく、自然に身につけていくのです。「宿題やったの?」と聞かれて、ゲームを続けたいばかりに「やった」と嘘をつき、それがバレて怒られたすぐあとにかかってきたセールスの電話を母親に取り次ぐと、「居ないって言って」と頼まれる。  服を汚した理由をごまかして怒られたあとに、近所の人が届けてくれたお下がりの服を「あまり好きじゃない」と正直に言うと、母親に厳しい目でにらまれ、その人が帰ったあとで、「なんて失礼なことを言うの!」と怒られてしまう。このように、 暗黙のうちに子どもに嘘を教える人のことを「模範的嘘つき」といいます。 身近な大人を手本として、子どもたちは、「つくと怒られる嘘」と、「つかないと怒られる嘘」があることを徐々に知り、社会生活においては不正直さもある程度必要なのだと、ぼんやりと理解していきます。そして「嘘をつくぞ!」と強く意図することもなく、生活の中でうまく使っていくようになるのです。

ついていい嘘とそうでない嘘を親からなんとなく学習してその子がどのくらい嘘つきになるのかが決まるということでしょうか?僕は比較的嘘つきであるという自覚がありますが、親もそうかというとそうでもないような。ナチュラルに嘘をつくことが日常的になっているので、嘘をついたという感覚が鈍いのも僕の特徴。

日本の子供達に「嘘をついてはいけない」と教えるべきか

嘘を1度もつかずに生活するほうが、難しいのです。では、「嘘は場合によってはついてもいい」と教えるべきでしょうか?現時点で私は、 それでも、「嘘をついてはいけない」と教えていくべきだと考えています。 K・バシーが行ったオーストリアの子どもを対象にした調査によると、幼い頃は、積極的に真実を語ろうとする姿勢よりも、嘘を避けようとする姿勢が見られるそうです。それが、8~ 10 歳頃になると、真実を語ることに誇りを抱けるようになるそうです。嘘をつくのはいけないことだから、つかないようにしている時期を経て、「真実を語ることの誇らしさ」が身につくとしたら、やはり大人たちは、最初から「嘘は場合によってはついてもいい」と教えるのではなく、まずは、「嘘をついてはいけない」と教えていくべきだと思うのです。

ステップ1   嘘はいけないことだから、つくのが怖い。できるだけやめておく

ステップ2   真実を語る誇らしさを知る

ステップ3   時には真実を語らないほうがよい場合もあることを知る  このような流れは、人間の認知の発達という面から見ても、無理がないように思います。

人間生きていれば嘘をつく機会なんていくらでもある。それはついていい嘘なのか、ついてはイケナイ致命的な嘘なのかを常に考えた上で嘘をつく必要がある。子供には嘘はついてはいけないと教育する一方周りの大人が嘘をつく姿を見て学習するわけです。

嘘の科学!あなたの嘘はバレる嘘?そうでない嘘?嘘を知ることで嘘に強くなる。相手の本心がわからない時、相手の言動が嘘かそうでないかを見分けるポイントとは?

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