宇宙の法則をマスターする上で、絶対に欠かすことのできない「視覚化(ビジュアライゼーション)」、その最高峰にある超技法を詳細に解説します。世界的大ベストセラー『ザ・シークレット』で、「故人となった五大メンター」の一人として紹介されているジュヌビエーブ・ベーレン。シークレットで使われている視覚化(ビジュアライゼーション)は、まさにベーレンの手法そのままです。 本書ではベーレンが実際に「6週間で二億円のお金を創りだした」具体的事例も公開。望む幸せを自由自在に現実化していくノウハウを余すことなくお伝えしていきます。
宇宙の無限の供給源につながる
「神の働き」との新しい関係を試す第一の問題がお金でした。私は毎日の必要を満たすのに十分な収入を得ていましたが、イギリスにわたって、トロワードに未定の期間師事するほどの余裕はありません。それで、彼が生徒を取るのか、生徒になる資格が自分にあるのかどうかを調べる前に、暗記した言葉を使い始めたのです。毎日、ほとんど毎時間、この言葉を心中で繰り返しました。「私の心は神の働きの中心である。神の働きは未だかつてない何かを生み出す」すでに『エジンバラ講義』から「引き寄せの法則」を学び、「原因と結果」の章から視覚化の技法を抽出していたので、毎晩寝る前に、二万ドルを心の絵にしました。
毎晩ベットに入り二万ドル(現在の価値に直すと二億円)を心の中で数え、トロワードに師事するという目的のために、船の切符を買い、ニューヨークからロンドンまで船のデッキを上り下りし、最後にトロワードに迎えられるのを心に描く。この工程を繰り返し‥‥なんかここまで読んで心が折れた。引き寄せの法則なんてのはあまり信じられないし、僕だって宝くじに当たった時のことを妄想するのが日課だったこともある。それでお金が天から降ってくるなら夢のような話。やはり一定の車間距離を保って読み進めるのが妥当だと思った。
この引き寄せの法則の期間の終わりには銀行口座は求めていた二万ドル(現在の価値で二億円)になっていたと言うが、それがどうやって増えたかは明記されていない。元々の銀行口座にいくら入っていたのかも詳しくは書かれておらず。それが株やなんか投資によってもたらされたものなのか、それとも元々二万ドル弱あった口座残高が複利で増えて二万ドルを越したのかも書かれていない。なんかパトロン的な人に出会って口座に入金してもらったのかもしれないし、そんな適当な話を誰が信じると言うのだろう。口座残高が二万ドルになったことと、引き寄せの法則との因果関係がないので鵜呑みにはできない。
今なら、ビットコインみたいな投機的なものに全財産投じて二億円稼いだ人なんていうのは腐る程いる。そうした人たちがこれは引き寄せの法則だとのたまっても単なる偶然でしかないことは周知のこと。今なお、ビットコインは30%とか40%の乱高下しているのでこれからも投機的な市場としてギャンブル好きにはたまらない遊び場となっている。ついこの間もビットコインで儲けて口座残高が一億円超えているのをアプリで表示しテレビの取材を受け、「寝ているだけでどんどんお金が増えていくんですよ」などと自慢げに話す輩がいたが、ビットコインの規制に乗り出す国が現れたことで急落、 このテレビ放送をみて「僕も寝ているだけでお金を増やしたい」と飛びついた人は最高値付近でつかまされた挙句一気に急落し半分の価値になって嘆いていることだろう。
願望を物質化した人々
「毎日、二、三分、自分の仕事が拡大するのを思う習慣をつけることは、自分自身に必要不可欠で、社会に役立つ奉仕になる」背後にある原理を十分に理解して信じるならば、「単純に楽しく行うことが、願望を絵にする秘訣」です。何より大切なのは、「自分が本当に求めているものはなんなのかを確定すること」です。それに沿って願望を具現化させるのです。
僕は生まれてこのかたお金に困ったことがない。おこずかいが少なくなってきたなと思うと、父親がギャンブルに勝って、そのおこぼれを頂戴したり、病気で入院した時も保険に助けられ、個室に入院できたりと。これも一種の引き寄せの法則なのか?願望の物質化というが、そんなことしなくても、お金の回る人というのは一定数存在するし、頑張っているのに貧困から抜け出せない人や、一攫千金を狙ってレバレッジを効かせてFXや株で失敗する人も。なんだか読んでいて、こういった本を読んで信じる人ってなんだか痛々しいと思うのは僕だけだろうか。物事がうまくいかない原因は他にあるのに、祈りでなんとかしようとするのはちょっと時代錯誤。それでも何かにすがりたいなら、もう少し現実的な方法論が書かれた本を読む方が良い。例えば毎月一定額積立して、複利で長期運用してまとまったお金を手に入れようとか。
なんとなく題名だけ見て購入するとこういう失敗がある。自己啓発系の本を読み漁っていると、一ヶ月に一冊はこういった本をつかまされる。こうして今日も無駄金を使う日々が続く。
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