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体内時計のふしぎ|明石 真

あなたは「朝型人間」ですか?それとも「夜型人間」ですか?「体内時計」とは、体の種々の機能や現象において、約24時間のリズムを発生させる生体機能を指す。最近、この体内時計と健康との関係が次々と明らかにされ、注目を集めている。病気のリスクを高める「24時間社会」に生きる私たち現代人は、どうすれば心身の健康を保つことができるのか。最新の研究成果からそのヒントを示す。「病気と予防の時間生物学」入門。

体内時計と現代病

現代人の動物性脂肪の摂取量が急激に増えてきているという問題です。私たちの体は、特に日本人の体は肉食仕様ではありません。トラやライオンのように大量に摂取した動物性脂肪を体内でうまく処理できないという特徴を持っているのです。そのため、動物性脂肪を過剰摂取すると、その脂肪分が血中にたまることになり、その結果、動脈硬化の原因や糖尿病を引き起こす原因になります。この食習慣に関連し、二つ目の環境的要因となっている生活習慣は、運動不足だと考えられています。たとえ動物性脂肪や糖分を多く摂取したとしても、運動をすればエネルギーに変換されて消費され、かつ、持続的に行えば筋肉が多くなり、体質が改善されて基礎代謝量も高くなります。しかし、現代の私たちの生活というのは、自家用車の普及や、仕事の形態の変化によって(つまりデスクワークの増加など)、運動する機会を失っています。

進化の過程で肉食仕様でなくなった、日本人。最近の肉食ブームを反映して日本人の体が変化するにはまだ時間がかかるだろう。欧米人と比べて動物性脂肪をうまく分解できないので、運動不足だとすぐに体重に反映されてしまいます。さらに仕事の形態によって運動不足が加速する事態に。

体内時計をリセット

朝の強い光は体内時計を朝方向に、夜の光はたとえ数百ルクス程度の照度でも体内時計を少しずつ夜方向に修正すると言われています。この性質によって、自然環境下において体内時計はうまく調節され、体の機能の一日のリズムが自然環境のリズムからずれないようになっているのです。一方、現代人を取り囲む光環境においては、自然の光環境に比べて、朝の光としては弱く、夜の光としては強すぎるのですから、自ずと体内時計が夜型になってしまう環境であると言えます。そうすると、夜型にずれた体内時計と実際の生活のリズムの間にずれが生じてしまうことになります。

よく朝の光を浴びて自然に目覚めるためにカーテンを開けて眠るのが良いとかいう人がいる。僕もカーテンは開けて寝る派なのでその効果はてきめんでであると思う。しかしデメリットもあって天気が悪いと陽の光が入ってこないので、体内時計のリセットがうまく作動しない場合も。なので保険で目覚ましをかけています。

夜間でも活動できるよう照明をつけるようになった現代人

現代人は夜中でも照明をつけて好きなことができます。夜間の高い照度によってメラトニンを抑制して眠気を取り払うことができ、仕事や学校のために日中はできなかったことができる楽しい自由な時間を満喫することも可能です。すべては自分次第ですから、ついつい夜更かしをしてしまうのです。夜更かし生活は体内時計の針を夜型にずらします。夜更かし生活が土曜日、日曜日と二日続くと体内時計の針は夜型にずれるため、早起きしなければならない月曜日の朝は、当然、辛く感じます。これは小さな時差ぼけと同じ状態です。平日が過ぎるにつれて、平日の生活リズムに合うように、体内時計がつくる体内リズムのタイミングがだんだん調節されてきますが、また週末になると同じ状態に陥ることになります。日々の生活リズムが不安定であると、小さな時差ぼけにさらされる日数がとても多くなります。毎週時差ぼけを繰り返しているならば、一年の半分くらいは時差ぼけの状態で過ごしているかもしれません。体内時計がつくる体の機能のリズムと、実際の生活リズムのタイミングが合わないと、思いがけない病気のリスクを高めることになります。

昔の人は夜間に照明をつける習慣がなく、ロウソクの光のみで生活していた。現代人はLED照明など明るい照明に慣れているので夜間でも昼間と同じように活動できる。体内時計が作る体の機能のリズムを壊さないためには、なるべく陽の光が落ちて外が暗くなってきら活動を控え、夜更かしスマホなどはやめたほうがいい習慣の一つとなっています。

特に白色のLEDは従来の蛍光灯よりも青色の波長を多く含んでいるので体内時計に作用する力がさらに強いと言えます。今までの蛍光灯と同じ感覚で使っていると体内時計の夜型化が進み、深刻な事態が生じることも考えられるので、色味を調節できるLED照明などを利用していきたいですね。

心身の健康は時間がキーワード。あなたは朝型人間ですか?それとも夜型人間ですか?病気とその予防に関する知識も含めて、人間の体内時計の不思議を明かしていく書籍。

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