好きなことだけやって生きている人というのはまだまだ少ない。働き方改革などで、スキルさえあればフリーランスで活躍する場も増えてはきているが、やはり一極集中のような気がする。周りの人に愛されるにはどのような時間哲学を持ったら良いのかがわかる本。
マルチタスク
よく小学校に二宮金次郎の銅像がありました。彼は、たきぎをしょって、本を読んでいます。あれは同時でなく、時間経過を表現しているのだそうです。たきぎを町に売りに行って、売ったお金で本を買って帰る姿です。 「行き」と「帰り」の時間を一つに表現しているのです。これが学校の教えですが、同時と見たほうが、今流の考え方です。たきぎをしょいながら本を読む。そういう時間の生き方を学校で教えればいいと思います。 「ながら」に対して、学校は否定的です。授業中、別の勉強をしていたら、「内職」と言います。でも、一つだけではかったるい。内職ができるということは、マルチ・タスク能力があるということです。感覚器官を、より鍛えることもできます。人間は、二つ以上のことを平気でやっています。そのほうが、逆に集中力がつきます。耳の集中力と、目の集中力を、分けて使うことができます。集中できない状態で考えなければならない時にも、対応できます。まったく無音の状態でモノを考えることなど、普通はありえません。
僕はマルチタスクが苦手。パソコンのウィンドウを複数開いて同時に作業をするなんて芸当は全くといっていいほどできない。人間はマルチタスクができるようには作られておらず、複数のタスクを切り替えて行なっているだけ。
人の悪口を言わない
人の悪口を言わないのも、芸術家の感性です。芸術家は自分は自分という意識がありますから、人の悪口なんか言っていられません。経済学は、ひたすら過去の否定をしていくのです。今までの経済学者は間違っていた、私が正しい、となる。だから、論文のほとんどは、過去の経済学はこうだったが、これは間違いである、という論証になる。経済学者は、ひたすら悪口をベースに考えていかなければなりません。芸術家は自分の好きなことをやっています。自分の世界を守ろうとするから、あまり人の悪口を言ったら、自分の世界も守れなくなります。自分の世界を愛するように、ほかの人の世界も認めてしまうところがあります。自分が好き勝手をやっているから、ほかの人に寛大になります。我慢している人は、オレがこんなに我慢しているのだから、おまえも我慢しろと押しつけになっていきます。これが批判や悪口に発展していきます。自分が我慢していない人は、申しわけないと思っているから、あの人にも好きなことをやらせてやれよと、悪口にならないのです。
仕事をしていた頃は愚痴や上司の悪口ばかり言っていた僕も、仕事から解放されてみると人の悪口を言わなくなった。ストレスがなくなったせいもあって、人の悪口や愚痴でストレス発散する必要がなくなったのだ。人の行動ばかり気にしていた当時が恥ずかしい。人の批判や悪口というのは他人から見ると見苦しいという事実を早めに知って置いた方が良いだろう。知らない間にあなたの批判グセは疎まれている可能性が。
オンリーワン
変人とか一匹オオカミというのは、日本語ではちょっと批判的なニュアンスを持っている。僕は『人生、オンリーワンがいちばん』というタイトルの本を出した。ほかとあまりつき合わない、あるいはほかの人と違うことを言うことが、前向きの積極的なイメージでとらえられるようになってきたのです。だから、もう「一匹オオカミ」と言わずに、「オンリーワン」という言葉を使ったほうがいいと僕は思う。 「ベスト」を使わない理由は、ベストと言ったらいちばんいいという意味合いがあるでしょう。いちばんいい場合もあるだろうけれども、「オンリーワンがいちばん」、一人がいちばんだ。これだったらあまり競争しなくていい。みんながやることをやって、そこで抜きん出ようと思ったらやはり努力が必要になるし、相手を出し抜く策略も要る。負けた時には、腹を立てたり嫉妬をすることもあるでしょう。ここはオレしかやっていない、あるいはみんながやっている分野でも、自分のやり方はほかの人と違うと思ったら、そういう意味での変な競争意識がなくてすむ。人がやっていないから、いつでも1番だ。これがいちばんいい。
最近テレビでも尖った趣味趣向を持った専門家が多く活躍している。そんなものに情熱を燃やしていたのかと以外に思うものに熱量を持って接する彼らははたから見ていて面白い。名刺に面白い肩書きを描く人が増えたのもこの影響か。好きなことを全力で極めて成功する人が急増中!
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