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心の休ませ方 40のヒント|加藤 諦三

つらさをやり過ごし、幸せに生きるために、私たちは「心を休ませること」が必要である。体の疲れと同様、心の疲れも早めにリセットしないと、うつ病におそわれたり、神経症になったりする。では、どのように「心を休ませ」ればよいのか?本書では、心理学についてわかりやすい解説で人気の著者が、自らのロングセラー『心の休ませ方』のなかから、40エッセンスを引き出し、さらにやさしく解説する。「心の健康のために一家に一冊」のコンパクト版である。

人によって一日を生きるエネルギーが違う

子供が「自分で自分を守る」とは相手のお気に入りになることである。それがいわゆる「良い子」である。このいわゆる「良い子」は守られた体験がない。自分が何らかの犠牲を払わなければ人は自分に何かをしてくれないと感じている。だからいつも人の機嫌に怯えているのである。無力な子供は人の機嫌を 損ねたら自分は生きていけないと感じている。そこでいつも周囲の人の機嫌に怯えている。無力な子供は人のお気に入りになることでしか、自分の生存は維持できない。大人になった時にはそのような感じ方のニューロンのネットワークが出来上がってしまっている。だから大人になって、その人の周囲の現実は小さい頃と違っていても、その人の感じ方は変わらない。その人の周囲の人への怯えは小さい頃と変わりない。怯えながら生きる一日は膨大なエネルギーを必要とする。一日を生きるエネルギーは人によって違う。安心感のある人は仕事をすればするほどエネルギッシュになる。不安に怯えている人は何もしないでも疲れる。生きているだけで消耗する。外の困難と戦う人と、自らの心の傷と生涯をかけて戦わなければならない人もいる。

確かに不安というのは精神を消耗させる。起こってもいない未来のことについてあれこれマイナスイメージを醸成し不安になるのだ。僕はこの傾向が強く日々不安と戦っている。今の生活にはそこそこ満足しているが、いつこの生活が崩れるかとかありもしない想像を働かせて不安になる。病気をしたせいもありその不安が現実に起こりそうな気がしてならないのだ。そんな妄想にエネルギーを使ってしまうので、他のことをやる気が起きなくなったりすることも。生きてるだけで消耗しているのだ。

働くことでエネルギッシュになる人、消耗する人

小さい頃から真面目人間すぎた人は会社を休んで、少し遊んでも、長い人生を考えればそのほうが効果的な時間の使い方である。出世が少し遅れても、最後にはそのほうが会社でも伸びる。挫折する人は父親としての仕事に時間とエネルギーを使うことは課長としての仕事に障害になると考えている。実はこの考え方が、長い人生での挫折の一原因でもある。仕事も最後には人間としての器量がものを言う時がくる。新入社員の頃は英語ができるとか、数字に強いとか、コンピューターの操作が優れているとかいうことがものを言うかもしれない。しかし次第に重い責任を背負わなければならなくなってくる。そうなった時に大切なのは人間としての器量である。そこには父親としての仕事を果たす間に 培われるものもある。若い頃友達と野山を歩いた時に身につけたものも大切になる。恋人との付き合いも知らず知らずのうちに人を心理的に成長させる。最後にものを言うのは人間としてのやさしさである。心のふれあえる人間になっているかどうかということである。うつ病になる人はうつ病になるように生きてきているのである。だからうつ病になった時には、今までの自分の生き方をもう一度ゆっくりと反省する時なのである。自分の人生に与えられた熟考の時間として捉えることである。「今うつ病になって良かった」と思うことである。

病気になったことを肯定的に捉えられるようになると少し気分が楽になる。僕の場合も統合失調症にかかって、幻聴や思考停止のパニック状態になることを受け入れれば、自由な時間はあるし、好きな本を読んで、ブログにタラタラ感想を書いて生活できているのだからラッキーと思うべきなのだ。

生きるエネルギーのある人、ない人

生きるエネルギーのある人は次のように考える。「私は、お金はないけど『健康』という素晴らしい体がある。私は美人ではないけど『明るさ』という楽しい心を持っている。私は『名誉』はないけれど『安らぎの家庭』がある」こう考えられるのは生きるエネルギーのある人である。今あなたは生きることに疲れている。だからどうしてもこのように考えられない。うつ病になるような人はちょっとした障害にも敏感に反応してしまう。心理的に健康な人には、彼らがなぜこれだけの障害を乗り越えられないのかが理解できない。それは心理的に健康な人とうつ病になるような人では生きることそのことの辛さが違うからである。両者では生きていることの前提が違う。うつ病になるような人には生きることそのことが苦しく、辛いと。

自分にないものを数えると辛くなるので、自分が持っているものを数えよう。僕の場合、生活に最低限のお金と、自由な時間がある代わりに、友達がいないし、社会との接点も少ない。こんな生活でも10年も続けているとその生活の中で楽しみを見つけて生きていく術を編み出せるのだ。

心を病んでると感じたら読む本。自分の心を自由に解き放ち休ませることで日々のストレスから解放されよう。きっと今の生活も悪くないと思えるはず!

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